前回のあらすじ
工事の護衛依頼を受けたドールは、僚機のロットとともに警戒をしていた。順調に工事は進んでいたが、そこに七匹のハチェットの群れがやって来た!ドールは銛で突撃をし、一匹仕留めたが…
「っ!立ち上がれ!立ち上がれっ…!」
「おい!落ち着け!」
機体がハチェットの群れに襲われ、ケイクの声も聞こえないほどに慌てたドールは、どうすることも出来ず…
絶体絶命かのように思えたその時――
ピシュン…ピシュン…ピシュン…
一匹、二匹…三匹と目前のハチェットが貫かれた
「!?」
「ハァッ!」
ロットの機体がナイフを振るうと、ハチェットは一度退く
攻撃が止み、ドールは立ち直す
「大丈夫ですか?」
「ん…」
「工作員さんたちも工事を急いでいます。私たちもハチェットを早く倒しましょう」
ロットはナイフを左手に持ち直し、スピアガンを構える
ドールも銛を構えた時、ハチェットは一直線に向かって来た
「!」ピシュン、ピシュン、ピシュン
三本のスピアが飛ぶ
ズサッ
一匹を仕留めるが、二匹は止まらず向かってくる
「!」(今っ!)
銛を正確に狙い、突くと
ザクッ
と言う音ともにハチェットの顔を突き刺し、
「フンッ!」
刺さったまま、銛を薙ぎ払うと残ったハチェットは避ける……が、
ドスッ
ナイフが脳天から突き刺さる
「全てやりましたね」
ロットはハチェットをナイフから取り除くと、納刀する
「助かったなドール。礼を言ってやれ」
「その…ありがと」
「当然のことですよ」
「…聞こえているかリンカー。修復作業がもうじき終わる。最後まで護衛を頼むぞ」
「了解しました」
「…ん」
ゼルメイの報告から二分ほどで、断線されたケーブルは、最初からそうだったかのように元に戻っていた
「これより第4セクターに帰投する。ご苦労だったリンカー、ロット、ドール」
「ゼルメイさんたちもご苦労様でした。ドールさんもまた機会があれば頼みます」
「ん…」
「ま、次はどうなるか分からんがな。そんときはこっちもよろしく頼むさ」
基本報酬:163000U
機体修復費:4680U
収支:158320U
―――――格納庫―――――
「なぁドール」
俺は一仕事終えたドールに声をかけた
「…何?」
「あん時、ハチェットどもに突っ込んだことだ」
「…」
「いくらなんでも無鉄砲過ぎだ。あそこで鉄砲玉になる必要はなかっただろ、僚機が居たんだ、共に動けばあんな無様な様を晒すことはなかったはずだ。どうしてあんな行動を取った?」
「…」
ドールは手を強く握りしめる
(少しキツく言い過ぎたか…?いや、今後同じ過ちを冒さないためだ。リンカーとして生計を立てるんだったらこのくらいは…)
「…もん」
「あ?」
「活躍していい評価が欲しかったもん!!」
「…」
あ、あまりにも幼稚だ。考えが幼い…これもプラズムの作用なのか…?
「アイツよりもいい戦果を出してランクを上げたかったの!だから…だから「一足先に獲物を取り出した」…!!」
「いいか、共同者は…仲間とはな…歩幅を合わせて動くもんだ。チームワークが重要なんだ、独断での行動は仲間の足を引っ張り、お前さんが死ぬだけじゃなく、最悪仲間もヒデェ事になるんだ。お前はそれの鱗片を味わった、だろう?」
「…(コクッ)」
「とにかく、もう今日は休め。明日調子が悪けりゃ、明日も休め。リンカーの仕事は何時でも出来るんだ、資本となる身体の調子を整えるのは人としての仕事だ。それを怠るなよ」
「うん…」トテトテ…
ドールは少し悲しそうな表情を浮かべながら、格納庫から出て行った
「今日までほぼ毎日依頼をこなしてたからな。無理もねぇか」
リンカー名:ロット
任務ランク:E アリーナランク:E 総合ランク:E
機体構成Sensor:FCS-N12(ネビュラ・ネットワーク)
Body:IM07(アトラス・インダストリー)
RArm:
LArm:禮田(アオバ重工)
Leg:IM07(アトラス・インダストリー)
Weapon:
VA-11 SLASH(ヴェロシア・アームズ)
Engine:DRIVE-
nozzle:
ランクはEだが、高い射撃技術を持つ新人リンカー。林海重工製のスピアガンを使用した射撃戦を行うが、アオバ重工製の腕部は射撃向けではないため、その高い技術は発揮されていない。