あぁ、それと少し休載します。10月くらいに戻ると思います
注文した料理がテーブルに置かれ、ドールはそれを見つめる
プレートの上には、茶色のソースに覆われた肉が、香ばしい匂いを出していた
ドールはナイフとフォークを手に取り、ハンバーグを食べやすいように切り取ると、断面から肉汁が溢れる
一切れの肉を口に運んだ瞬間、舌の上で凝縮された旨味が伝わる
モッキュモッキュ
「美味そうに食べとるな」
「そうだな」
「そういえばケイクはん、今何で稼いどるんや?リンカー辞めたんやろ?」
「現在地を調べるついでに知ったのか」
「いや、ランク情報調べとる内にケイクはんのランクが下がっとんのに気付いてな。それで調べたら、活動履歴が辞めてから一切無くてな。ドールはんもおるのにどう生計立てとるんや?」
「今はオペレーターだ」
「オペレーターかいな、まぁ、実戦経験を活かせるええ仕事やないか。でも、それだけでそんな稼げるもんか?誰のオペレーターしとん?」
ケイクは無言でドールに指を指す
少し間を空けて、イリージャはケイクに顔を向けながら、ドールに指を指す。それに対し、ケイクは頷いた
「はあぁ!?あんた正気かいな!?」
「正気だ」
「乗れるにしても、どないしてリンカーになったんや!」
「元いたところに免許があった、それを使って登録した」
「やとしても、こんな若い娘を死地に贈るんかいな!」
「俺がいなくなったら、どうやってこいつは生きていくんだ?金稼ぎをするんなら、得意な方法でやってもらう。それに、俺は元軍人だ。一般的な仕事はよく分からんからな」
「っ…!あぁ〜もう、そうよね、あんたはそうゆうやつやったわ。やるんやったら、しっかり面倒見るんやでって…ペットかいな!」
「何一人漫才してんだ」
「少しくらいノってくれてもええやろ、元先輩に対してなんぞ敬意の一つは無いんか?」
「お前俺より年下だろ」
「…」ಠ_ಠ
・・・・・・・
イリージャはアイスコーヒーを一口飲んでから喋り始める
「ドールはんのMHデータ見たけど、外装はともかく、武装が貧弱やの、銃の一本くらい持たへんのか?」
「このセクターは他と比べて安全だ。得物一つあれば、後は腕前でどうにかなる。昨日はアレだが(小声)(第二話、三話参照)」
「?…まぁ、近頃はそうどないかならなさそうやで」
「あ?なんて?」
「…賊が今あっちゃこっちゃのセクターで好き勝手やっとることは知っとるやろ」
「…なるほど、ここにも来るってことか」
「そう言うことやな」
「つまり、お前は帰れない可能性があるのか」
「そうな…、なぁ!?そうやんか!帰りの便が運休するかもしれへんし、下手したら、乗っとる間に轟沈するかもしれへんやん!?ど、どないしよ…」
イリージャは慌てて、スマホを操作する
「宿の一つくらいは取れるだろ」
「えぇっと、鳳凰商船のサイトは…、あぁ!?もう今日の最終便出とるやんか!?や、宿は…ここは…アカン、こっちは…」アセアセ
「しかも、ここは奢ってくれるんだもんな。安定して高い収入を得ているようで」
「あっ…」
「あ?」
「そうやんか!あっ…あぁ…宿泊まったら、帰りの便に乗れへんやん!終わりや…」( ꒪⌓꒪)
イリージャは絶望したような表情を浮かべていた
「ケイク」
「あ?どうしたドール?」
ハンバーグランチを食べ終えたドールが質問する
「イリージャさん…どうしたの?」
「帰れねぇってよ。その上で、泊まることも出来ねぇ。突発的に動く癖に、計画性がねぇやつだ」
「…家は…?」
「あ?」
「家に泊められない、の…?」
「そうやん!なぁケイクはん、泊めてくれんか?なぁー頼むで〜」( ≧Д≦)
ドールがそんな提案を言い、イリージャもそれに賛同し、手を引っ張る。俺は断ろうと思ったが…
「…はぁ、ここを奢るんだもんな。それの返しで泊まらせてやる」
「ほんまかいな!ありがとうケイクはん!これで今晩はどないかなるで!なら、ちゃっちゃと会計済まそか!」
イリージャが会計を済ませると、俺らはレストランを後にした
鳳凰商船イリージャが乗ってきた船の運航会社セクターを繋ぐ大型潜水艇"鳳凰級商船"を運用しており、人や荷物を運んでいる。林海重工とは同グループ。