「今日の議題だが」
その言葉を後ろに聞きつつ書紀は今日もカカカカカッっと書いていく。
『許容できる境界線はそもそもどこなのか?』
「先日の議題でも少々上がったが・・・例えば、この世界に置いて逆レとはどこからどこまでのものなのか?誘い受け、みたいなものでも逆レに分類されるのか、それとも本気で拒絶した上で無理矢理されたいのか?そういった境界線を議論したい」
と、首領がやはりゲンドウポーズで重苦しい雰囲気を放ちながら言う。
「意義あり」
と右手と共に声を上げたのは黒づくめ、筋肉質な怪人。
それを受け、首領は言う。
「認める。意見を述べたまえ」
「そこを議論するならば、首領のケモナー性癖を詰めなければならないと思うのですが」
「却下だ。99パーケモノっ娘以外、私は認めない。というか以前の会議では聞き忘れていたのだが、返り討ちにした魔法少女はどうしたのだね?一応とは言え凌辱エロゲーに転生した男。何かしら傷痕は残したのだろう?」
「そこはまぁ・・・『今の弱っちぃお前じゃあ何もする気になれねぇな!もっと強くなってから出直してこい!』って言ってすたこらさっさと。」
「ふむ・・・次への期待と、自分への敵愾心を煽ったわけか。ベタではあるが楽しみではあるな」
うんうん、と頷いていると、後ろに居た書紀から声がかけられる。
「でしたら、凌辱エロゲーらしからぬ性癖か否か、その境界線にも論じて頂きたい」
「と、言うと?」
「今のお話ですと、「返り討ちにした上で情けをかけて見逃すのはOK」になります」
筋肉質の怪人が難しい顔で答える
「自分の性癖が原因なのが情けとなるのかは兎も角・・・見逃したのは確かだ」
「そう、そこです。以前にも議論していましたが、我々は凌辱エロゲーの悪役。なのに共通しているNGプレイは「流血・腹ボコ・NTR」等など、どう考えてもこの手のゲームの竿役ではありません」
「まぁなぁ・・・腹ボコはしたくない・・・」
「流血は・・・」
「NTRは・・・」
などと名状しがたい純愛廚な触手も含めてうんうんと全員がうなづく。
「なので、皆様の境界線・・・ここまで行ったらアウト、と言うのを議論して頂きたく思う次第です」
「ある意味、そこは簡単じゃないか?俺には明確な線引きがあるし」
筋肉質な男に追従して純愛廚も言う。
「あ、俺も俺も。やられたらこっちが逃げ出す、ってのがあるわ」
「俺も、想像しただけ萎えて捨て台詞吐いちゃうのがある」
全員がうなづき、目を合わせながら
「「「ガチ泣きされたらこっちが逃げるよな」」」
と、しみじみ言うのを見て、くすぐりフェチな書紀はこう思った。
(くすぐられて笑いながら泣いたり失禁したりするのを想像して興奮するのはセーフですよね)
と。