「本日の議題だが」
カカカカカカッ!!!といつもより3割マシで力強くボードに書かれて行く
『そもそも俺たち、なんで戦ってんの?』
「それな」
「それっすよ」
「それですよ」
「一番最初に議論すべきとこだよなコレ」
上から、筋肉質・触手・書紀・首領が言っていく。
「いや、筋肉質は逆レされたいから戦ってるだろ。触手は見た目的に会話する前に攻撃されるのは確定だし。あと書紀は戦った事あるのか?」
「いやそうなんっすけど・・・」
「一応、公式設定では『怪人の存在そのものが瘴気を発しているため、発見次第退治するのが魔法少女の仕事』となっています。ですが正直、我々の方から積極的に人を襲う事は無いから迷惑なのですが。」
「Gみたいな扱いだよな俺ら。しかも返り討ちにしても見逃してるから敵が減る事は無いっていう」
「他の組織と情報交換もしたのですが。この世界に居る怪人達は確認できる限り全員転生者だと判明しました。
しかも例外なくリョナ・凌辱系NG。戦闘する理由は「いや死にたくないから戦うしかないじゃん」でした。」
「俺らと同じっすね」
「魔法少女の数が全然減らないって事はその人達も見逃しまくってるんだろうなあ」
「ちなみに他組織の性癖だと、戦闘中のパンチラフェチ・戦闘中に見下される視線フェチ・戦闘中に蹴られたい系足フェチ等が居りました」
「人様の組織の事は言えないが・・・罪深いな」
「でも相手に危害を加えなくても達成される性癖なのは羨ましいっすね」
「ていうか、そいつら自分の性癖を満たすために戦ってるじゃねぇか!?」
筋肉質が自分の事は棚に上げて叫ぶ。
「それがそうでもないらしく、そもそも敵の戦闘方法が『魔法ブッパだしズボン履いてる・身長的な意味で見下されない・拳しか使わない』等、それはもう見事に噛み合わないらしいです。」
「世知辛いな・・・」
「それと、私は魔法少女を罠に掛けて逃げる事はありますが、戦闘らしき戦闘をした事はありません」
「意外だな、罠に掛けたなら命の危険も顧みずにくすぐりに走るものだとばかり」
「・・・首領。我々の共通点をお忘れですか?敵対組織も含めて。」
「それはまぁ・・・共通しているのは死にたく無い事。あとは性癖が嚙み合わなくてツライ?」
「その通りです。そして私はくすぐりフェチではありますが・・・女子ならば誰でもいいと言うわけでは無いんです」
「そうなのか?以前の会議ではくすぐりのシチュエーションだけを熱く語っていたが」
「それなりに拘りはあるんですが・・・致命的なのは」
そう言いながら拳を震わせながら下を向き、怒気を放ち始める書紀。
「私が出会うのが、必ず『無表情魔法少女』なんですよ!こっちは捕えられた時の悔しさが滲んだ表情を、くすぐりによって崩したいんですよ!」
「魔法少女にとっては幸いだったな・・・人の事は言えんが」
「俺たち皆、似たようなもんっすからね」
「それでも、ソコを妥協すればいいだけ・・・いや無理か。転生しても残った性癖だもんな俺ら・・・」
今日もまた会議室に溜息の音が響く。