エロゲー世界の悪役達(仮)   作:櫻13

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エロゲー世界の悪役達(仮)5

「本日の議題だが」

 

カカカカカッと書紀がリズミカルに書いていく。

 

『敵対組織の女怪人で性癖を満たすのは有りか無しか?』

 

「少し前の会議で、イケメン壁ドン野郎が女怪人をメス顔にしていたと聞いた。

それならば我々にもチャンスがあるかも知れない」

 

「首領、それなんですが」

 

「む?何か追加情報でもあるのか?」

 

「正確には「壁ドンイケメン野郎」ではなく。『壁ドンイケメン王子(女)』です。」

 

「「「「あいつ女だったのか!?」」」」

 

「そして、当然ですが性癖が致命的に噛み合いません。彼女はノーマルですから」

 

「ええー・・・」

 

「さらに言えば、彼女は壁ドンされたい側です。思考はゴリゴリの背景に花を乱舞させる系乙女漫画。そして敵対した怪人はガチレズ。」

 

右手を挙げながら筋肉質が質問を飛ばす。

 

「それなら、うちの組織に普通の人間も居るし、怪人でも見た目は人間よりのヤツも居るはず。イケメンだし、選び放題とは言わないが需要はあるのでは?」

 

重苦しく頷きながら書紀が答える。

 

「イケメン女性で、超恋愛漫画的思考、性癖は『スポーツ万能なクール系、でも笑うと可愛くて、さらっと壁ドンして口説いてくる人』。貴方・・・その性癖を満たす相手になれますか?」

 

「無理ですごめんなさい。クールじゃないし背景に薔薇とか出せません」

 

「ワンチャン、植物系怪人とかになればイケそうっすけどね」

 

「ん?それなら何故、女性怪人をメス堕ち顔させたぜ!なんて報告してきたんだ?」

 

筋肉質・触手・首領が言う、が。

 

「それは『性癖とは合わないけれど、一つくらい成功報告が有れば皆元気になれるかもしれないだろう?』と言っていました。」

 

「やだ、優しい」

 

「イケメン(女)」

 

「気遣いは嬉しいが、切ないなあ」

 

続けて書紀が

 

「それと、敵対組織の女怪人についてですが」

 

「うむ、議題を忘れる所だったな」

 

「以前会議で言いましたよね、我々の共通点」

 

筋肉質が首を捻りながら

 

「あれだろ?死にたくないから戦う。性癖が・・・噛み合わない?」

 

「はい。女性怪人の性癖も調査しましたが、これまた当然の如く、我々男性怪人とは噛み合いません」

 

「お前凄いな。そんなもの調査できるって何者だよ」

 

「やりようは幾らでもあるのです。それは兎も角、女性怪人ですと」

 

ボードに書き連ねていく。

 

『ショタコン』『オジコン』『触手フェチ』『痴女』『くるぶしフェチ』・・・

 

「調査の結果このような情報が出てきまして」

 

「ふむ・・・オジコンならイケオジが・・・いやあいつロリコンだったわ」

 

「触手フェチなら俺がイケるっすね。でも性癖が噛み合わないって事は」

 

「はい、『触手なら誰でもいい。むしろ色とりどりの触手の海に溺れたい』との事なので、純愛廚触手さんとは致命的に合わないでしょう」

 

「痴女!痴女が居るなら俺が!」

 

ハイハイハイ!と手を挙げながら筋肉質が言う、が。

 

「逆レしてくるタイプの痴女ではなく、露出狂的な意味での痴女です。見せるだけ見せて逃げるそうです」

 

「どうしてだよぉおおおお!」

 

血反吐を吐かんばかりに叫ぶ筋肉質。

 

「ちなみに純度60パーのケモノっ娘で、性癖は『どろどろになるまで甘やかしたい』、なら居ましたよ首領」

 

「・・・・・・・・・・・・・」

 

無言で机に突っ伏し、うわごとのように

 

「99パーじゃなきゃ俺は・・・ダメなんだ・・・!」

 

 

それを見つつ書紀は。

 

「表情豊かなくすぐられフェチはどこかに居ないものでしょうか・・・」

 

と、遠くを見つめていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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