気づいたら騎士にスカウトされてたんだが   作:礼夢

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日曜にまどマギ映画を観たため投稿遅れました
申し訳ございません。


story3

脱力していると、急に無理矢理誰かに片腕を掴まれた。

「っ…!」

振り返ると、先程の男が口から血を滴らせながら、

砕けたガラス瓶を持って此方を睨んでいた。

怒りで顔が歪んでいる。

掴まれた腕を振りほどこうとしても力が入らなかった。

「テメェら、さっきはよくも…!」

男がオレの脳天目掛けて瓶で殴りかかろうとした瞬間、

「大人しくしてなさい!」

ナギサがいつの間にか間合いに入り込み、柔道のような

鮮やかな動作で軽々と男を地面へと叩きつけた。

「…はっ!?」

あまりにも一瞬の出来事だったので、目の前の光景に

目を疑いそうになる。

その華奢な体格のどこからあんな馬鹿力が出てくるのやら。

「やるな!ナギサ」

「そっちこそね。危ないし、早く此処から離れた方が

良いかも。これ、君のパン?」

近くに置いたままだったパンの紙袋を見つけて、ナギサは

オレに手渡した。

「あ、そうっすけど…」

「よーし、じゃあ君、しっかり掴まっててね!」

「…ん?」

意味が分からず首を傾げると、これまた軽々とナギサに

背負われた。

「いやいやいや!オレ、自分で歩ける、って…!」

問答無用でナギサはオレを背負って疾走を開始した。

ふと隣を見ると、親子もツカサに抱えられていた。

(ったく…何でこんな事に…)

オレ達は騎士の2人に身を委ね、路地裏を脱出したのだった。

*

だいぶ遠くまで逃げてきたみたいだ。

「此処ならもう心配ないだろう!」

ツカサが親子を降ろすのと同時に、ナギサもオレを

慎重に降ろしてくれた。

…人抱えたままあれだけの速度で走れるとか…。

身体能力化け物すぎるだろ。

「ありがとうございました、

本当にありがとうございましたっ…!」

親子は騎士の2人に何度も頭を下げて礼をした。

詳しく聞いてみると、あの男には言い加減な理由を

つけられては何度も危害を加えられていたらしい。

「困ったらいつでもオレ達が守ってみせるからな。

もう怖くないぞ」

ツカサはしゃがみ、男の子と目線を合わせて笑いかけた。

「ー!うん!あと、オレンジのお兄ちゃんもありがとう!」

男の子はオレにも礼をしてきた。満面の笑みを浮かべている。

「…あ、いや、オレは…」

特に何も出来ていないというか。

母親からも頭を下げられてしまい困惑していると、

「素直にもらっておけ。お前が居なければ、この親子は

もっと危ない目に遭っていたかもしれない」

と、ツカサがオレに言った。

「…そうだな」

*

親子を見送りながら、ふと、

(人を助けると、こんなにも清々しい気持ちになれるんだな…)

と思いに耽った。

あの時面倒だからと切り捨てなくて良かった、と心の底から

感じられたのだった。




うーん、またもや中途半端な〆ですね。
今回の映画で、ほむさや(もしくはさやほむ)が話題になった理由 を痛感しました。
まぁ推しは杏子ちゃんなんですけどね(え?)
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