気づいたら騎士にスカウトされてたんだが   作:礼夢

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せっかくのシルバーウィークなので連続投稿
(作者が暇なだけ)


story4

(…オレも礼だけ言って帰るか)

帰ってくるのが遅いとエナに文句を述べられるのは

確定事項だろうが。

そう思って踵を返すと、

「さてナギサ!オレ達も巡回警備は終わったわけなの

だが…」

ツカサは此方をジッと見てきた。

曇りなき眼差し。

(あ、これ絶対面倒になるヤツ)

瞬時にそう悟ったオレは、

「助けてくれてありがとうございましたオレは家に

帰りますんで」

早口で言いたい事だけ言ってその場からの逃亡を試みた

のだが、ツカサにガッチリ手を掴まれ、呆気なく失敗に

終わった。

「まぁ待て!」

一足遅かったか…!なんて内心を押し隠しながら、

猫を被って爽やかな笑顔(?)でもう一度、

「助けてくれてありがとうございましたオレは家に

帰りますんで」

と伝えてみた。…が、

「オレの名前は『ツカサ=テンマ』!人々に希望を

与える、天翔るペガサスでな…」

人の話を聞いちゃいない。駄目だコイツ。

此方の事情になりふり構わず自己紹介し続けるツカサの

頭を、ナギサが軽くはたいた。

「止めて。この子も困ってるじゃん。

あ、僕は『ナギサ=カグラギ』。君は?」

「…『アキト=シノノメ』」

名乗ったところで何になるのかは分からないが、

無視するのは気が引けた。

コイツらは(一応)国の守護者、騎士なのだから。

ツカサは1人頷くと、

「よーし、ではアキト!白騎士軍[アルカディア]団長

として、お前に提案する!」

オレの手を強く握り、太陽みたいな眼差しで言ったのだ。

「是非、オレ達の騎士団に入らないか!」

…と。

 

「…はあっ!?」

 

*

突然の状況に理解が追いつかない。

なんでオレをスカウトしてくるんだ?

それに、白騎士軍の団長?コイツが?

(…人選ミスじゃ)

なんて真っ先に思ってしまったのは秘密である。

「先程の、親子を迷わず庇う姿!勇気を出して

立ち向かうその様にオレは感動したぞ!

これからは騎士として、オレ達と共にこの国の平和を

守らないか!」

「あの…」

いきなり提案されても返事できるわけない。

「◯◯◯やってみないか?」と言われて、

「やります!」と即答できるのはスポ根くらいだろう。

生憎だが、オレはそんなタイプの人種じゃない。

それに…迷わず、ってのは間違いだしな。面倒事に

巻き込まれたくないと、躊躇いもした。

「…」

オレが黙っていると、

「思うところはあるのかもしれない。

だがお前は、最後にはあの選択をし、親子を助けた。

それだけで立派な心の持ち主だと分かるさ」

とツカサは声をかけてきた。

「…そう、っすか」

「よし!そうと決まればご両親に挨拶しなければな!」

「ちょっ…!?いや、まだ入るって決めたわけじゃ…」

本っ当に話を聞こうとしねぇなコイツ!

そしていちいち声がデカい。

「ごめんねアキトくん。うちの団長は言い出したら

キリがなくてさ。

お礼も兼ねてご両親に挨拶させてもらえないかな?」

ナギサは申し訳なさそうにオレに話した。

コイツも相当苦労しているんだな…と僅かながら

同情する。

「…」

面倒事ってのは一度遭遇してしまえば暫くは立て続けに

起こるもんなんだな。

オレは頭を抱えた。

 

 

 

 

 




もうすぐプロセカも6周年!
これからも楽しんでプレイさせて頂きます!

皆様もこんな初心者小説を読んでくださって
本当にありがとうございます!
もっと執筆上達したい…!
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