(作者が暇なだけ)
(…オレも礼だけ言って帰るか)
帰ってくるのが遅いとエナに文句を述べられるのは
確定事項だろうが。
そう思って踵を返すと、
「さてナギサ!オレ達も巡回警備は終わったわけなの
だが…」
ツカサは此方をジッと見てきた。
曇りなき眼差し。
(あ、これ絶対面倒になるヤツ)
瞬時にそう悟ったオレは、
「助けてくれてありがとうございましたオレは家に
帰りますんで」
早口で言いたい事だけ言ってその場からの逃亡を試みた
のだが、ツカサにガッチリ手を掴まれ、呆気なく失敗に
終わった。
「まぁ待て!」
一足遅かったか…!なんて内心を押し隠しながら、
猫を被って爽やかな笑顔(?)でもう一度、
「助けてくれてありがとうございましたオレは家に
帰りますんで」
と伝えてみた。…が、
「オレの名前は『ツカサ=テンマ』!人々に希望を
与える、天翔るペガサスでな…」
人の話を聞いちゃいない。駄目だコイツ。
此方の事情になりふり構わず自己紹介し続けるツカサの
頭を、ナギサが軽くはたいた。
「止めて。この子も困ってるじゃん。
あ、僕は『ナギサ=カグラギ』。君は?」
「…『アキト=シノノメ』」
名乗ったところで何になるのかは分からないが、
無視するのは気が引けた。
コイツらは(一応)国の守護者、騎士なのだから。
ツカサは1人頷くと、
「よーし、ではアキト!白騎士軍[アルカディア]団長
として、お前に提案する!」
オレの手を強く握り、太陽みたいな眼差しで言ったのだ。
「是非、オレ達の騎士団に入らないか!」
…と。
「…はあっ!?」
*
突然の状況に理解が追いつかない。
なんでオレをスカウトしてくるんだ?
それに、白騎士軍の団長?コイツが?
(…人選ミスじゃ)
なんて真っ先に思ってしまったのは秘密である。
「先程の、親子を迷わず庇う姿!勇気を出して
立ち向かうその様にオレは感動したぞ!
これからは騎士として、オレ達と共にこの国の平和を
守らないか!」
「あの…」
いきなり提案されても返事できるわけない。
「◯◯◯やってみないか?」と言われて、
「やります!」と即答できるのはスポ根くらいだろう。
生憎だが、オレはそんなタイプの人種じゃない。
それに…迷わず、ってのは間違いだしな。面倒事に
巻き込まれたくないと、躊躇いもした。
「…」
オレが黙っていると、
「思うところはあるのかもしれない。
だがお前は、最後にはあの選択をし、親子を助けた。
それだけで立派な心の持ち主だと分かるさ」
とツカサは声をかけてきた。
「…そう、っすか」
「よし!そうと決まればご両親に挨拶しなければな!」
「ちょっ…!?いや、まだ入るって決めたわけじゃ…」
本っ当に話を聞こうとしねぇなコイツ!
そしていちいち声がデカい。
「ごめんねアキトくん。うちの団長は言い出したら
キリがなくてさ。
お礼も兼ねてご両親に挨拶させてもらえないかな?」
ナギサは申し訳なさそうにオレに話した。
コイツも相当苦労しているんだな…と僅かながら
同情する。
「…」
面倒事ってのは一度遭遇してしまえば暫くは立て続けに
起こるもんなんだな。
オレは頭を抱えた。
もうすぐプロセカも6周年!
これからも楽しんでプレイさせて頂きます!
皆様もこんな初心者小説を読んでくださって
本当にありがとうございます!
もっと執筆上達したい…!