草薙さんのイベでクリスタル使っちゃって
30連分しか残ってないのですが。
ー結局、家に招く事になってしまった。
端から見れば、騎士を引き連れて歩いている庶民。
なんという図なのだろうか。
やがて、目的地に着いた。
何処にでもある普通の家だ。
外壁は時を経て味わいを増した赤レンガで覆われ、
窓辺には白く塗られた木製の格子がはめ込まれている。
そのシンプルさの奥に暖かみを感じられた。
正面には、控えめながらも重厚な黒いアイアンワークの
問扉。そこから玄関へと続く道には、不揃いな石畳が
敷き詰められている。
「ほう!立派な家だな」
ツカサは家を眺めて称賛を口にした。
「隣の建物はなんだ?」
ツカサが指した方向には、隣接してある小さな工房。
「…ああ、親父のアトリエだな」
「絵描きなのか!良い父親を持ったものだな」
「…そっすか」
謙遜無しの素直な感想だと分かるからこそ、悪い
気持ちはしないもののこそばゆくなってしまった。
*
「お帰り、随分遅かったじゃない…って、」
予想通り文句を言おうとしたのか、エナが出迎えてきた。
オレの後ろに居る騎士を見ると、急に押し黙る。
まぁ、普通に考えておかしいよな、この光景。
オレも思った。
「…なにアンタ、騎士様と仲良くなったわけ?」
オレからパンが入った紙袋を受け取りながら、
エナが耳元で小声で尋ねてきた。
「まぁ、なんだかんだあって、ってやつだ」
「はぁ?何、馬鹿にしてるわけ?
分かるわけないじゃない」
「説明すんのが面倒くせえんだよ」
理解できる脳も無いくせに(失礼)。
「お姉さん…かな?白騎士団[アルカディア]の
団長補佐のナギサと言います。
こっちの…うろちょろしているのが団長のツカサ」
ナギサは家に飾ってある絵画を興味深そうに
呑気に見ているツカサに若干呆れながら、エナに
事情を説明している。
「アキトくんには先程、恩が出来てね。
ご両親に、お礼も兼ねて少しお話させてもらいたい
事があるんだけど…
ご両親の都合はどうかな?」
「あ、今呼んできます!ほら、アキトも来なさい」
「は、おい…」
エナに無理矢理手を引っ張られ、その場から離れた。
*
暫くして、ウチの親父…『シンエイ=シノノメ』と、
ツカサとナギサが顔を合わせて話をする事になった。
オレとエナは少し離れた所で壁に寄りかかって、
様子を伺っている。
「始めまして。この度は、アキトくんが人命救助に
貢献してくれたので、そのお礼を言わせてもらいたく
お邪魔させてもらいました」
「アキトが?」
ナギサの発言に少し驚いたのか、親父はオレの方を
ジッと見てきた。
嘘だと疑っているわけではないみたいだが。
「そして、その勇気ある行動を気に入ったウチの
団長が、是非、騎士団にアキトくんをスカウトしたいと…」
ツカサは頷くと、
「アキトは我が軍に必要な存在だと感じた。
是非、検討してもらいたい!」
親父は少し何かを考える素振りを見せると、
「…オレからは別に何も言う事はない。
ただ…本人の意思次第だ」
そう言うと、オレの顔を見つめてきた。
「お前はどうするんだ、アキト」
この場に居る全員の視線がオレに集中する。
「…オレは…」
別界隈になるんですけど…
クレイマンリベンジ(転スラ番外編)
アニメ化決定ありがとうございます
〈追記〉
レッサーパンダだよ 様
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