ありふれた職業で異世界攻略   作:KPC

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初投稿です。

拙い部分も多いと思いますが、ゆるくお付き合いいただければ幸いです。


日常

月曜日。俺は大体8時に学校に来る。

外に見えるの朝練組だろう、精が出るものだ。

挨拶には返事をしながら、課題になりそうなワークを進めておく。

 

25分ごろに清水がやってくるので、その少し前に今解いた部分だけ直しと答え合わせを始める。

…応用が間違ったか、付箋を貼っておこう。

 

ワークに貼った付箋を少しにらむ。その後、笑みを張り付けて手をひらひら振る。

 

「よう清水、今日も顔色が悪いな」

「月曜と夜更かしのダブルパンチのせいだ、気にしなくていい」

「…月曜から夜更かし」

「ふっw」

 

そんなくだらねえことを話しながら時間をつぶしていると、29分になった。スマホを見ると、17秒だ。

 

「そろそろ俺はカラ元気に声を張り上げるとしますか…月曜からきついぜ」

「毎度ご苦労なことだ、南雲に手を振るぐらいならしてやるかな」

 

秒針が40秒ほどを刺したときに、教室の扉があいた。

猫背、黒髪、背が低い、南雲だな。

教室が針の筵のような空気に覆われる。クラスメイトが発生源だ、はあ。

息を少しずつ吸い込む、

檜山が息を吸い込んだあたりのタイミングを計る。

 

「よお、南雲!相変わらずフラフラじゃねえか!月曜なのに金曜日の酔っ払いみたいだぞ!」

 

ここの言う言葉がかなりミソだ。

悪口すぎると、他のやつらを助長させる。

軽口としてちょうどいいものである必要がある。

周りがちょっと「ハッ」て、笑えるくらいの言葉。

 

目論見は成功だ、檜山は声をかけるタイミングを失ったがニヤニヤと笑っている。

大体のやつらはハッと笑い自分たちの会話に戻った。

 

トラブルメーカー白崎は…反応なし。

アッ違う、こいつ普通に話しかけに来る気がする。

 

「清水、背中ブロックだ」

「わかった」

 

南雲が席について突っ伏す。

その席に近づく。

 

「今日は何だ?また月曜から夜更かしか?」

「徹夜…」

「ざけんな、寝ろよ」

「だって、流れが来てたから…」

「パチカスみてえなこと言ってんな、こいつ」

 

南雲を二人で白崎から隠すように立ち、話す。

後ろからなんか足音が聞こえるなんて気にしたくもない。

 

「すまん南雲、今日は厄日だ。間違えた、“今日も“だな」

「え?」

 

俺たちは仕方なく、そう、本当に仕方なく横にずれた。

 

「南雲くん、おはよう!今日もぎりぎりだね。もっと早く来ようよ」

 

はい、この高校の2大女神(笑)

俺にとってはトラブルメーカーの白崎香織さんです。

俺はそういうのにはかなり疎いので、こいつのことは本当にトラブルメーカーとしか思っていない。見た目がいいから人気らしいが、はっきり言ってタイプじゃない。というか今年の高校生活における俺の胃痛の2割はこいつが引き起こしていると言っても過言ではない。邪神だろ、こいつ。

 

これでなまじ本人には悪意なく、そして教師、生徒両方からの評価が非常に高いというのが厄介だ。そしてこいつは南雲が針の筵にされている原因が自分だとみじんも思っていない。チッ、針がこっちに向きかけているな、退散だ。清水に合図を出し、熊から離れる人のようにそっと自分の席に戻り、1時間目の授業の用意を始める。

 

うわっ、南雲のあたりに殺意が充満している…いつものことながら怖ぇ~。

 

お、邪神に続いてほかの1柱+2人もおいでなすったか。

 

まずはクラスの委員長、天之河光輝。俺の胃痛の3割以上をこいつが担っている。なぜかって?こいつがやろうと言って、クラスが乗り気になったことを俺がクソほど頑張って根回ししなくちゃいけないからだ。しなかったらどうなるか?ああ、それは経験がないから知らない。だがろくなことにはならないと思う。

 

まあ簡潔にいうなら、天之河がカリスマで責任回避するから俺に責任が降りかかってくる可能性が高いというわけだ。そうなったらジ・エンド、またいじめに…ああ、やめろ、思い出すな。

 

 

 

 

 

 

 

 

いつの間にか授業が直前になった。いやなことを1つ思い出すと、全身が熱くなって、他の嫌なことも思い出してしまう。

 

悪循環を抜け出すためにガムを口に放り込む、清涼感を感じていれば、頭もすっきりするだろう。

 

 

 

 

ガムを4つ放り込んだ後に昼休みになった。

ちなみに南雲は4時間すべて寝ていた。その肝っ玉は尊敬に値すると思う。俺の心労がこれからも続くことを意味するので、ゲームのめんどいロールはこいつに全部やらせようと思った。

 

 

…まじで突っ伏してピクリともしない。いつもならチャイムと同時に起きるはずだが。

清水に目配せをする。南雲の席の近くのやつに席借りますね~と声をかけてから座り、南雲を起こす。

 

「起きろ」

 

わき腹をグリッと突く。

 

「んが!」

「今は昼休みだ」

「ああ、了解…ふぁぁ」

「南雲、2徹か?」

「そんなところぉ、清水君なんでわかったの…」

「経験則」

「そっかぁ」

 

清水も観察が得意になってきたのかもしれない。

…いや、言った通り経験則かな?

 

「まあいいや、とりあえず飯食うか」

「だな」

「そうだね」

 

弁当を開き、いただきますをする。

 

―じゅるるる、きゅぽん!

 

「ごちそうさま」

「「ちょっと待てぃ!」」

「どうしたの?千〇みたいなツッコミして?」

 

10秒でチャージできるゼリーを昼飯っていうわけねえだろ、死ぬわ。

 

「南雲…それは朝ごはんだ」

「ちげえよ清水軽食だろ1食にカウントすんな」

 

ったくよお…しゃあねえなちょっと分k「南雲くん。珍しいね、教室にいるの。お弁当?良かったら一緒にどうかな?」ヒェ、邪神降臨…

 

仕方ねえ、苦肉の策だ。

 

「天n「あ~、誘ってくれてありがとう、白崎さん。でも、もう食べ終わったから天之河君達と食べたらどうかな?」

 

南雲…それは悪手だ。白崎からの誘いを断る。これはかなりまずい。殺意がこっちに飛んできている。背筋が凍る感覚がする。

南雲がゼリーのごみを白崎に見せている。付け入る隙を作りやがった。こいつもう2徹禁止にしよう。

 

案の定、白崎がそれに反応する。

 

「えっ!お昼それだけなの?ダメだよ、ちゃんと食べないと!私のお弁当分けてあげるね!」

 

知ってた。うん、そうなるよね。これは…本当にまずいな…ヘイトが限界突破だ。

苦肉の策を切るか。天之河たちの方を見て目配せをする。

 

「どうしたんだ?月見里?」

「いや?君の幼馴染が南雲に弁当を分け与えようとしている中、君はそれを傍観する気か?と思っただけだぞ?」

「なんだと?」

 

天之河がすたすたと歩いてくる。ほんと、こういう時は使えるから助かるんだよな。毒を以て毒を制す。これ常識ね。

 

「香織。こっちで一緒に食べよう。南雲を気にかけていることは知っているけど別に君が自分の食べる分を減らす必要はないだろう?あと、せっかくの香織の美味しい手料理を寝ぼけたまま食べるなんて俺が許さないよ?」

 

よっしゃ!これは勇者ですわ。ホンマに使えるわこいつ。勇者よ!邪神を打ちはr「え? なんで光輝くんの許しがいるの?」

 

んんん?まじかよ、勇者が返りうちだと…?おい八重樫、何笑ってやがる、てめえのとこのガキだろ、さっさと引き取ってくれよ…

 

しょうがない、ここは練っておいた秘策を出すか…

 

「まあまあ、今日は俺が分けるから遠慮なく。なあ天之河、かわいそうな南雲のために明日からはおにぎり一個だけでもこいつに作ってやってくれねえか?そしたら、白崎さんも安心できるだろうからさ」

「…まあ月見里の言うことにも一理あるな。だが、そもそも南雲の生活習慣を正しくすればいいだけじゃないか?数分早く起きればおにぎり一個ぐらい作れるだろうしさ」

 

…こういうところは鋭いんだよな、こいつ。だから面倒なんだ。

 

「…だとさ、南雲」

 

そう振り返りながら言った。

南雲は立ち上がろうとしていたが、途中でぴたりと止まる。その視線は床を注視していた。

足元を見ると、幾何学模様が足元に浮かんでおり、光を放ち始めた。

 

「は?待て待て待て!」

 

模様は徐々に広がり、教室全体に広がった。

反射的に自分の体は動き、とりあえず自分のカバンだけは身に持つ。特に理由はない。

そして、その後、先生が何かを叫んだが、同時に教室は光に覆われた。

 




伊織のカバンには日用品ぐらいしか入ってません。
便利なものとしては絆創膏や爪切りぐらいですね。

…今後、必要になったら「そういえば入ってたわ」って追加されるかもしれません。

その辺は見逃していただけると助かります。



ちなみに月見里伊織のイメージ(AIイラスト)


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