オリキャラ、ご都合主義、独自設定マシマシです。
朝が来た。
もはや起きる必要すら感じないが、この世界で自堕落になるのはよろしくない。間違いなく死ぬ気がするので、シュババババ!といつもの準備をする。
朝食を食べ、とりあえずギルドに向かう。
ギルドにどんな仕事があるのかをズラーっと見て見たが、街中での力仕事か砂漠がらみの魔物狩りぐらいしか、日帰りでできそうなのはない。
日を跨ぎそうな依頼が何かというと、お馴染みの砂漠を抜ける際の護衛の依頼、静因石の採取、鉱石の採取などだ。この系統はとにかく場所が遠い。
静因石は北の岩石地帯、あるいは七大迷宮が一つ『グリューエン大火山』で採取できる綺麗な石だ。なにやら、魔力の暴走を鎮める効果があるらしく、アンカジ公国にしかない風土病に罹った際は、これのお世話になるらしい。まあまあ貴重なので、あるに越したことはないらしい。
にしても、七大迷宮かぁ…
火山、火山ねぇ…絶対危ないよなぁ…そもそも危険な目に遭わないために逃げてきたもんなぁ。
いや…流れで危険地帯にガンガン送られるのが嫌なんだっけ?
…ちょっとぐらい、いいかな?…炭鉱夫、炭鉱夫をしに行くだけだ。モンハンと一緒、素材探しとかあるかは知らんがお守り集めとか。別に奥地まで行く必要はないわけだ。
…行くか。
グリューエン大火山に関する情報を集めた。
黒冒険者が?しかも1人で?
はっ!あいつ死んだな。って、感じの顔をされたが、まあ気にしない。
要約するとこうだ。
対策なしなら死ぬ。
それはそうだけどさ、そうじゃないじゃん。何したらいいかを教えろよ。
と、喉元まで出かかったが、そもそも潜る旨みがかなり薄味らしく、周囲の砂嵐がマジでやばい、火山の中のマグマが空中を流れてる、魔物がクソすぎる、熱い、地形がやばいということしかわからなかった。
魔物がクソというのは、マグマをばら撒いてきてかなり厄介なのに、魔石がショボいので危ない美味しくない行くのも面倒、と本当にどうしようもない理由だった。
砂嵐がヤバいというのは、砂漠とは違い、火山がずっと砂嵐に覆われており、しかも、結構強いらしい。その中で、普通にワームなどの対応も必要になるので、これまた火山に冒険者が来ない理由の一因になっているとのこと。
マグマが空中を流れているのは見たまんまとのこと。
地形がヤバいは、突然マグマが噴き出してくる箇所がそこらかしこにあり、ずっと集中する必要があるとのこと。
これかの情報から私に必要なのは、火山の暑さ対策のみだな。マグマはどうしようもない。熱源探知で頑張るしかない。
火山の熱は…どうしようか…クーラードリンクでもあればいいんだが、そんなレシピは知らない。薬屋にでも行ってみよう。
ちなみに、なぜ砂嵐の対策が必要ないかというと、以前買った小型結界装置の本来の用途砂嵐は防ぐものだとわかったためだ。
もっとも重要なことを追加で教えられた。
火山は7層までしか攻略されておらず8層に踏み入ったものは誰も帰らなかったらしい。
いや、どんだけだよ。
とりあえず、8層までサッと見てこよう。んで、どんだけやばいかを見てみよう。
とにもかくにも耐熱薬が作れるか聞きに行くとする。
ちなみにギルドで薬のことを聞いたが、知らないと言われた。知ってて欲しかったよね。
薬屋は街中のひっそりとしたところにあった。外観がボロくないはずなのに、ボロく見える。老婆が魔法薬を作ってそうな薬屋だ。
ドアを開けて店に入る。
店の中をざっと見回したが、店主はいなかった。それどころか、誰もいないらしい。
気配感知、魔力探知、音響探知に反応がない。
留守にしているのだろうか?
…?カウンターになんか置いてある。
近づいて読んでみる。
『現在、店を空けています。盗みを働いたらぶち殺して豚の餌にします。ご購入の際は、そちらの紙に買ったものを記載し、ルタを重しにしておいてください。ご迷惑をおかけします』
え、怖…
二言目に脅しが来てる文章とか初めて見たよね。しかも丁寧口調、怪文書かな?
まあ、異世界流の人件費削減なんだろう。
とりあえず俺は店の中を見て回った。
じっくりと見て回った。
わかったことは、耐熱薬のレシピはあるが、素材がねえということだ。
必要なものは、超高温多湿の地域に生息している青白いキノコまたは、岩石地帯や火山地帯に生息するトカゲの一部、増幅効果のある任意の素材、その他は効果を上げたいなら静因石らしい。
…なんか、クーラードリンク(モンハン)と耐火薬(BoW)を彷彿とさせるレシピだな。
てか、静因石ってここでも使うんだ、意外と用途多いんじゃね?
それはそれとして、素材なんだが、間違いなくキノコは無理だな、砂漠の乾燥でキノコが育つわけがない。
つまり、トカゲを見つける必要があるわけだ。
…そして、トカゲから作った薬を飲む必要があると…
私はふるふると頭を振ってその思考を追い出した。
とりあえず、火山に行くしかねえ!というわけだな。まあ、もしかしたら薬無しでもある程度は進めるかもだしな。
決して、決して薬が飲みたくないわけではない、ないったらない。
火山探索ツアーへ、いざ行かん。
私は食料と道具を補充したのち、昼過ぎに街の北門を通り、グリューエン大火山に向けて出発した。
…門番にはマジかよって顔をされた。
グリューエン大火山は北に6時間ぐらい進んだら見えてきた。と言っても、アホみたいにでかい砂嵐が目の前に迫っているというだけだが。
うん、マジで何これ?竜の巣かな?
そう、この砂嵐は渦巻き型なのだ。
私がこの前に遭遇したのは、移動型だったかな?波みたいに砂が押し寄せてくるアレだ。
さて、一番でかい問題は、砂嵐が魔力の影響を受けているのか、魔力感知が阻害されていることだ。他の気配感知、熱源探知は機能しているが、一番有効射程の長い魔力探知が潰れているのはかなり痛い。
音響感知は、この砂嵐の中わざわざ槍を突き立てないともはや機能しないだろう。地表がうるさすぎて、なにも読み取れない。
だが、悪くない利点もある。
ここでは、うまいこと砂嵐を利用すれば、風魔法が凄まじい威力に化けるというものだ。
下級が中級並みになると言ったらその凄まじさが分かるだろう。
とりあえず私は、砂避け結界のアーティファクトを起動し、その後は感知系スキルにに全神経を注ぐ。
気配感知に引っかかり、尚且つこちらに向かっているものは、射程距離に入った瞬間風でもみくちゃにして墜落させる。
回収できないのは少し悲しいが、仕方がない。
…?なんか反応があるな。
これは…あっやべえ、ワームだこれ。
全速力を待機し、飛び出す前にフルスロットにし、加速して回避する。
1匹どころじゃねえな、これ!
新たな反応が2個出てきた。
S字カーブを描くように車を動かしながら、風魔法で姿勢制御を行う。
3体全てが表面に出てきた後に、風の下級魔法、風刃を連打しておく。後ろから、金切り声のような咆哮が聞こえてくるが、振り返らずに進む。
すぐに砂嵐を抜けたので、クロスボウを取り出し、風爆ボルトを装填しておく。
そのまま、緩急つけながら火山の麓に向かっていたが、ワームは襲って来なかった。
ふぃー、あぶねえあぶねえ。意外となんとかなったな。
私はクロスボウのボルトを外し、置いておく。
アーティファクトも効果を切っておく。
外に出て火山をみると、とんでもねえ大きさの山?岩石?が目の前にあった。
富士山もびっくりのサイズだ。行ったことないけど。
…にしても暑いな。砂漠だから、なんて理由では済まないだろう。
グリューエン大火山の入り口は頂上にあるらしい、早速登山…と行きたいところだが、もうすぐ日が暮れそうだ。
今日は麓で一夜を明かし、明日から始めた方がいいだろう。
まあ、今日の夜がどうしても寝るのがきついなら、強行軍でもいいかもしれないがな。
火を起こし、馬車の整備をし、物品の確認もした。
夜、焚き火から少し離れてみたが、火山が床暖房のようになり、焚き火がいらないかもしれないことに気づいた。
マグマの熱がそのまま伝わってきているのだろうか?それとも、火山の何かしらのパワーだろうか?
私は木材をいくつか並べてベッドのようにして、そこに寝転がり、砂よけ布の服を正面から羽織って寝た。
ちなみに現在27話を執筆していますが、現時点でもまだ攻略できていません。