ただ思うがままに初代ポケモンの世界を堪能するTSおっさんのお話   作:茜 空

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現在の手持ちとニックネーム
・フシギダネ→ハーベスト


第十一話:旅立ち

 翌日。

 

「行ってきます!」

「ダネッ!」

「行ってらっしゃい」

 

 天気は今日も快晴。俺は母親に手を振ってハーベストと共に走り出す。なんかゲームや映画の主人公になった気分だ。あ、主人公だったわ(笑)

 まず目指すのはトキワシティ。道中でコラッタ、ポッポをゲット。この二匹はハーベストのレベル上げでも見かけたから間違いなくいる。

 あと俺の記憶があやふやなんだけど、トキワシティの周りにオニスズメとニドランがいたような。まあその二匹は今すぐどーしても欲しい!ってポケモンじゃないから、見つけたらゲット、見なかったら後でまた捕まえにこよう。

 トキワシティに着いたらフレンドリィショップでモンスターボールを購入。できれば二桁くらいは予備として持っておきたいけど今はあんまりお金ないからなぁ。それでもできるだけ買っておきたい。

 次に行くのはトキワの森。ここでキャタピー、トランセル、そしてピカチュウをゲットだ!

 特にピカチュウはレギュラー入りで育てるつもり。ミーハーだ?違うね。俺が初めてプレイした時、まだアニメはやってなかったのだ。その時にポケモンリーグを制したメンバーの中にしっかりと進化したライチュウがいた。なんならウチのエースだったぞ!

 

 俺の方が時代を先取りしたと言っても過言じゃないね。*1

 

 なので是非一緒に旅をしたい。

 

 ちなみに今日のファッションは。

 初めて悟空と会った時のブルマの格好。ピンク色の短めのスカートから見える生足が眩しい。

 

 服がポケモンキャラだけだと思ったら大間違いだ!

 

 いや、俺も驚かされたんだけどさ。なんであるのかは相変わらずの謎。まあ着るんですけどね。ちなみに三つ編みは母親にやってもらった。あ、髪は黒のままね。これはこれでお気に入りなのだ。

 

「リリィちゃん!」

「んお?」

 

 誰かに呼ばれたのでブレーキ。呼んだのは……マサラタウンの入り口の前にいる美人さんだね。誰だ?

 

「おはよう」

「あ、おはようございます」

 

 お互いぺこり。

 

 それから改めて美人さんを見る。うーん優しそうな癒し系お姉さんですな。なんかこの人見てると不思議と甘えたくなる。なんかそういうオーラが出てる気がする。

 

「ごめんね、昨日ウチの弟が迷惑かけたみたいで」

 

 あ、あーあー。誰かと思ったらライバルのお姉さんか!

 

「いえ、あれはしょうがないですよ。あんな話聞いてあの歳の男の子が暴走しないわけないですからね」

「ありがとう。そう言ってもらえて助かるわ」

 

 苦笑いするお姉さん。あー、この頃のライバルって悪ガキって感じだもんね。苦労してそうだ。でもこんなところでライバルのお姉さんと会話するイベントなんかあったっけ?

 

「あの子もリリィちゃんの少しでいいから落ち着きを見習って欲しいわ。ちょっと気になる子の真似しようとかは思わないのかしら?」

「はい?」

「あ、ううん、なんでもないわ、こっちの話」

 

 ちょっと考えごとしてて聞き逃してしまった。なんとなく声も小さかったし。

 

「あ、ごめんね、足止めしちゃって。オーキドのおじいちゃん、あなたにもレンゴクと同じお仕事頼んだんだって?大変ねー。お詫びも兼ねてこれあげるから使って!」

「あ、はい、ありがとうございます」

 

 あ、タウンマップだ。

 え?タウンマップ?

 

 これって確か直接ライバルの家に行ってお姉さんに話かけないと貰えなかったはず。

 

「それじゃ、がんばってね」

「あ、はい」

 

 ライバルのお姉さんはそのまま去って行った。

 俺はその姿を見送りながら首を傾げ……ま、全部が全部ゲーム通りってわけにはいかないかと一人で納得した。考えるのを放棄したともいう。

 

 まあ、とりあえず気を取り直して。

 

「行くぞー!」

「ダネー!」

 

 って事で草むらへGO!

 

「コラッタぁー!」

 

 出現するのが早ぁい!!だがしかし!

 

「ハーベストたいあたり!」

「ダネェ!」

「ゴッフォラッタぁ!?」

 

 むしろ待ってましたぁ!そしてぇ、うし、LVの低い個体で一撃で半分切った!

 

「モンスターボール!いっけぇ!」

 

 今持ってる攻撃手段でHPを瀕死手前まで持っていくのはちょっと難しい。いや、ヤドリギのタネを使えばできると思うんだけど、失敗したらそのまま倒しちゃうからこの状態で狙うのがきっとベター!

 というわけで全力投球!

 

 ポン。

 

 当たった!ナイスコンロール俺!きっとコントロールのステータスはAだ!

 そのままコラッタはボールに吸い込まれる。吸い込まれ方がすごい見た目だったけど今はおいとく。だってまだボールが動いてる。まだ捕まえてない証拠だ。

 俺は動きが止まるのを固唾を飲んで見守る。

 なんかドキドキするな。

 

 カチッ

 

 今の音は。

 

「……捕まえた?」

 

 恐る恐る近づいて足を伸ばしてチョンチョンと触る。……動かないな。

改めてボールを拾う。うん。

 

「やったー!コラッタを捕まえたぞ!」

「ダネッ!ダネッ」

 

 俺がボールを持ってぴょんぴょんはしゃぐ横でハーベストも跳ね回ってた。楽しそうだな。きっと今の俺もこんな感じなんだろうな。

 

「コラッタのデータが新しくポケモン図鑑にセーブされます!」

「ふぉっ!?」

 

 突然の声にびっくりして思わず固まった。声はー、

 

「こっからか!」

 

 カバンからだった。

 とりあえずその場に座り込み、コラッタを捕まえたモンスターボールを置いて、カバンから手早く取り出すのはポケモン図鑑。

 まあこれしかないっしょ。

 そのまま開くと、登録されたコラッタが表示されていた。

 

 思わずムフーとなった。

 

 これはいい。なんかいい。なんかいいしれない満足感がある。

 ちょっと抑えられない感情でニヤニヤしてるのを自覚しながらポケモン図鑑をカバンにしまう。

 

「ん?」

 

 立ちあがろうとモンスターボールに手を伸ばしてちょっと止まる。

 なんか表示されてるな。

 

 “捕まえたコラッタにニックネームをつけますか?”

 

 あ、ニックネームか。もちろんつける。

 

「君は今日からイヤミだ」

 

 元ネタはおそ松くんに出てくるフランスかぶれの怪しいオッサン。語尾に「ザンス」とつけて喋るのが特徴的で、驚くと「シェー」って叫びながら変なポーズをとる。そしてこれがニックネームの決め手、出っ歯がトレードマーク。

 まあ、ニックネームはつけるけどすぐにボックス行きなんだけどさ。ごめんね。

 

 ともあれ、ポケモン初ゲット!この調子でどんどん行くぞー!

 

 

*1:
渾身のドヤ顔

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