ただ思うがままに初代ポケモンの世界を堪能するTSおっさんのお話   作:茜 空

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現在の手持ちとニックネーム
フシギダネ→ハーベスト
コラッタ →イヤミ(暫定)(new!)


第十二話:人もポケモンも変なのに絡まれる日

「ポゥ!」

「……なんていうか、また個性的なやつが出てきたな」

「ダネ?」

「あ、ごめんごめん、バトルに集中しなきゃね」

 

 現在、一番道路をトキワシティに向かって移動中。ついでにハーベストのレベル上げと出現ポケモンのゲットを兼ねてるんだけど。

 

「ポゥ!」

「……」

 

 集中しなきゃいけないんだけど!野生とのポケモンバトルは特に!でもさ!

 

「ポゥ!」

「ブッフォ!」

 

 だ、ダメだ、腹筋が、腹筋が崩壊する!三回目はダメだって!

 なんだこのいかにもな鳴き方と動きのポッポは!

 やめろ!その動きをすんな!クソ、無駄にキレッキレで笑うのを堪えられん!

 

「ダネ……」

「ぐっ、ごめんハーベスト」

 

 すっごいジト目で見られてる!でもしょうがないじゃん!あんなのネタ知ってたら笑わない方が難しいんだから!

 

「は、ハーベスト、たいあたり」

「ハァ〜。ダァーネッ!」

「ポゥ!」

 

 スカー

 

「ダネ!?」

 

 呆れながらやれやれ感たっぷりでたいあたりを仕掛けたハーベストに対し、ポッポはそのキレッキレな動きで華麗にたいあたりを避けた。いや、ただ避けたように見えるだけで実際は命中率の関係でハーベストが外しただけなのかもしれないけど。たいあたりだしなぁ。

 で、これに驚いたのはハーベスト。まさか外すとは思ってもみなかったんだろうな。

 

「ポゥ!」

 

 ポッポはここをチャンスと見たのかすかさずたいあたりを仕掛けてくる。が。

 

「ダネェッ!」

 

 ハーベストは着地の瞬間に砂煙を上げながらブレーキをかけ、すでに体制を立て直して受け止めようと構えている。うちの子、伊達に戦闘を重ねてないぞ!*1

 そしてそのままポッポのたいあたりを受け止め。

 

「ポ!?」

「ダネェ」

 

 ポッポは驚き、ハーベストは不敵に笑う。

 ま、レベル差もあるからね。もちろんダメージもお察し。そして。

 

「ハーベスト、たいあたり」

 

 さすがにこの近距離なら外さないでしょ。てか外す方が難しいって。

 

「ダァー、ネッ!」

「ポッフォ!?」

 

 うし、予定通り綺麗に入ったな。ポッポは軽く突き飛ばされた後、数歩後ずさり……なんかムーンウォークっぽい歩き方してやがんな。

 その姿を見て俺はモンスターボールを……投げるかどうかを正直迷う。

 

 絶対持て余すやつだよなぁこいつ。

 

「ダネ?」

 

 ハーベストがしっかりポッポにプレッシャーを与えながらどしたん?って顔でチラ見してくるんだけど……

 

「んー。正直あの子を仲間にするかどうか迷ってるんだよね」

 

 正直こいつじゃなくてもいいと思うんよ。こんな歩く個性みたいなやつじゃなくてもポッポなんてそこらじゅうにいっぱいいるんだし。

 

「ダネ!」

「ん?」

 

 何か訴えたそうにしてるな。

 

「仲間にするのやめとく?」

「ダネェー」

 

 イヤイヤしてる。

 

「仲間にしてあげますか?」

 

 ドラクエ風味で問いかける。

 

「ダネッ!」

 

 めっちゃ頷くやん。

 なにがハーベストの琴線に触れたかわかんないけど。

 

「んー。ま、いっか」

 

 ハーベストがそういうんならこの子にしよう。

 

「一球入魂!」

 

 元ネタは忘れたけど、まあ気合いを入れて。

 

 ポン。コロコロ、クルクル、カチッ。

 

「ポッポゲットぉー」

「ダネダネー」

 

 ハーベストが前足を器用に動かして拍手する。

 なんかあっさりゲットできたな。

 ポケモン図鑑にも登録完了。

 でニックネームはー……正直あのダンサーの名前以外ないと思うんだけどさ、進化したら意味わかんなくなるよね。ってことで。

 

「ササミ!」

 

 苦情は一切受け付けない。

 

 なんか空中に拡大して映ってる妄想ポッポ(ササミ)が嘘だろ?って顔してるような気がするけど気のせいだよなきっと。

 

 さて、これで博士からもらったボールは残り三個か。心許ないな。でも焦らずに行こう。急いては事を仕損じるってね。

 

「行こうハーベスト」

「ダネッ」

 

 こうして俺たちは再びトキワシティを目指して歩き出した。それから数回バトルを繰り返し、トキワシティに着いた時にはハーベストのレベルは九になった。

 

「また強くなったねー」

「ダネー♪」

 

 そんな掛け合いをしながらまずはハーベストとゲットしたポケモンの回復がてら、ポケモンセンターで一休み。そのままパソコンを使ってイヤミはボックスへ転送。ササミはとりあえず手持ちに残しておくことにした。この先、トキワの森だからむし対策と、他のメンバーが倒れた時の保険だね。

 ポケモンセンターを出たらまだ午後も早い時間。という事で忘れないうちに買っとこうとモンスターボールを求めてフレンドリィショップへ。

 今おこづかいは三千ちょっと。ボールは一個二百円か。

 うーん、ゲームと違って、ポケモンのアイテム以外にもお金いるもんなぁ。でもボールに余裕は欲しい。ケチってボールが切れるっていう事態は絶対に避けたいからね。よし。

 

「店員さん、モンスターボール十個ください」

「はい、少々お待ちくださいね」

 

 って事で今許せるギリギリの数十個を購入。しばらくは節約生活だなぁ。

 

 用事も済んだのでフレンドリィショップを出たら、まだまだ日が明るい。せっかくだし、トキワの森を覗きに行こうかなーなんて思ってたら。

 

「うーん、酔っ払ってたみたいじゃ」

 

 トキワの森への道の真ん中にじーさんがどーんといる。酔っ払いらしい。

 

「おや?その赤い箱はなんじゃ?」

 

 やっべ、絡まれた。って赤い箱?

 

「あ、ポケモン図鑑が」

 

 どうもさっき確認した後カバンにしまう時に中途半端だったらしい。半分くらいコンニチワしてた。

 

「ほうほう、ポケモン図鑑作っとるか」

 

 しまった。余分な情報与えてしまった。っていうか今のやりとりで察せるじーさん読みが良すぎでは?

 

「ならワシからアドバイスじゃ!」

「あ、いえ、結構です」

「ポケモンを捕まえて調べれば自動的にページが増えていくんじゃよ!」

「話聞いてました?てかなんでその機能知ってるんですか」

 

 オーキド博士?ポケモン図鑑って一般販売とかしてるの?

 

「なんじゃー捕まえ方を知らんのか!」

「知ってます!てかすでに二匹捕まえてます!」

 

 このジジイまだ酔いが覚めきってねー!

 

「では…ワシがお手本を見せてやるかな!」

「だからいりませんってば!誰か助けてー!」

 

 もちろん誰も助けてくれず、日が暮れるまでしっかりと教え込まれた。

 

 ゲッソリ。

 

*1:
心の中ではうちの子カッケェェェ!と叫んでる




リリィ:ポケモン図鑑?やれたらやる!でも無理には追わない。まずはリーグ制覇が目標。目指せチャンピオン!
ハーベスト:なんか面白そうなやつが仲間になった!
ササミ:解せぬ。我は非常食か!?
イヤミ:シェー!
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