ただ思うがままに初代ポケモンの世界を堪能するTSおっさんのお話   作:茜 空

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現在の手持ちとニックネーム
・フシギダネ→ハーベスト
・コラッタ →イヤミ(ボックスへ転送)
・ポッポ  →ササミ(ダンス好き)


第十三話:ドラマチックな出会い

 翌朝。

 

 洗った顔をタオルで拭いて。

 

「あー昨日はえらい目にあった」

 

 歯ブラシに歯磨き粉をつけながら一人ぼやく。

 そのまま歯ブラシを咥え、歯を磨きながら頭ん中ではまだまだ愚痴る。だってあの酔っ払い、最後まで人の話聞かねーんだもん。少しは役に立ったじゃろう?じゃねーんだわ全く。随分と長く喋ってたせいでトキワの森に行きそびれたよ。なんかおしえテレビなるものもらったけどさ。ポケモントレーナーの基本を見ることができるらしい。

 いや俺見た目こんなだけど中身超がつくほどのベテラントレーナーだかんね?

 あ、でもゲームと今の違いはあるからちゃんと確認しておいたほうがいいか?

 

 そんなこと考えながら口を軽く濯ぎ、ぺっと吐く。

 まあせっかくだし、時間のある時にでも見てみようかなーって。

 

「ん?」

 

 なんか外から音楽が聞こえるな。

 気になったので窓から外を覗いて見る。

 

「ダネ!ダネ!」

「ポゥ!ポゥッ!!」

「なんだ、あれ?」

 

 ハーベストとササミがダンス?

 

 〜♪〜♬

 

 あ、いやこれラジオ体操だ!音楽ラジオ体操じゃん!どっから?あれか!……ってあれ昨日もらったおしえテレビ?え?あれ普通にラジオとか聞けるの?君たちよくそれに気づいたね!?

 あとなんでラジオ体操なんて知ってるの!?*1

 いかん、ツッコミどころが大渋滞してどっからツッコミ入れたらいいか分からん!

 

「ダネ?ダーネェ〜」

「ポゥ」

 

 あ、見つかった。

 なんか手招きされてる。一緒にやろうってか?

 

「しょうがないなぁ〜」

 

 そんなわけで今朝はラジオ体操から始まった。

 感想。なんか爽やかさと学生っぽい気分に浸れて悪くなかった。気が向いたら今後も付き合うかな。

・

・

・

「さて、出発しよっか」

「ダネッ!」

「うん、いい返事!」

 

 ハーベストは今日も元気だ。

 あれからラジオ体操して着替えて肌の手入れをして、朝ごはんを食べて。気持ちも新たに宿泊施設を出発。

 あ、ササミはもうボールに戻ってもらった。さすがに複数のポケモンを連れて歩くのは迷惑だろうしね。

 そして今日のファッションはー。

 満を持して登場!駄女神アクアのコスプレだー!

 ……うん、これもクローゼットにありました。俺、もうあのクローゼットの中身についてあれこれ考えるのはもう辞める。多分ムダだ。

 楽しめればそれでヨシ!って事で。

 で、ファッションも個性的なポケモン世界。この格好でも普通に違和感なし。懐の広い世界だ。

 

 ファッションの話はこれくらいにして。

 

 ……うん、あの酔っ払いじーさんはいないな。

 

 今度こそトキワの森へ行くぞー!

 

 って事で二番道路を抜けて、やってきましたトキワの森!

 え?道中?特に何もなかったので省略。

 

「おおー、なんていうか、もっと鬱蒼としてると思ったけど、案外綺麗だな」

 

 そう、もっとこう、これが山の道だぜ!っていう険しいのを想像してたんだけど、なんかこう、まあまあ綺麗に整備されている。言うなれば観光地の歩道?を古くした感じ?

 入り口の建物でお姉さんが天然の迷路って言ってたけど、道はそこまでひどくはない印象。ところどころに草むらはできてるけど、まあ考えればトキワシティとニビシティを繋ぐ道が酷かったら人の行き来が大変だもんな。

 さて。

 

「それじゃあ早速ポケモンゲットに勤しみますか」

「ダネ」

 

 ハーベストが任せとけって感じで返事をする。

 

「期待してるよ」

 

 しゃがんでハーベストの頭をちょっと撫でる。がんばって強くなったもんね。まあこの辺りのポケモンに遅れをとることはないでしょ。

 って事で近くの草むらへイン。

 ここでの目的は予定通り、キャタピー、ビートル、そして何よりピカチュウのゲットとレベル上げ。できれば早々にピカチュウを迎えてハーベストと一緒にレベル上げさせたいんだけど、ピカチュウの出現率、低いからなぁ。

 それこそ初めてゲームでゲットした時はトキワの森で三時間粘った。いや、途中というか最後の方でミスもあったんだけどさ。こういう時に限って出るんだよね、急所に当たるのが。*2

 なんにせよ、今回も出現するまで粘る所存だ。

 何時間どころか何日だって耐えてやんよォ!

 

 ガサ

 

「ピカ?」

「え?」

 

 え?

 

 その場が一瞬凍った。

 

「ダネッ!」

「ハッ!?ごめんハーベスト、ちょっと呆けてた!」

 

 あまりの衝撃的な出会いに脳がフリーズ起こしてたのをハーベストの一声が現実に引き戻してくれた。

 

 いや、でも待って。うっそ?

 

「ピカチュウ!?」

 

 トキワの森、初遭遇のポケモンがピカチュウってマジか!?

 

「はわわわわ」

 

 生ピカチュウ激カワ!っていかん、まだ思考回路がショート寸前どころかショートしてる!えっと、ボールを投げればいいんだよな!?

 

「ダネッ!!」

「あ、そっか、まずHP減らさなきゃ!」

 

 なんつーか、とことんポンコツになってる気がするぞ俺!

 

「ハーベスト、たいあたり!できれば一、二回外してもいいから急所にだけは絶対当てないで!」

「ダネ!?」

「無茶は承知だしできなくても怒らない!できればでいいんだ!」

「ダネ!」

 

 俺の注文にハーベストから抗議の鳴き声が上がる。けどごめん、それでもお前にしか頼めないんだ。

 捕まえたばかりの、しかも苦手属性のササミではなんともならない。

 で、最後の鳴き声はやれるだけやってみるって感じで捉えてよかった?分かんないけどそう捉えることにする!

 俺の予想じゃ急所に当たらない限りは、ピカチュウが耐えられるはず!

 

 頼んだよ、ハーベスト!

 

*1:
オーキド博士の影響。御三家三匹ともできる。

*2:
苦い思い出




ハーベスト:パートナーが無理難題をおっしゃる!
リリィ:ピカチュウキター!
ササミ:無理無理。電気ショックで一撃だって

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