ただ思うがままに初代ポケモンの世界を堪能するTSおっさんのお話 作:茜 空
・フシギダネ→ハーベスト
・ポッポ →ササミ
「ダァー、ネッ」
ハーベストがピカチュウにたいあたりを仕掛けるけど、いつもの勢いはない気がする。ちゃんと俺の言葉を守ろうとしてくれてるんだろう。ありがとう。あとでめいっぱい褒めてやりたい。
「ピガッ!?」
そんなたいあたりでもピカチュウに命中。その辺はハーベストとの経験の差か、はたまたただの仕様なのかは分からない。今はそれを試す気はないし、そんな場合じゃない。
で、まともにたいあたりを受けたピカチュウは軽く吹き飛ぶんだけど。
「ピッ…カァ!」
しっかり体制を立て直して着地。俺としてはとりあえずこれで一撃でダウンは避けられたとちょっと一安心。ピカチュウの足はガクガクしてるけど。肝心のHPを確認してみると、大体五分の一くらいまで残ってる。でもそれだけ減っても抗おうとする姿勢に思わず感心した。
根性あるじゃんこいつ。こういうやつは大好きだ。ますます仲間にしたい。
今まで初ピカチュウってことでだいぶ浮ついてたけど、この態度で俺の頭は一気にトレーナーモードになる。
こいつ絶対仲間にするぞ!
「ピィィカァァァ、チュウッ!」
「うわっ!?」
そんなピカチュウに熱視線を送ってたら、ピカチュウからの攻撃に反応が遅れた。
「ダネッ!?!?」
「ハーベスト!?」
「ダダダダッ!?」
今までとは違う攻撃を受けたハーベストが心配になる。レベル差があるし、ハーベストのとくぼうを考えればここで倒れることはない。理屈ではわかってるけど、この見た目、エフェクトを直でみるとどうしても心配になる。
「あれが、でんきショック」
思わず口から言葉が漏れる。それくらい……
なんかめちゃくちゃ強そうなんだけど!?
「ダネ?」
「ハーベスト大丈夫!?……そうだね」
それでも攻撃を受けた後の思った以上に大丈夫そうなハーベストと、HPバーはそんなに減ってないのを見てとりあえず一安心。ハーベスト自身も初めてのとくしゅ攻撃を受けてちょっと戸惑ってるだけみたいだ。
さっきからちょくちょく心臓に悪いよ。
しかしあの電気ショック、見た目ほど威力はない?いや、俺が初見で強そうに見えてるだけかな?でももしあれが俺に向かってきたらと考えると割と足がすくむぞ?アニポケのサトシあんなのよく平気で受けてたな。*1サスサト。*2伊達にスーパーマサラ人なんて呼ばれてないわ。*3
「ダネ?」
「?ハーベスト?」
うん?ハーベストがなんか変?
「ダダダダダネネネネネ」
「うわぁ!?ハーベスト?ハーベスト!?」
ハーベストが壊れた!?やっぱり今の攻撃ヤバかったんだ!って
「マヒか!?」
慌ててハーベストのステータス見たらマヒの表示が。そういえば状態異常もこれが初か!?さっきのでんきショックが原因?なんか見た目からしてヤバそうなんだけど大丈夫かこれ?
しかし、ちょっと状況が不味くなってきたぞ。ハーベストのマヒも心配だ。多分、ボールを投げれる数は三、四回。それ以上はハーベストが持たない気がする。
「なんか急にヒリヒリしてきたな」
ピカチュウなんて見つけさえすればもっと気軽にゲットできるもんだと思ってた。
気負っても仕方ない。チャンスはハーベストがしっかり作ってくれたんだ、あとはトレーナーの俺の問題だ。
チャンスを逃がすな、掴み取れ!
「いっけぇぇぇぇ!」
狙いを澄ませてモンスターボールを投げる。
スコン!
「よっし!」
当たった!まずは第一段階クリアだ!
ピカチュウはボールに吸い込まれて、ボールが転がる。
コロコロ、クルクル。
緊張の一瞬だ。心臓がドキドキする。
カチッ
「ゲット、できた?」
音の確認をして、近づいてボールを拾い上げる。
「ピカチュウのデータが新しくポケモン図鑑にセーブされます!」
「ぃよっし!」
ポケモン図鑑の声に俺、渾身のガッツポーズ!
よかった、一発でゲットできて。途中からなんか徐々にプレッシャー上がっていって色々心配だったぞ。
さて、じゃあ早速ステータスを確認させてもらおうか。
性別は……おー、メスだ。何気に初女の子だな。ふと思い出してみると、ハーベストも含めてみんなオスだったわ。
んで、性格は?おっとりか。女の子っぽくていいね。……おっとり?
人里近いところに出てくる好奇心があって、不利な状況でも立ち向かう根性もあって、おっとり?
おっとりとは?*4
ハーベストといい、表示される性格がちょっと疑わしい気がする。これ俺が変な目で見過ぎてるのかなぁ?こういうのは疑いはじめたらキリがないんだけどさ。とりあえず今は、そうなんだって受け止めておこう。
あとは、とくせいがせいでんき……あ。もしかしてハーベストがマヒったのってこっちが原因?確かでんきショックでもマヒにはなったけど確率めちゃ低かったはずだし。100パー無いとは言わないけども。でもせいでんきの確率がいくつかは忘れたけど、こっちの方が確率は高かったはずだ。たいあたりは思いっきり物理だもんな。影響受けても不思議じゃないか。とくせいとかすっかり忘れてた。
「あ」
忘れてたっていえば……
「ダ、ダダ、ネ、ネネ」
「うわぁ!?ごめんねハーベスト!すぐにポケモンセンターに連れて行くから!ボールに入ってて!」
ハーベストがマヒったままだった!
俺は慌ててハーベストをボールに戻すとダッシュでトキワシティへと駆け出す。
今俺はモーレツにダッシューズが欲しいぃぃぃ!
リリィ:とくしゅ攻撃超怖ぇ!
ササミ:でんきショック超怖ぇ!
ハーベスト:ダダダダネネネネネ