ただ思うがままに初代ポケモンの世界を堪能するTSおっさんのお話   作:茜 空

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現在の手持ちとニックネームと性格とレベル
フシギダネ→ハーベスト(すなお) Lv10
ポッポ  →ササミ  (ずぶとい) Lv3
ピカチュウ→ラム   (おっとり) Lv4



第二十二話:トキワの森 その三

「ビートルゲット!」

「ダネ!」

 

 そこ、即落ち二コマとか言わない。

 

 実際ハーベストのたいあたりでHP減ったところを今さっき拾ったボールを投げて一発ゲットだから実質即落ち二ターンだったけど。

 まあこんなところで手こずるのも嫌な話だし、いいことだ。

 

 で、捕まえたビートルのニックネームをどうするか。

 

 ピキーン。閃いた。

 

「アピト!」

 

 拝借させてもらったのは、転スラの蜂っ子。正直ヴァンパイアセイバーのキュービィと迷ったけど、キャラもビジュアルも前者の方が好きなんだよね。本体は進化後ゲッター2みたいな見た目になるんだけどさ。

 あの子レベルとまでは言わないけど、名前に恥じないような成長を願おう。

 で、ニックネームをつけてみると愛着が湧いたというか、ちょっと好きになる不思議。まだちょっと触ったりとかまでの勇気はわかないけど、ちゃんと向き合っていこう。

 

 あ、ちなみにおとなしい性格のメスでした。道理で捕まえやすかった訳だ。

 で、ステータス確認してて首を傾げたことがある。

 

 とくせい りんぷん

 

 りんぷん?蜂に?

 

 キャタピー以上の謎である。

 

 まあポケモンのとくせいにツッコミ入れ始めたらキリがないのでやめとこう。こいつはこういう生き物だ。よし、解決!*1

 

 さてさて、予定通りビートルをゲットもできたし、トキワの森の探索を再開だ。途中、トキワの森の入り口の建物で休憩挟みつつハーベストとラムでどんどん虫を倒していく。

 

「ラム、でんきショック」

「ピカ。ヂュゥゥゥッ!」

「!?!?!?」

 

 そんでもってこれが何体目かになるトランセルを転がす。

 んー、コクーンやトランセルが少ないのはわかるけど、キャタピーとビートルは体感同じくらいの頻度で見かける気がするな。ゲームと違って出現率違わないのか?まあどっちももうゲットしたからいいんだけど、ちょっと気になる。

 

 ぽぽぽぽーん♪

 

「おっ、レベルアップだラム」

「ピッカァ〜♪」

 

 まあやっぱりどーでもいいわ。ラムのレベルアップの方が大事。

 昨日からバトル続きだからな、ラムは。上がるのも納得。そして本人は相変わらず嬉しそうだ。それでも気のせいか、気持ち昨日よりはおとなしい気がする。レベルアップにちょっと慣れたのかな?

 

「ピッ!」

「ん?」

「ピッカ!」

「?」

 

 ラムが片手?片前足?を上げて何か催促……って、ああ。

 

「イエーイ♪」

「ピッカチュ♪」

 

 そういや昨日レベルアップした時ハイタッチしたっけ。よく覚えてたな。気に入った?でもまあ俺も嬉しいし、こういう喜びは分かち合わないとね。次はもっと早く気づけるようになろう。

 ステータスの上がりは、まあこんなもんかって感じ。下振れしてなきゃそれでヨシ!あとは特に何かを覚えることもなかった。

 

 俺はラムとハーベストを交代させて探索を再開させつつ、少し考えに耽る。

 今回のレベルアップじゃ何も覚えなかったけど、俺の古い記憶が正しかったら、ピカチュウって早いうちにでんじはを覚えてたよな?できればおつきみやまに行くまでには覚えてくれるとありがたいんだが。あの辺は確か、プリンにピッピがいたはずだし、もちろんズバットもいるから、あると色々助かるのだ。

 状態異常にした方がゲット率も上がるし、でんじはは命中100パーだから使い勝手もいい。覚えてもらって損なしワザだ。

 イシツブテやイワークもいる?知ってる。けどあいつらじめんタイプ持ちだからでんじは効かないじゃん。ってことで今回の話には関係なし。

 

 ん?

 

 んー?なんかあそこにいる虫取り少年、様子が変だな。ふと目に入ったのはそのせいか?

 この辺じゃ虫取り少年は珍しくもないけど、やたらキョロキョロしてる。なんだ?お、こっちに気づいた。うお、なんかすごい勢いで走って近づいてくる!何何?ちょちょちょ。

 

「な、何?何か用事?」

 

 ちょっと引き気味に聞いてみる。実際ちょっと怖いし。ブルってるし。

 

「よーしッ!君はポケモン持っているな?」

「あー、うん。持ってるね」

「ダネ?」

 

 持ってるっていうか、実際連れて歩いてるね。てかそうか、誰も仕掛けてこなかったからすっかり頭から抜けてたけど、野生の野良トレーナー*2もいたなぁここ。

 

「ポケモン勝負しようぜ!」

「あ、うん」

 

 まあバトルはやぶさかじゃないんだけどさ、

 

「拒否権は?」

「え?別にいいよ?」

「え?いいんだ?」

 

 意外な答えにちょっと驚いた。普通にダメだと思ってたし。

 けどまあ普通はそうだよな。ゲームの拒否権がない方が変だよなぁ。ロケット団なんかから仕掛けられでもしたら別だけどさ。

 でも正直、拒否権があるんだったら、避けられるならちょっと避けたいってのはある。やぶさかじゃないなんて思っておきながらだけども、なんせここまでうちのエースのハーベストが連闘してるからHPとワザポイントがだいぶ消耗してる。目に見えない疲労も怖いしね。

 

「俺も別に弱いものいじめしたいわけじゃないし」

「は?」

 

 カッチーン

 

「弱くないが?」

「ダネェ?」

 

 今の台詞は聞き捨てならんぞ?ハーベストも目が据わった。多分気持ちは一緒だ。

 

「えー?でも年上っぽいけど所詮女子だし」

「へぇ。女子だから弱いんだ」

「だからそー言ってるじゃん」

「ふーんそー」

 

 消耗?疲労?ちょうどいいハンデだ。その勝負、買ってやる。

 

「あー、子供には難しかったかな?」

「なんのこと?」

 

 俺は精一杯皮肉を込めて。

 

「飲み込みが悪いのね。見逃してあげるって言ってるの」

 

 そう言ってやった。まあちょいキャラを作ってるのは認める。せっかくならあの魔法少女の服でこればよかったな。

 

「は?」

「耳も悪いのかな?見逃してあげるって言ってるの」

「聞こえてるよ!なんだよ急に偉そうに!見逃してやるのはこっちの方だよ!俺より弱いくせに!」

「うんうん、そうよね」

「クソ、馬鹿にしやがって!もー怒った!絶対見逃してやるもんか!絶対泣かせてやるからな!」

「どっちが泣くことになるのかしらね。ま、せいぜい頑張りなさい」

 

 大人気ない?知るか!どっちの方が弱いか理解(わか)らせてやるよォ!

 

*1:
何も解決はしていない

*2:
言い方!




リリィ  :大人気なく子供相手に激おこ。色々ガッツリ引っ張られる結果だけど、本人に自覚なし。
ハーベスト:弱くないが?
ラム   :弱くないが?
ササミ  :弱いので強くしてください!
アピト  :ニックネームは悪くないけど期待、重くない?あと弱くはないと思いたいが、捕まったので自信はない

ちなみにビートルはオスだった場合、しょうきち(テラフォーマーズ)になる予定でした。火星送りにならなくてよかったね。
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