ただ思うがままに初代ポケモンの世界を堪能するTSおっさんのお話   作:茜 空

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第三話:オーキド博士とライバルとポケモンと

 階段を降りたら居た母親と会話した俺は、オーキド博士が探しているって聞いて早速オーキド博士の研究所に向か……わなかった。

 いや情報収集って大事じゃん?あとゲームで知ってるとは言え、ちゃんとマサラタウンを隅々まで聖地巡れ(ゲッフンゲッフン)実際に自分の目で確かめておかないと。ほら、聞くと見るじゃやっぱり違うし。*1

 ってことで第一村人発見。*2話しかけてみました。

 

「かがくの ちからって すげー!

 いまは パソコンつうしんで

 どうぐや ポケモンを

 データにして おくれるんだと」

 

 ふぉおお、なんとなく世間話をしてたら知った台詞が!ここ、ゲームに出てたとこだ!*3とちょっと感動。

 でも実際、この世界のかがくのちからってどーなってんの?ってレベルですげーよ。いやすげーで収まりきらないスケールですげーよ。さっき俺もパソコンからきずぐすり出したけど、もうすげーとしか言えなかったし。

 まだポケモンの方はやってないけど、このカバンといい、ポケモンワールドのかがくってまじすげーわ。

 

「おーい! 待て! 待つんじゃあ!」

 

 っと、そんな感慨に耽ってたら無意識に草むらに入りかけてた。あっぶな。ポケモンは早く見てみたいけど、流石に襲われたくはない。誰だか知らないけど声をかけてくれた人に感謝。

 

「あのー、ありがとうございまー……あれ?」

 

 声をかけてくれた、こっちに近づいてくる人にお礼を言おうと声を上げて、ふと気づく。

 あの姿、それにさっきの声、あの台詞、もしかして。

 

「オーキド博士?」

「あぶない所だった。草むらでは野生のポケモンが飛び出す!こちらもポケモンを持っていれば戦えるのだが…」

 

 お、お、お……

 オーキド博士、キタ―――(゚∀゚)―――― !!

 

 うおお、リアルオーキド博士だよ!本物だよ!声はアニポケで初代を担当したあの人の声だ!おっさん世代にはめちゃくちゃ刺さる!

 俺は今、モーレツに感動しているぅぅぅぅ!

 カメラ、カメラはない?持ってない!チクショー!カメラ機能のあるガジェットの実装はよ!

 

「そうじゃ!ちょっとワシに着いてきなさい!」

「ア、ハイ」

 

 そんなふわっふわに浮ついた気持ちでホイホイ着いて行って。

 

「じいさん!まちくたびれたぞー!」

「ふぁっ?」

 

 高◯さんの声がすると思って我に返ったら、隣にはライバルがいた。

 あれ?俺いつの間に移動したん?いや、したような気がする。あかん、ここまでの記憶がふわっふわしとるーって……

 

 んー?

 

 さっきの声、隣から聞こえたよな?

 思わずギギギと音が鳴りそうな動きで顔を隣に向ける。

 

「なんだよ?」

 

 高◯麗さんの声だ!?

 え?え?

 ちょっと待ってちょっと待ってお兄さん?

 なんでライバル、俺が脳内設定したお方の声になってるの?声まで設定した覚えはないどころかゲームにそんな機能あるはずもない。あるわけがない。

 

 え?

 

「おいリリィ、お前大丈夫か?なんか宇宙を背負った猫みたいな顔してるぞ?」

 

 そんな顔になってるかー。そりゃなるわー。

 ポケモンの世界に入って主人公になってるだけでも既に超常現象なのに、声も俺の理想通りとかわけわからんって。めちゃ嬉しいけどさ。

 あれ?って事は今の俺の声は、まさか、雨◯さん?くそ、自分じゃ自分の声がよくわからん!かわいいっぽい声してる気はするけど!

 

「レンゴクか?」

 

 っと、声の件は一旦置いといて、そういえばここにはオーキド博士に連れてこられてきたんだっけ。記憶ふわっふわだけど。

 

「おお そうか。ワシが呼んだのじゃった。ちょっと待っておれ」

 

 ああ、そういや俺も探されてたんだっけか。すっかり忘れてた。

 

「ほれ リリィ!」

「はい?」

「そこに3匹ポケモンがいるじゃろう!」

「!」

 

 これって、ポケモンもらうイベントじゃん!浮ついてたせいか、いちにのポカンと忘れてた!

 

 こんな超重要イベント忘れてるとかダメじゃん俺!

 

 それはそれとして、視線の先にはモンスターボールがあるけど、これをいると言っていいのかどうかはちょっと疑問。

 

「ほっほ!モンスターボールの中にポケモンが入れてあるんじゃ」

 

 それ教えてくれないと何も知らなかったら訳わかんないですよ博士ェ。ああいやでも、ポケモンの世界なら割と常識なのか?

 

「昔はワシもバリバリのポケモントレーナーとしてならしたもの!老いぼれた今はポケモンも3匹しか残っとらんがお前に1匹やろう!さあ選べ!」

 

 その3匹、割と貴重なやつなんですけどね。

 

「いいん、ですか?」

 

 いや、イベントってわかってはいるんだけどさ、そんなタイミングで残ってるポケモンなんて博士にとっても大事なやつだと思うじゃん?そう簡単にホイホイあげていいはずないとは思うんだよ。

 まあもらうんですけどね?

 それとこれとは別問題。てか逆にここでハシゴをはずされるようなことされたらきっと失意でこの研究所に火を放つよ?ポケモンで。

 

「うむ」

「ありがとうございます!」

 

 俺はありったけの想い話込めて頭を下げた。勝手に色々妄想したけど、きっと大事なポケモンだって想像はそこまで外れてないと思う。

 

 だから、最大限の感謝を。

 

 届け俺の感謝の気持ち!*4

 

 

*1
早口

*2
ダーツの旅のノリ

*3
漂う進研◯ミ感

*4
博士「ビクッ」

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