ただ思うがままに初代ポケモンの世界を堪能するTSおっさんのお話 作:茜 空
・フシギダネ=ハーベスト
「着いたー!」
「ダネー!」
やってきましたトキワシティ。
なんか似たようなくだりを前にもやったことあるような気がするけど楽しいので気にしない。人の目気にしてたら楽しめないからね。節度はもちろん守るけど。
そして今日のオシャレはルビサファのハルカをモチーフにちょっとアレンジ。髪をバンダナで縛ってポニテにしている。色々丈夫になってるとはいえ完璧ではないし、さすがに荒れた道を中心に結構な距離歩くのにゴテゴテした服や靴じゃ歩きにくそうだし、余計に疲れるだろうしね。
実際ここまでくるの、思ってたより大変だった。ゲームなら歩いてすぐそこみたいな感覚だったけど、実際歩くと道は悪いし、植物特有の湿気はあるし、野生のポケモンは襲ってくるしで結構キツい。まあ快晴だったから変にぬかるみとか滑ったりとか濡れたりとかはなかったのはありがたかったかな。それに景色はすごい良かったし、途中にいたフレンドリィショップの店員さんからきずぐすりもらえたりしたしね。
ちなみにここできずぐすり持ってること思い出して凹んだ。これ覚えてたら初ポケモンバトルはもっと楽に戦えてたのにってね。ま、過ぎたことなんだけどさ。
あ、そうそう、バトルといえば野生ポケモンとの初バトル。あれバトル後にハーベストのステータス確認したら結構消耗してたんだよ。これはこのまま行動するのは危険だなと思って、一日二日、家周辺で地力をつけることにした。安全マージンは大事。ただでさえ今ポケモン一匹しかいないんだから余計にね。
それからハーベストと共に野生のポケモンとバトルを繰り返し、早々にレベル7に。ここでヤドリギのタネを覚えて待望のたいあたりとなきごえ以外の攻撃方法を取得した。
で、このヤドリギのタネ、敵をバッタバッタと倒すような威力重視の技じゃないけど地味に有能。長期戦になればなるほど真価を発揮する、当てたらポケモンを交代しない限り永遠と敵のHPを吸い取るやべえ技。しかも初代でこれを覚えられるポケモンが、俺の記憶が確かならフシギダネとその進化、それとタマタマだけだったはずだ。
ちなみに本物の初代、つまりGB版の時は、どくどくと組み合わせるとバグか仕様か、どくどくで減った分もHP吸い取ってたからマジで凶悪だった。
話がちょっとそれたけど、長期戦さえ覚悟しちゃえば野生のポケモンとのバトルでも消耗を抑えて戦えるから結構助かる。
これで目的である安全面は大幅に改善したけど、念のためにもう一つレベルを上げてからトキワシティにきた。
そんなわけでハーベストは体力まだまだ余裕があるんだけど。
「疲れたー!」
「ダネー!」
「いやお前元気じゃん」
笑いながらハーベストにツッコミ入れてるけど、俺の方がちょっと疲弊気味。ここまでくるのに半日かかったからなぁ。
うし、ちょうど時間もお昼だし、休憩も兼ねて。
「ランチタイムだー!」
「ダネー!」
なんかずっと俺と一緒にリアクションとってくれるハーベスト。ノリいいなこいつ。
そんなハーベストに癒されながら適当に座る場所探してお昼。今日のお弁当は。
「じゃーん。サンドイッチー」
「ダネー!」
ちなみに手作りである。まあ適当に挟んで切ってすればきるだろーって思ってナメてかかって、失敗しかけたところを母親が助けてくれてなんとか作ったぶきっちょサンドイッチだけど。
まあそこはこれからってことで。
「いただきます」
もぐっしゃあ。
「ん!」
お、見た目はあんま良くないけど味は結構いい。母親マジ感謝。
「ダネッ、ダネッ」
「ん?」
なんかハーベストが足にくっついて何か訴えてる。
「どったのハーベスト?あ、もしかして欲しい?」
「ダネッ♪」
「マジ?」
この不格好なサンドイッチを?
「うーん」
この子、超がつくほど雑食。その気になれば腐葉土と水、それと日差しがあれば生きていけるみたい。そこはさすが草タイプ。けど普通に食べることもできるっぽい。そりゃあそうだ、ポケモンはポロックも木の実も食べれるもんな。母親にねだって色々食べさせてもらってるのちゃんと知ってるぞ。
で、話を戻して、ここまでがんばってくれたし、ハーベストがこんなサンドイッチでよければ俺としては別にいいんだけど。
「こんなのでもいいの?」
「ダネッ♪」
いいらしい。チャレンジャーだなお前。
「じゃあ、はい」
ハーベストが開けた口にサンドイッチを放り込む。
うーん、美味しそうに食べるなぁ。
「ダーネー♪」
実際美味しかったらしい。嬉しそうにクルクル回っている。まあ喜んでもらえて良かったよ。
そんな感じで仲良くお昼ご飯を済ませたらだいぶ復活。元気も出てきたことだし。
「まずはポケモンセンターに行ってみよう」
「ダネ」
まだまだ元気とはいえ、しっかりポケモンバトルしてきたんだからちゃんと回復しておかないとね。おとくなけいじばんもそう言ってる。
って事ですぐにポケモンセンター発見。
いや、トキワシティに着いた時点でも見えてたんだけどさ。なんせ町の入り口にあるんだし。
「おー。綺麗な建物だなぁ」
「ダネェ」
そのまま近づいて、建物の前で素直な感想を口にする。さっきは遠目に見ただけだったからね。こうやって近くでじっくり見るとなんか感慨深い。ハーベストも初見とあって、珍しがってるようだ。
「んじゃ、中に入ってみようか」
「ダネ♪」
「中はいったいどうなってるんだろうな」
「ダネェ♪」
俺はワクワクしながらポケモンセンターの扉を開けて、中へと入っていった。
そろそろ手持ちが増える予定。