ただ思うがままに初代ポケモンの世界を堪能するTSおっさんのお話 作:茜 空
・フシギダネ→ハーベスト
「よっと、ほいっと」
トキワシティのポケモンセンターでハーベストをしっかり回復して、フレンドリィショップでお届けもの預かって。俺たちは今、マサラタウンに帰る途中である。
帰りはあんまり草むら突っ込まないで済むから楽チン楽チン。この段差を飛び降りるのもアスレチック風味で楽しいし。
「ダネッ、ダァーネッ」
うん、ハーベストも楽しそう。
そんな中思い返すのはトキワシティでの出来事。ポケモンセンターは綺麗だったし、設備も充実してた。なのに利用は無料。解せぬ。一体どうやって運営しているんだろ?謎だ。
センターの職員さんはまんまジョーイさん、あ、ゲームだとポケモンおねえさんなんだっけ?とにかくあの姿だった。で、美人で気さくで優しくて、まさに理想のおねえさんって感じ。もし男のままで突撃してたらきっと鼻の下伸びまくってたね。そんなカッコ悪いところ見せなくて済んでよかったよ。
ちなみに2Fもしっかりあった。この世界に入り込んでるから他の人とのやりとりどうなるか、とか、色々疑問は残る。けどまあ、まだこの世界にきたばっかなんだし、今のところ困ってないし、何より進めば自ずと解決の糸口くらい出てくるんじゃないじゃと予想はしてるので、おいおい解決できたらなって思ってる。まだ慌てる時間じゃない*1
あとはフレンドリィショップの店員さん。いや、イベントで知ってはいたんだけど、君はマサラタウンからきたんだねって言われた時はちょっとびびった。なんで俺がマサラタウンから来たのわかるんだ。鑑定持ちか?*2って変に疑ってたら、どうもハーベストから判断したらしい。そりゃあ御三家ポケモンを進化前で持ってる人間なんて限られてるもんなと妙に納得。
ということでお届けものを預かっての帰路だ。といっても、ものはカバンに入ってるので移動に影響はナッシング。この調子なら行きの半分くらいの時間で帰れそうだね。
「コォー、ラッタァー!」
「おっと」
なんて思ったのがフラグになったのか、草むらに入った途端にコラッタが飛び出してきた。が、俺も警戒は怠ってはいない。俺だって成長しているのだ。*3
「ハーベスト、たいあたり!」
「ダネッ!」
すかさずハーベストに指示を出す。レベル差もあるし先制攻撃はもらったぁ!
スカー
「ダネ!?」
「あちゃー」
が、ハーベストがたいあたりを外す。これがあるからたいあたりは油断できないんだ。
「コッ、コラッ、コラッ」
なんか前足で口元を押さえて吹き出しそうな態度をとるコラッタ。あれは完全に馬鹿にしてるな。つか無駄に知能が高いなこいつ。
「……ダネェ」
あ、ハーベストがちょっとキレてる。
「コォォルルァァ!!」
ひとしきり笑った後、コラッタもたいあたりをしてきた。
まあこの辺のポケモンなんてたいあたりかひっかくぐらいしか攻撃手段ないよな。
スカー
「コラ!?」
「いやお前も外すんかーい!」
なんとコラッタも外した。予想外とはいえこれだからたいあたりは(以下略)
「ダーネダネダネダネェ」
ハーベスト、さっきのがよっぽど悔しかったのかすごい勢いで煽り返してるなぁ。あと俺から見てもちょっとイラッとしそうなこにくたらしい顔してる。そんな顔初めて見たぞ。てかそんな顔もできるんだ。
「コラ!?コルァ!コラコラコラゴルァッダァ゛ァ゛ァ゛!」
で、コラッタの方は激おこ。煽り耐性ひっく。いやまあわからなくはないけどさ。あの顔は腹立つよ。
「ダァーネェー」
「ブフッ!」
前足で顔を伸ばして変顔をするハーベスト。それはあかん。笑ってしまう。*4煽るレパートリーも豊富だなこいつ。
「グォルァッダァ゛ァ゛ァ゛!」
とうとう怒り狂ったコラッタが手を出してきた!ハーベストにたいあたりをぶちかます。
ドンっ!
「コラッタ!コラッタァ!」
ちゃんと命中してどーだこのやろう的な顔のコラッタなんだけど。
「……ダネェ?」
「コラ!?」
ハーベストの方は、全然効いてませんが?って顔で不敵に笑う。ま、実際にそんなにダメージもないんだよね。HPゲージの五分の一くらい?レベル差があるんだから、むしろここで大ダメージを受けた方が困る。
「ハーベスト、たいあたり」
「ダァー……ネッ!」
「コッ!?」
ハーベストが早よ指示出せオーラを纏いながら目で訴えてきたので応えてやる。うん、指示を待った辺り、ちゃんと言うこと聞いてるね。
しかしコラッタ、随分と勢いよく吹っ飛んだな。あ、急所に当たったって表示が出た。*5ハーベスト、ダメージ覚悟なのかしっかりタメ作ってたもんなぁ。
あ、そのまま沈んだ。HPを削り切ったのか。やるなぁ。こういう時ミリ単位でHP残ることも多いのに。
なんかこのバトル、ちゃんと強くなってきてるってちょっと実感ができた気がするな。
「ダネッ!」
そんな俺の心を知ってか知らずか、ハーベストはしっかりと勝利のポーズをキメていた。
気に入ったんだ、それ。