あのあと鉄人がが来て、僕は教室に戻ろうとした。
多分すぐに晶が転校生として紹介……
「そうだ、晶」
「なんでしょうか、明久様」
「もし何があっても武器、道具とかは使わないでね。それこそクラスメイトが僕を襲っても」
「それは了承しかねま……「もししたらもう口聞かないから」お任せ下さい」
あまりの切り替えの早さだが問題ない。
というかFFF団が暴走してチェーンソーとか出されるほうが困るのだ。
僕が教室に戻ってすぐに鉄人はやってきた。
「今日、実は転校生の紹介がある」
「女子ですか!!??」
「……女子だ」
「「「「「「よっしゃああああああああ!!!!!!!!!!!」」」」」」
「静かにしろ!!では入って来い」
そいう鉄人の声に入ってきたのは何を隠そう晶だった。
「初めまして、詩祇晶と申します。よろしくお願いしますね」
「詩祇?あの退魔士の名家の一つだよな?……なんでメイd……」
雄二は考えるようにつぶやいた。しかしそのつぶやきは、
「「「「「「キタアアアアアアアアアアア!!!!!!」」」」」」
クラスの男子の声に掻き消えた。
「美人来たああああああ!!!」
「初めて見た時から愛していました!!!」
「「「「よし、横溝を殺せ!!!」」」」
まぁ、いつも通りか。
「……席は吉井の後ろだ」
「はい」
鉄人、名前言ったら知り合いってばれ……いや、彼らのそこまで考えることができないか?
「よろしくお願いしますね、明久様」
しかし見事に晶は爆弾を投下した。
「「「「明久様!?」」」」
「えっとどういうことだ?」
「どういう事って、明久様は私のご主人様ってことですよ?」
あ~ここは言わないよう言ってなかったな……
「「「「吉井を殺せ!!!!!!」」」」
まぁうん、知ってた。
Fクラス男子ことFFF団は僕に向かってカッターやシャーペン等を投げる。
避けるか?と思ったとき誰か、いや晶が僕の前に入り込み、
「……はっ!!」
それらをキャッチすると投げ返した。
てかみんな覆面の上から刺さってるんだけど……あぁいつもの光景だよね~
って思ってしまう自分に少し嫌気を感じた。
「吉井君?どういうことですか?」
「そうよ、アキ!!」
「いや、どういうことって言われてもね……」
島田さんと姫路さんの笑顔が暗い。しかし間に入るように晶が隣に座ってるためかこちらには来ない。
「しかし明久が退魔士の名家と知り合いとはな」
「というより知り合いと違うのではないか?」
「……メイド……」
「アハハ……昔は普通の格好だったんだけどね~」
「私は明久様の従者です。それ相応の格好というものは弁えてます」
「ならそのそれ相応に制服をいれて欲しいな……」
「それとこれとは別です」
「うん、でも武器は一部おいてこようね」
流石にあれは持ってきすぎだ。
「聞かなかったことにして、アンタも退魔師なのか?」
「はい」
晶は胸ポケットからカードを取り出す。それには晶の写真と銀色の羽のようなマークがある。
退魔士にも階級があり、下位は銅、中位は銀、上位は金という感じだ。
「銀……って俺らと同じ歳でそんなに階級高いのかよ」
「……中位といえば達人レベル」
「上位は現在数えれる程度しかおらんからのう」
「といってもなったばっかりですけどね」
ちなみに春架は最上位で白金である。最上位は現在5人ほどしかおらず、その中で春架はトップに位置するらしい。
「まぁ、紹介はここまでとして……雄二あれ、どうするの?」
「……お前、説明聞いてなかったのか?」
「おう!!」
「威張るな!!!」
「あれって何?」
なんとか落ち着いたのか姫路さんと島田さんが寄ってくる。
「あぁ、大会だ。今回教室の機材についてあれの出場が条件になってな」
「お主らも苦労するのう」
「まぁ出るからには優勝したいしね」
「……吉井君は誰と行くんですか?」
「え、何が?」
「チケット狙いなんでしょ?正直に答えなさいよ」
「チケット……?」
……あぁ、あれか。正直忘れていた。
しかし誰とか……
ユキ……まぁ久しぶりの再会というか確かに遊びに行きたいかもしれない。ユキ自身そういうの好きだったはずだし。
春架……いつも苦労かけるし労いたい。春架もユキと同じく好きそうだし……何より甘いものとかあるはず……
そして僕はとなりを見る。隣に座っていた晶は不思議そうな顔で首をかしげる。
晶は……いや、思えば晶がどういうのが好きとか僕あまり知らないよな……ユキもそうだったけど空いた時間が長すぎて好みが変わってるかもしれないし……
「う~ん……誰かにあげるかな。僕と行ってくれる人とかいないだろうし」
何より学園長が回収するだろうし(フラグ
「ちなみに雄二は霧島さんとでしょ?」
「ちょっと待て!!なんでそうなる!!」
「ははは、照れなくてもいいじゃないか~」
「霧島様とは?」
「あぁ、霧島さんてのは雄二の恋人でね……」
「そうなんですか」
「嘘を教えんじゃね~!!!!!」
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「しかし晶もうちの家に来るか……」
「もちろんです、メイドですから」
帰宅しながらどこに住むかと聞くとうちの家でした。
毎度思うがこの子達に抵抗はないのだろうか?まぁ部屋に余裕はあるけど。
と言うよりもう増えないよね?
僕はドアを開ける。そこであることに気づいた。
「あっそういえば晶に言わなきゃいけないことが……」
「……」
しかしそれは遅く、晶はいきなり目を細めるとスカートのスリットからナイフを取り出しなかに突撃した。
靴をこの一瞬でキレイに揃えるあたりすごいが、それよりやばい……
きっとユキを不法侵入と勘違いしてる!!
僕は慌てて靴を脱ぎ、中へとはいるとそこにはナイフを逆手に持つ晶と、その腕を抑え動かないようにしているユキがにらみ合っていた。
「晶!!ユキ!!やめ……」
僕の忠告を無視し、二人はあいた腕をふる。
抑えるしかない!!僕は体に力を込め、
『ガシッ!!』
熱く握手し合った二人の姿に盛大にコケた。