ちなみに明久の姉(玲)と晶ですがわざとです。
僕に眼前で二人は熱く握手をしている。
うん、処理能力が追いつかない。理解できない。
さっきまで晶はナイフを振り上げ、雪はそれを止めていたよね?
「すいませんでした、私詩祇晶と申します」
「私は雪香・Y・アレイシア」
「アレイシア様ですか、よろしくお願いしますね」
「ユキでいい。よろしく」
あれ?そこまで説明してないと思えるんだけど意気投合してない?
え?僕がおかしいの?確かに仲良くしてもらったほうがいいけどさ……
僕はただ呆然と話す二人を見ることしか出来なかった。
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私は只今雪香様とご飯の用意をしています。
明久様はなにやら悩んでおり、先程も転倒されていましたが大丈夫でしょうか……
「晶料理上手ね」
「それは雪香様も。それにまだまだ明久様には追いつけません」
初めて会ったとき、私は明久様の作った料理を食べたことがありましたが未だ追いつけている気がしません。
それにあれから数年……きっと明久様も精進されているはず……
「……やはり明久様はすごいですよね」
「私もなんとなくそうじゃないかと思ってたけどね」
明久様のことを私のことを説明するために雪香様にお話しました。
しかし雪香様はある程度は察していらっしゃったらしく、すぐに理解してもらえた。
……この方からは私と似たものを感じる。あの時襲いかかった自分を消したくなるほど恥ずかしい……
「晶……勉強は出来る方?」
「えっはい。自意識過剰と言われるかもしれませんが平均よりはできるかと」
「そう。と言うより晶って読みだけなら玲さんと同じだね。
あっ、明久のお姉さんね」
「ふふふ、存じております。昔話しを聞いておりましたので」
すごくずれた方だと……
そう話しながら料理を作っていった。
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完璧に二人は意気投合しているようだ。
ご飯も食べ、二人は一緒にお風呂に入っている。初対面のはずなのに昔からの知り合いのようだ……
まぁそのほうがいい……
「はぁ……どうしようかな……」
大会に優勝しないといけないしな……
そう考えていると携帯が鳴る。画面を見ると春架だった。
「はい、どうかしたの?」
『明久!!??そこに晶はいるかしら!!??』
「えっいるよ」
『……そうわかったわ』
「どうかしたの?」
『晶ったら何も言わずそっち行ったみたいでね。こっちでは晶の荷物か綺麗に消えてて大慌てよ』
「なんだと?」
ちょっと待て、晶説明とかもせずきたのか。
『探そうって話になってたんだけど、明久のこと登録に来てたでしょ?
だからもしかしたらと思って電話したの。うかつだったわ、ごめんなさい』
「いいよ、いつかはバレてたし」
『明久があえて距離とってたのにね……この頃は普通にしてたから安心してたみたいだけど……』
「とりあえずどうするの?」
『学校は自主退学してるみたいでね。それに連れて帰ろうとでもすれば抵抗するだろうし……
こっちで預かるってことで話つけるわ』
「ごめん、ありがとうね」
『いいわよ。何よりあの子にとって貴方はそれだけ大事な存在なんだから』
「……でもいつかちゃんと自立させなきゃいけない。もしかしたらそのいい機会なのかもね……」
『……とりあえずそういうことだから』
春架は通話を切り、僕はため息をつく。
ある意味問題が増えたな……
それは晶の自己紹介のあと……
「転校?」
「早い話、姫路さんの親がこのクラスの状況を聞いてそんなところ行かせられない、って言ったところだろ?」
僕は周りを見る。そこには僕に襲いかかろうとしたFFF団が晶により箒で掃除されていた。
「はぁ……いっそう勝たなきゃいけないのに……なやみが増えるか……」
すると二人が上がってきた。
そうして……僕は二人による勉強が開始された……
「えっ、ここ違うの?」
「はい」
「間違え10個目。一つ願いを聞いてもらうよ」
……もうダメかもしれない。