次の日……
「ユキ」
「なに?」
僕はユキと朝食を食べながら予定を告げる。
「今日は夕方まで帰ってこれないと思うけど良い?」
「……うん、問題無いよ」
「よし……あ、部屋あさらないでね」
「!!??」
「そこでなんでばれた!?っていう顔しないでくれたらとても嬉しかったよ……」
「え、ボケるとこじゃなかったの?」
「……いや、もういいよ」(頭を抱える
僕はまだ少し寒いので薄手の上着を切ると外に出た。
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さてと……さすがに何も持たずに行くわけにはいかないしな。
「え~っと春架は……別に好き嫌いなかったよね」
僕は数個ケーキを買うと、
「ん?明久か?」
「あれ?雄二と霧島さん」
「……おはよう、明久」
そこには二人のh……
「夫婦じゃねぇって言ってるだろ!?」
「わかったよ、じゃあかっぷ」
「カップルでもねぇ!!」
「で、何してるの?」
「無視かよ!?……負けたからな、今から映画に行くんだよ」
「ほうほう……あれか?彼女がいない歴年齢であるもてない僕に対する嫌がらせと言うか見せつけか」
「おい、一気に言うな怖えから。目がマジだぞ」
「……明久はどうしたの?」
「あぁ、知り合いの所にね。久々に行くからケーキ買ってたんだ」
僕は持っていた袋を見せる。
「そうか、じゃあ俺らもそろそろ行くか」
「……うん」
「じゃあねお二人とも。さすがに映画館ではm……」
「起こさねぇよ!!」
こういう時は雄二をからかえるから楽しいと思う。
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明久と別れ、俺達は映画館へと向かおうとしたのだが、
「……雄二、あれ」
翔子が指す先には明久を追う二つの影。
「島田と姫路か」
そう言えばアイツ等、明久の意思無視して予定立てて誘おうとしてたな。
「無視しとけ」
「……でも……」
今思うと明久のおかげなんだよな。翔子が人とそれなりに係わりを持ち始めたのは。
「どうせあいつ等じゃ明久には追いつけない。
止めに入るだけ無駄だ」
明久は裏路地へはいって行き、二人もそれを追う。
しかし二人だけ出てきた。
「さ、行くぞ」
「……うん」
此処で話してて絡まれたらシャレにならん。
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僕は何だか後を付けられてる気がした。
とりあえず裏路地に入り、壁を駆け上がって天井に上り下を見る。
「姫路さんと美波?」
はて、僕はあの二人から追われる理由はあっただろうか。
聞こうにも此処にいるし、二人が淀んだ気を放ってるし。
「……うん、無視しよう。てかそろそろ行かないとな」
僕は壁を挟んだ反対の路地に着地し、目的地に向かって歩き始めた。