ドラゴンボールM➖⭐︎もう一度、あの男と戦うまで⭐︎➖ 作:ゲゲゲーゲ・ゲーゲゲの鬼太郎
ドラゴンボールのSSなんでこんなにすくないの?
みんな描いて♡
視界のすべてを包み込む、巨大なエネルギーの塊が俺にぶつかっていた。
「おめえはすげえよ。よくがんばった……たったひとりで……」
「こんどは、いいヤツに生まれ変われよ……。一対一で勝負してえ……。待ってるからな……オラも、もっともっとウデをあげて……」
「またな!」
それが、俺が聞いた最後の言葉だった……。
その言葉だけが、頭の中に残っていた。
俺の身体が消えていく…。
熱いのか、冷たいのか、それすらもう分からない。
ただ、自分という存在そのものが、光の中へ溶かされていくのを感じていた。
俺は、すべてを壊して、殺して、消してきた。
それが当たり前だった。
それで当然だと思っていた。
だから、自分が消えることだって、きっと同じようなものだと思っていた。
なのに…どうしてだ。
どうして、あいつの言葉がこんなにも頭から離れない。
『今度は、いいヤツに生まれ変われよ』
その言葉が、何度も何度も、頭の中で繰り返されていた。
⭐︎
「ヒッヒッヒッヒッ!!遂に発見したよ!!これがパパが封印した魔人ブウの玉だよ!!ダーブラー!!」
「やりましたね、バビディ様。コレで貴方の征服と、界王神の復讐へまた一歩近づく事ができましたね。」
なんだ…ここは?突然目の前が真っ暗な空間になったと思ったら何処からか聞き覚えのある不愉快なカス共の声が聞こえてくる…。
まるでまたあの不愉快な卵の中に閉じ込められている様な感覚だった。
世界征服や復讐なんてどうだっていい、くだらない。
オレはあの男をボコボコにしてやりたいだけだ。
『とっとと出しやがれ!また閉じ込めやがって!!
だせ!出せえーーーっ!!』
「ん?なんか言ったか、ダーブラー?」
「いえ、バビディ様。私ではありません…
今確かにこの魔人ブウが封印されている玉から聞こえました。」
プシューーーッ!
突然大きな音と煙が魔人ブウが封印された玉の装置から噴き出てきた。
「な、なな…!?まだ復活するには早いよ!!
パパはエネルギーを注入してから復活するように施した筈なのに!」
「バビディ様…!
一体コレは!?」
「知らないよ!そんなのボクが聴きたいくらいさ!!」
予想外なアクシデントにバビディとダーブラーは混乱していた。
本来ならば魔人ブウの復活は善人のエネルギーを大量に与えるか、バビディが洗脳した戦士がダメージを善人に与えるとエネルギーが貯まり、復活する仕組みだった。
しかし、ブウはそんな事を知った事かと言わんばかりに封印装置を無理矢理、復活するように起動させたのだ。
ブウ本人自身も自覚はしていなかったが、とてつもない大きな気が装置に誤作動を起こしたのだ。
封印された玉が割れて、魔人ブウは姿を現す。
前回と違って、煙の状態ではなく初めから肉体を形成した状態で姿を現した。
目の前にいる奴らに見覚えがあったが記憶が正しければ生きてはいない奴が2人いた。
「…おい、何故だ?…何故お前らは生きている?」
「な、何故生きてるだって!?もしかして、パパと勘違いしているのかい?僕はあのビビディの息子のバビディ様さ!!」
バビディとハッキリ自己紹介をされてさらに混乱する。
死んであの世に行かずに何故こんな変な事が起こっているのだ?
それに敵意が無く、見下している目線。
まるで、ブウに殺された事を覚えていない様子であった。
「……。」
「バビディ様、コイツが魔人ブウですか…?」
「……そうだと言いたいね。
本来ならパパを殺した界王神の仲間達を吸収して太っていた姿になってたって。そういうふうに、パパが記録したノートには書かれていたさ。
原因は勝手に復活したから変な姿になったカモしれないねぇ…。」
そう言われて、己の体を隅々までみる。
前回の太ってた時とは違って、サタンの犬を殺したゴミ共の時の痩せたピンクの肌の姿だった。
何故こうなっているのか理解できなかった。理性のなかったチビの時か、デブの姿になっていると思っていたが、予想とは外れていた。
「オイ!魔人ブウ!お前、魔人ブウなのか!?
さっきの失礼な態度はなんだい!?僕はねぇ、パパの息子であると言う事は
こんどはボクが君の新しいご主人様になるんだよ!
言っておくけど妙な真似はしない方がいいよ、ボクはパパのノートを見ているからキミを封印する呪文は知ってるからまた閉じ込める事なんて訳ないんだよ?
大人しくボクのいう事を聞いた方が良いよ?…聴いているのか!?」
「バビディ様…こんな奴、殺しておきましょう。
世界征服や界王神への復讐は私1人でも可能です。」
昔のチビの姿では無かった事には安堵している。
あんな理性の無い魔人に戻ってしまうのは、死んだ方がマシだ。
わからない事だらけだが、俺がデブの俺を吸収した時の姿になっているのは嬉しい誤算であった。
だが、一番の問題は残ってる。
さっきからこのうるさいカス共だ。
「…お前ら、クッキーになれ。」
「え?」「は?」
頭の触覚から光線を放って2人のカス共に当てる。
喋る事も許されず体が強張り一瞬でクッキーなってその場に落ちた。
バビディのクッキーは食べる気が起きないので踏み潰してバラバラに壊し、ダーブラーのクッキーだけ食べる。
「…いただきます。」
バリバリと音をたててながら食って腹を満たす、懐かしい味で美味しい、という感想だ。
力がみなぎっていい気分になった。
「カァーーーッ!!!」
ピューーッとから自身のカラダ全身の穴から煙を吹き出して、身体を包み込む。
煙が晴れると、身体に変化が訪れたのがわかる。
あのダーブラーの着ていた上着を着ている姿に変わっていた。
ダーブラーという奴の頭は色々知ってるから吸収しておく判断にした。
だが、バビディは別だ。
弱いくせに大声で命令してきたり騒いだりしてうるさい。
逆らえばあの玉にまた封印すると脅してきて苛立つから、食わずに壊した。
少しイライラしていた気分がスカッとして冷静さを取り戻せた。
バビディとダーブラーを一瞬で始末できたのは不意打ちとはいえ始末できてよかった。
もう二度とあいつらのうざいツラは見たくない。
「さて、アイツ…ゴクウ、もしくはカカロットと呼ばれていたアイツを探すか…。
オレは、オレより強い奴を許さない…。」
『こんどは、いいヤツに生まれ変われよ……。一対一で勝負してえ……。待ってるからな……オラも、もっともっとウデをあげて……』
またあの声がハッキリ頭の中で鳴り響く。
忘れ様にも気を抜けば、鮮明に思い出してしまう。
「煩い…!アイツ…、アイツを今度こそボコボコにして殺してやるぅッ!!」
着ていたブカブカで動きにくいダーブラーの服とマントを破り捨てて、アテも無く探し始める旅が始まった。
もう一度あのゴクウと戦うことだけが今の目標だった。
⭐︎⭐︎⭐︎
一方そのころ
「そ、そんな…!魔、魔人ブウが復活している!!」
「あの魔界の王であるダーブラーが…!」
界王神界で界王神とその付き人であるキビトと呼ばれる賢者が魔人ブウを水晶越しに観ていた。
突然大きな気を感じてすぐさま原因を調査したら、一番予想にも出来なかった最悪な結果が今現状起こっていた。
魔人ブウの復活。
ビビディの事を調べ尽くして魔人ブウの封印については知っていたつもりだった。
あの封印装置と封印球に何もしなければ復活はしない。逆に刺激をすれば復活する可能性があった為、放置そのものが最善の手であったのだ。
実際に500万年という長い年月が経っても大丈夫であった事実により安堵し、心のどこかで慢心していたのだ。
しかし、現状…バビディというビビディの後継者がなんらかの刺激をした事により復活を果たしてしまったのだ。
「なんてことだ……!!こ…こんな最悪の結果になるなんて!! ………完全にわたしの誤算だ…!!」
「か、界王神さま!気をお沈めください!策を…、何か策を考えましょう!」
頭を抱えて絶望していた界王神を宥めようとするキビト。
しかし、界王神はキビトに絶望的な現実を突きつけた
「どうしようもありませんよキビト……もう、ビビディの息子であるバビディが死んだ以上、この世に魔人ブウを封印できる者なんて存在しないんですから…!」
「そ、そんな…!でしたら、バビディが持っていたビビディのノートを探せば!
魔人ブウの封印の手がかりが、きっと…!!」
「ソレも無駄ですよ、キビト……。ビビディのノートはバビディの魔法で出し入れできる物です。バビディが魔人ブウに殺された今、もうこの世に存在しないのです……!
……もう、終わりです」
界王神の絶望した呟きが、静かな界王神界に響いた。