見た目は仮面ライダーデモンズだけど親愛なる隣人スパイダーマンでやります   作:hachi hachi

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今回はウルトラの戦闘で侵食して
しまったレッドフードを助ける話です!
時系列の話だとあっていますよね!
………あってます?(不安)


11話:侵食抑制装置

地上基地。

 

ゴッデス部隊と協力するようになってから、数ヶ月が過ぎていた。

 

その間、スパイダーマン――ユウトは何度もラプチャーとの戦闘を経験していた。

 

そして、この日。

 

基地の医療区画では、一人のニケが椅子に座っていた。

 

ラプンツェルだった。

 

普段の柔らかな表情とは違い、どこか深刻そうな顔をしている。

 

向かいにいるのはエイブ。

 

量産型ニケの中でも卓越した能力を持つ彼女は、ラプンツェルの報告を黙って聞いていた。

 

ラプンツェル「……以上です」

 

エイブ「侵食の初期症状が、変化し始めている……か」

 

エイブは腕を組む。

 

エイブ「具体的には?」

 

ラプンツェル「これまで確認されていたものとは少し違います。瞳の色が赤くなるケースが増えています」

 

エイブ「赤……」

 

エイブは資料に目を落とす。

 

エイブ「それだけなら、まだ断定はできないな」

 

ラプンツェル「はい。ただ……」

 

ラプンツェルは少し言葉を止めた。

 

ラプンツェル「最近、スパイダーマンさんの存在が気になっています」

 

エイブ「スパイダーマン?」

 

ラプンツェル「はい」

 

ラプンツェルは微笑む。

 

ラプンツェル「彼は人間なのに、私たちニケと一緒にラプチャーと戦っています」

 

エイブ「それは知っている」

 

ラプンツェル「そして……彼の戦い方は、とても不思議です」

 

エイブ「ウェブシューター、だったか」

 

ラプンツェル「はい。ですが、それだけではありません」

 

ラプンツェルは、少し楽しそうに話し始めた。

 

ラプンツェル「彼は誰かを助けることを躊躇しません。危険な場所でも、人間を見つければ真っ先に向かいます」

 

エイブ「……」

 

ラプンツェル「そして、私たちニケにも普通の人間と同じように接してくれます」

 

エイブは資料を閉じた。

 

エイブ「変わった人間だな」

 

ラプンツェル「ふふ。そうですね」

 

ラプンツェルは笑った。

 

ラプンツェル「でも……良い人だと思いますよ」

 

 

------------------------------------------------------------------

 

 

その頃。

 

格納庫では、レッドフードが一台の古いカセットプレーヤーを持っていた。

 

レッドフード「おーい、スパイダーマン!」

 

スパイダーマン「ん?」

 

整備をしていたユウトが振り返る。

 

レッドフードはカセットテープをひらひらさせた。

 

レッドフード「これ、聴いてみな」

 

スパイダーマン「カセット?」

 

レッドフード「そうそう」

 

スパイダーマン「何の曲?」

 

レッドフード「カントリーだ」

 

スパイダーマン「カントリー?」

 

レッドフード「おう。アタシが昔から好きでな」

 

レッドフードは笑う。

 

レッドフード「お前、こういうの聴いたことなさそうだろ?」

 

スパイダーマン「まあ……あまりないかな」

 

レッドフード「なら決まりだ。今日からこれを聴け」

 

スパイダーマン「強制?」

 

レッドフード「おすすめって言ってんだよ」

 

スパイダーマン「それ、ほとんど強制じゃない?」

 

レッドフード「細けぇこと気にすんな!」

 

ユウトは苦笑しながらカセットを受け取った。

 

スパイダーマン「じゃあ、聴いてみるよ」

 

レッドフード「おう!」

 

レッドフードは満足そうに笑った。

 

その表情を見たスノーホワイトが、少し離れた場所から見ていた。

 

スノーホワイト「……レッドフードも、楽しそうですね」

 

ドロシーが隣で微笑む。

 

ドロシー「そうですね」

 

スノーホワイトは小さく頷いた。

 

スノーホワイト「最近、皆さん……スパイダーマンと仲良くなりましたね」

 

 

------------------------------------------------------------

 

 

その日の午後。

 

警報が基地中に響いた。

 

『緊急報告! 大型ラプチャーを確認!』

 

モニターに映し出された姿を見て、全員の表情が変わる。

 

指揮官「コードネーム――『ウルトラ』」

 

指揮官が告げる。

 

指揮官「全員、出撃準備!」

 

「「「「「了解!」」」」」

 

ゴッデス部隊が動き出す。

 

リリーバイスが拳を握る。

 

リリーバイス「ふふ……久しぶりに、思い切り動けそうだね」

 

スノーホワイトが隣に立つ。

 

スノーホワイト「リリーお姉ちゃん、無茶はしないでくださいね」

 

リリーバイス「スノーもね」

 

スノーホワイト「はい!」

 

そして――。

 

ユウトもスーツの姿で来る。

 

スパイダーマン「僕も行く」

 

レッドフードが笑う。

 

レッドフード「来ると思ってたぜ、スパイダーマン!」

 

 

---------------------------------------------------------------------------

 

 

戦場

 

巨大なウルトラが地面を揺らしながら進んでくる。

 

指揮官「来るぞ!」

 

指揮官が叫ぶ。

 

指揮官「スノーホワイト、左翼!」

 

スノーホワイト「了解!」

 

指揮官「ドロシー、援護!」

 

ドロシー「承知しました」

 

指揮官「ラプンツェル、後方支援!」

 

ラプンツェル「はい!」

 

指揮官「リリーバイス、正面を頼む!」

 

リリーバイス「任せて!」

 

リリーバイスが一気に前へ飛び出す。

 

リリーバイス「――はあっ!」

 

拳がウルトラの装甲を叩き潰した。

 

ドォン!!

 

スパイダーマン「すご……」

 

ユウトが思わず呟く。

 

スパイダーマン「僕も負けてられない!」

 

手首のウェブシューターを構える。

 

スパイダーマン「ウェブ!」

 

白い糸が飛び出し、瓦礫に絡みつく。

 

ユウトは一気に引っ張った。

 

スパイダーマン「行けぇ!」

 

空中へ跳び上がり、ウルトラの背後へ回る。

 

スパイダーマン「キック!」

 

蹴りがラプチャーの装甲を叩く。

 

スパイダーマン「効いてる!」

 

指揮官「今だ!」

 

指揮官の指示が飛ぶ。

 

ゴッデス部隊の攻撃が一斉に集中した。

 

指揮官「撃て!」

 

スノーホワイト「はい!」

 

ドロシー「そこです!」

 

レッドフード「喰らえ!」

 

最後にリリーバイスが真正面から突っ込む。

 

リリーバイス「これで――終わり!」

 

拳がウルトラの中心部を撃ち抜いた。

 

轟音。

 

巨大な身体が崩れ落ちる。

 

指揮官「撃破!」

 

だが――。

 

スパイダーマン「レッドフード!」

 

レッドフードの身体がふらついている。

 

レッドフード「……あ?」

 

彼女の瞳。

 

その色が――赤く染まっていた。

 

スノーホワイト「侵食……?」

 

スノーホワイトが息を呑む。

 

スパイダーマン「無理しないで!」

 

レッドフード「大丈夫だ……」

 

レッドフードは笑おうとする。

 

レッドフード「こんなの……まだ……」

 

だが膝をついた。

 

スパイダーマン「レッドフード!」

 

ユウトが駆け寄る。

 

レッドフード「触るな……!」

 

スパイダーマン「でも!」

 

レッドフード「あたしに近づくな!」

 

ユウトは一瞬止まった。

 

それでも――。

 

スパイダーマン「嫌だ」

 

レッドフード「……あ?」

 

スパイダーマン「僕は、仲間を置いていかない」

 

レッドフードが目を見開いた。

 

基地へ戻った後。

 

レッドフードの状態は安定していなかった。

 

侵食そのものを治療する方法はない。

 

それでもユウトは諦めなかった。

 

スパイダーマン「何か……何か方法があるはずだ」

 

エイブ「スパイダーマン」

 

エイブが声をかける。

 

エイブ「無理をするな」

 

スパイダーマン「でも、レッドフードが……」

 

エイブ「私たちにも分からないことは多い」

 

エイブは淡々と言う。

 

エイブ「侵食を完全に治すことはできない」

 

スパイダーマン「だったら……」

 

ユウトは工具を手に取った。

 

スパイダーマン「治せなくても、進行を遅らせることはできないかな」

 

エイブが目を細める。

 

エイブ「……続けろ」

 

スパイダーマン「え?」

 

エイブ「私も手伝う」

 

スパイダーマン「エイブが?」

 

エイブ「私は量産型ニケだ。だが、機械の構造なら多少は分かる」

 

スパイダーマン「ありがとう!」

 

エイブ「礼は完成してからにしろ」

 

そこへラプンツェルもやって来た。

 

ラプンツェル「私も協力します」

 

スパイダーマン「ラプンツェルも?」

 

ラプンツェル「もちろんです」

 

そしてスノーホワイトも工具を持ってきた。

 

スノーホワイト「私も手伝います」

 

スパイダーマン「スノーも……」

 

スノーホワイトは微笑む。

 

スノーホワイト「レッドフードを助けたいですから」

 

⸻

 

数日。

 

試作。

 

失敗。

 

修正。

 

再試作。

 

失敗。

 

そして――。

 

スパイダーマン「できた……!」

 

ユウトが小さな装置を掲げる。

 

スパイダーマン「侵食そのものを消すことはできない。でも、神経系への侵食反応を抑制する装置だ」

 

エイブが確認する。

 

エイブ「理論上は可能だ」

 

スパイダーマン「理論上?」

 

エイブ「実際に試すしかない」

 

スパイダーマン「……うん」

 

レッドフードがベッドに座っている。

 

ユウトは装置を彼女のうなじへ取り付けた。

 

スパイダーマン「いくよ」

 

レッドフード「……頼む」

 

装置が起動する。

 

ピッ――。

 

レッドフードの赤い瞳が、少しずつ落ち着いて瞳の色が戻る。

 

レッドフード「……あれ?」

 

レッドフードが目を瞬かせる。

 

レッドフード「楽になった……」

 

ユウトは安堵する。

 

スパイダーマン「よかった……」

 

レッドフード「お前……」

 

レッドフードがユウトを見る。

 

レッドフード「本当に……アタシのために、ここまでやったのか?」

 

スパイダーマン「うん」

 

レッドフード「……バカだな」

 

スパイダーマン「え?」

 

レッドフード「そんな風にで言われたら……」

 

レッドフードは顔を背ける。

 

レッドフード「……好きになっちまうだろ」

 

スパイダーマン「何か言った?」

 

レッドフード「何でもねぇ!」

 

 

------------------------------------------------------------

 

 

 

数日後。

 

レッドフードは基地内を歩いていた。

 

そこで――。

 

ユウトとスノーホワイトが話しているのを見つける。

 

スパイダーマン「スノー」

 

スノーホワイト「はい、ユウト」

 

スパイダーマン「この前の装置、ありがとう」

 

スノーホワイト「いえ。私もやりたかったので」

 

スパイダーマン「それでもだよ。本当にありがとう」

 

スノーホワイト「役に立ってよかったです」

 

スパイダーマン「うん」

 

二人は笑う。

 

レッドフードは少し離れた場所で、それを見ていた。

 

レッドフード「……なるほどな」

 

ユウトが気づく。

 

スパイダーマン「レッドフード?」

 

レッドフード「おっと」

 

レッドフードは姿を現す。

 

レッドフード「お邪魔だったか?」

 

スパイダーマン「いや、そんなことは……」

 

レッドフード「そうか?」

 

レッドフードはニヤリと笑った。

 

レッドフード「数日前、お前らがやってたこと……見てたぜ」

 

スパイダーマン「えっ?」

 

スノーホワイトの顔が赤くなる。

 

スノーホワイト「レッドフード……!」

 

レッドフード「基地の中で『ユウト』って呼ばせてもらってるんだろ?」

 

スノーホワイト「……はい」

 

レッドフード「じゃあ、あたしもそうする」

 

レッドフードはユウトの肩を軽く叩く。

 

レッドフード「これからはユウトって呼ぶからな」

 

スパイダーマン「うん」

 

レッドフード「それと……」

 

レッドフードは手を差し出す。

 

レッドフード「名前だけじゃつまらねぇだろ?」

 

ユウトがその手を見る。

 

スパイダーマン「……やる?」

 

レッドフード「ああ」

 

二人は手を握手。

 

ぎゅっ。

 

握り合う。

 

そして――。

 

手を開いて交差させる。

 

拳を合わせる。

 

肘をぶつける。

 

手を裏と表で打つ。

 

また拳を合わせる。

 

最後に――。

 

指を銃の形にして互いに向ける。

 

レッドフードが笑った。

 

レッドフード「これで親愛の証だ」

 

ユウトも笑う。

 

レッドフード「気に入ったよ」

 

その光景をスノーホワイトが見て頬を膨らむ。

 

スノーホワイト「……むー」




オリジナル設定を
入れました!
うーんって思っちゃう
方もいるかもしれませんが
大目に見てくれると助かります(汗)

ヒロインするなら?パート2

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  • インディビリア
  • マックスウェル
  • クラウン
  • ナユタ
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