見た目は仮面ライダーデモンズだけど親愛なる隣人スパイダーマンでやります   作:hachi hachi

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今回はラプチャーの戦闘が
ない日常にと新しい仲間の
話です!


12話:日常と新人

地上基地・訓練所。

 

朝の冷たい空気の中、二人の影が激しくぶつかっていた。

 

スパイダーマン「――っ!」

 

ユウトは横へ跳ぶ。

 

ドンッ!

 

目の前を、リリーバイスの拳が通り過ぎた。

 

スパイダーマン「危ない……!」

 

リリーバイス「ふふっ。ちゃんと避けられてるよ」

 

リリーバイスは笑っている。

 

しかし、その動きには一切の無駄がない。

 

ユウトが一歩下がれば一歩詰める。

 

右へ逃げれば右へ。

 

左へ逃げれば左へ。

 

スパイダーマン「くっ……!」

 

ユウトはウェブシューターを構えようとする。

 

リリーバイス「させないよ」

 

スパイダーマン「えっ――」

 

リリーバイスが一瞬で間合いへ入った。

 

ユウトは咄嗟に身体を捻る。

 

拳を紙一重で避ける。

 

スパイダーマン「今!」

 

ユウトはその瞬間を逃さなかった。

 

ウェブを発射。

 

リリーバイスの腕へ絡みつく。

 

スパイダーマン「捕まえた!」

 

リリーバイス「そうかな?」

 

スパイダーマン「え?」

 

リリーバイスが腕を軽く振る。

 

ビリッ!

 

ウェブが切れた。

 

スパイダーマン「嘘でしょ……」

 

リリーバイス「まだまだだね」

 

スパイダーマン「だったら!」

 

ユウトは低く身を屈め、リリーバイスの懐へ飛び込む。

 

拳を振り上げる。

 

しかし――。

 

リリーバイス「甘いよ」

 

スパイダーマン「うわっ!」

 

リリーバイスがユウトの腕を掴んだ。

 

そのまま身体を回転させる。

 

リリーバイス「よいしょっ!」

 

ドォン!!

 

ユウトの身体が訓練用マットへ叩きつけられた。

 

スパイダーマン「ぐっ……!」

 

リリーバイス「はい、私の勝ち」

 

リリーバイスが手を差し出す。

 

ユウトはその手を掴み、起き上がった。

 

スパイダーマン「……強すぎるよ、リリー」

 

リリーバイス「これでも手加減してるんだけどなぁ」

 

スパイダーマン「それで……?」

 

リリーバイス「うん」

 

リリーバイスは笑顔で答える。

 

リリーバイス「かなり手加減してるよ?」

 

スパイダーマン「……本気だったら僕、壁まで飛んでそう」

 

少し離れた場所。

 

指揮官とスノーホワイトが訓練を見守っていた。

 

スノーホワイトは端末を確認する。

 

スノーホワイト「かなり良いデータが取れました」

 

指揮官「スーツの改良に使えそうか?」

 

スノーホワイト「はい。特に回避時の身体の動きと、ウェブシューターを使うタイミングについて参考になります」

 

スノーホワイトは画面を確認する。

 

スノーホワイト「ユウトは以前より動きが良くなっています」

 

指揮官「それでもリリーバイスには届かないか」

 

スノーホワイト「リリーお姉ちゃんは別格ですから」

 

二人が近づいてくる。

 

指揮官「お疲れ、スパイダーマン」

 

指揮官が声をかける。

 

スパイダーマン「ありがとうございます」

 

指揮官「リリーバイスも見事だったな」

 

リリーバイス「ありがとう」

 

指揮官「反応速度、身体能力、判断力。どれも凄まじい」

 

リリーバイス「そんなに褒められると照れるなぁ」

 

指揮官「まさにゴッデスの切り札だ」

 

リリーバイス「ふふっ」

 

指揮官は最後に一言。

 

指揮官「……メカゴリラだけどな」

 

リリーバイス「…………」

 

リリーバイスの笑顔が止まった。

 

リリーバイス「指揮官?」

 

指揮官「ん?」

 

リリーバイスは笑顔のまま手を差し出す。

 

リリーバイス「握手しようか」

 

指揮官「お、おう」

 

ギュッ。

 

指揮官「……?」

 

ギュゥゥゥ……。

 

指揮官「いっ……!」

 

指揮官の顔が歪む。

 

指揮官「ちょ、ちょっと待て! リリーバイス!」

 

リリーバイス「どうしたの?」

 

さらに力が入る。

 

指揮官「痛い痛い痛い!」

 

ユウトがスノーホワイトを見る。

 

スパイダーマン「……行こうか」

 

スノーホワイト「はい」

 

二人は何も見なかったことにして訓練所を出ていった。

 

指揮官「待て! お前ら!」

 

背後から指揮官の悲鳴が響く。

 

 

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その日の夕方。

 

基地の最上部。

 

風が強く吹く場所に、スパイダーマンが一人で座っていた。

 

眼下には広大な地上。

 

夕暮れの光が大地を照らしている。

 

ユウトは何も言わず、景色を眺めていた。

 

すると――。

 

ドロシー「こんなところにいたんですね」

 

声が聞こえた。

 

横を見る。

 

拡張武装を装備したドロシーが、ゆっくりと降りてくる。

 

スパイダーマン「ドロシー」

 

ドロシー「はい」

 

彼女はユウトの隣へ腰を下ろした。

 

ドロシー「どうして、こんな高いところにいるんですか?」

 

スパイダーマン「……癖なんだ」

 

ドロシー「癖?」

 

ユウトは少し考えてから答える。

 

スパイダーマン「悩み事がある時とか、一人になりたい時は、高いところから景色を見るんだ」

 

ドロシー「そうですか」

 

スパイダーマン「地上を見てると……自分が抱えてることが、少しだけ小さく感じるから」

 

ドロシーは黙って景色を見る。

 

ドロシー「素敵な考え方ですね」

 

スパイダーマン「そうかな」

 

ドロシー「ええ」

 

しばらく二人は話さなかった。

 

ただ、隣に座って景色を眺める。

 

やがてドロシーが微笑んだ。

 

ドロシー「では、ここは二人だけの秘密の場所ですね」

 

スパイダーマン「秘密?」

 

ドロシー「はい」

 

ドロシーはユウトを見る。

 

ドロシー「誰にも教えない場所です」

 

スパイダーマン「……いいね、それ」

 

ドロシー「ふふ」

 

ドロシーは満足そうに笑った。

 

その日から、そこは二人にとって特別な場所になった。

 

 

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二週間後

 

廊下を歩いていたラプンツェルは、床に落ちている一冊の本に気づいた。

 

ラプンツェル「……?」

 

拾い上げる。

 

表紙を見た瞬間、ラプンツェルは目を丸くした。

 

ラプンツェル「これは……」

 

いわゆる大人向けの本だった。

 

ラプンツェル「……落とし物でしょうか?」

 

返そうとした。

 

しかし――。

 

ラプンツェル「…………」

 

好奇心が勝った。

 

ラプンツェル「少しだけ……」

 

ページを開く。

 

ラプンツェル「…………」

 

数ページ読む。

 

ラプンツェル「…………」

 

ラプンツェルの頬が徐々に赤くなる。

 

ラプンツェル「まあ……」

 

さらに読み進める。

 

ラプンツェル「……こ…こんなに……」

 

完全に夢中になっていた。

 

その時。

 

???「ラプンツェル?」

 

ラプンツェル「――っ!」

 

振り返る。

 

そこには私服姿のユウト。

 

いつものようにお面だけを着けていた。

 

ラプンツェルは慌てて本を背中へ隠した。

 

ラプンツェル「ユウトさん!」

 

スパイダーマン「何してるの?」

 

ラプンツェル「え、ええっと……」

 

ラプンツェルは必死に話題を変える。

 

ラプンツェル「今日はスーツではないのですね?」

 

スパイダーマン「うん。今ちょうど修理に出してるんだ」

 

ラプンツェル「そうでしたか」

 

ユウトは気にしていない。

 

スパイダーマン「じゃあ、僕はこれで」

 

ラプンツェル「は、はい……」

 

ユウトが去っていく。

 

ラプンツェルはその後ろ姿を見つめた。

 

そして、先ほど読んでいた本の内容と、目の前のユウトの姿を重ねてしまう。

 

ラプンツェル「…………」

 

顔が真っ赤になる。

 

ラプンツェル「いけません……」

 

ラプンツェルは本を閉じる。

 

ラプンツェル「これは……いけない想像です……」

 

それでも頭から離れない。

 

ラプンツェル「……でも……」

 

しばらくその場から動けなかった。

 

ラプンツェル「……少しだけなら……」

 

結局、ラプンツェルは慌てて本を閉じ、元の場所へ戻すことにした。

 

そして去っていく。

 

ラプンツェル「…………」

 

その顔は、まだ赤かった。

 

 

 

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数ヶ月後

 

基地に緊張が走った。

 

指揮官から全員に招集がかかった。

 

ゴッデス部隊のメンバーが集まる。

 

スパイダーマンもその中にいた。

 

指揮官「全員いるな」

 

指揮官が言う。

 

隣にはリリーバイス。

 

指揮官「今日から、新しい仲間が加わる」

 

扉が開く。

 

カツン。

 

硬い足音。

 

入ってきたのは――。

 

黒を基調とした武者鎧のような装甲。

 

腰には刀。

 

頭上には赤い円盤状のホログラム。

 

鋭い眼差し。

 

紅蓮「紅蓮だ」

 

指揮官が紹介する。

 

指揮官「元・近接戦闘部隊所属。近接戦闘に特化したカスタムモデルだ」

 

紅蓮は無言で部屋を見渡した。

 

ドロシー。

 

ラプンツェル。

 

スノーホワイト。

 

レッドフード。

 

リリーバイス。

 

そして――。

 

紅蓮「……?」

 

紅蓮の視線が止まった。

 

スパイダーマン。

 

紅蓮の表情が険しくなる。

 

紅蓮「……あれは何だ?」

 

指揮官「スパイダーマンだ」

 

紅蓮「なぜ人間がゴッデスにいる?」

 

空気が張り詰める。

 

スノーホワイトが一歩前へ出ようとする。

 

だが指揮官が手で制した。

 

指揮官「誤解するな、紅蓮」

 

指揮官は説明する。

 

指揮官「スパイダーマンは俺たちと何度も共闘している。ラプチャーとの戦闘でも戦果を上げている」

 

リリーバイスも続ける。

 

リリーバイス「それに、彼は仲間だよ」

 

紅蓮「……」

 

紅蓮はユウトを見る。

 

紅蓮「人間が……?」

 

スパイダーマン「うん」

 

ユウトが答える。

 

スパイダーマン「僕はスパイダーマン。よろしく」

 

紅蓮は険しい顔のまま。

 

紅蓮「……紅蓮だ」

 

握手はしなかった。

 

レッドフードが苦笑する。

 

レッドフード「おいおい、先生。初対面からそんな怖い顔すんなって」

 

紅蓮「先生?」

 

レッドフード「あたしが付けたあだ名だ」

 

紅蓮「勝手に決めるな」

 

レッドフード「いいだろ?」

 

紅蓮「よくない」

 

レッドフードは笑う。

 

レッドフード「聖女様、お嬢様、先生――これで全員分そろったな」

 

スノーホワイト「私は?」

 

スノーホワイトが聞く。

 

レッドフード「おちびちゃん」

 

スノーホワイト「……」

 

スノーホワイトの眉が動く。

 

レッドフード「スノー」

 

スノーホワイト「それも子供扱いです」

 

レッドフード「だっておちびちゃんだし」

 

スノーホワイト「私はもう子供ではありません!」

 

レッドフードが笑い出す。

 

レッドフード「はいはい、スノー」

 

スノーホワイト「……もう」

 

ラプンツェルが微笑む。

 

ラプンツェル「相変わらず仲良しですね」

 

ドロシーは紅蓮を見る。

 

ドロシー「……問題は彼女ですね」

 

紅蓮もドロシーを見る。

 

紅蓮「何だ?」

 

ドロシー「いえ。何でもありません」

 

紅蓮「そうか」

 

しかし二人の間には、明らかに緊張がある。

 

そして――。

 

紅蓮の視線が再びユウトへ向く。

 

紅蓮「……人間」

 

スパイダーマン「うん?」

 

紅蓮「お前がゴッデスにいる理由は理解した」

 

スパイダーマン「ありがとう」

 

紅蓮「だが――」

 

紅蓮の目が鋭くなる。

 

紅蓮「私は強さを求めている」

 

ユウトは黙って聞く。

 

紅蓮「弱い者に興味はない」

 

スパイダーマン「……」

 

紅蓮「お前が本当にゴッデスの一員として相応しいのか」

 

紅蓮は刀の柄に手を置いた。

 

紅蓮「いずれ見せてもらう」

 

ユウトは少し考え――。

 

スパイダーマン「分かった」

 

静かに答えた。

 

スパイダーマン「その時は、僕も逃げないよ」

 

紅蓮の目がわずかに細くなる。

 

紅蓮「……覚えておこう」

 

レッドフードが二人を見る。

 

レッドフード「おいおい……」

 

ラプンツェルも心配そうにする。

 

ラプンツェル「大丈夫でしょうか……」

 

スノーホワイトはユウトの隣に立つ。

 

スノーホワイト「ユウトは負けません」

 

ドロシー「スノー?」

 

スノーホワイト「……仲間ですから」

 

紅蓮はその光景を見つめる。

 

まだ険しい表情は変わらない。

 

だが――。

 

紅蓮「ゴッデス……」

 

紅蓮は小さく呟いた。

 

紅蓮「随分と妙な部隊だな」

 

その言葉に、リリーバイスが笑った。

 

リリーバイス「そうかな?」

 

紅蓮「ああ」

 

紅蓮は答える。

 

紅蓮「だからこそ――少し興味が湧いた」

 

新たな剣士が加わった。

 

ゴッデス部隊の物語は、また一つ大きく変わろうとしていた。




今回はギクシャクな感じかな?
次回はラプチャー戦です!

ヒロインするなら?パート2

  • ラピ
  • リバーレリオ
  • インディビリア
  • マックスウェル
  • クラウン
  • ナユタ
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