ただ、過去に投稿した内容については削除したため、一から書き直しています。
ここは日本の都内に位置する大病院の集中治療室。
(・・・・・・苦しい)
僕こと
ベットの上で白い天井を見つめることしかできない僕は酸素マスクをつけたまま、死の淵を彷徨う。
集中治療室には心拍数モニターの警告音が響き渡る。
(僕・・・・・・もう、ダメなのか?)
僕は生まれた時から不治の病を患っていた。
生まれた最初はあまり症状が出てこなかったせいか、気付かなかったが、一歳ぐらいになると家で、突然吐血して病院に搬送した際の精密検査で判明した。
それからは僕の入院生活が始まった。
吐血なんかは当たり前。
そんな日常が17年続き、今に至る。
(もっと勉強しとけばよかったな。)
《確認しました。ユニークスキル「
一応、通信制高校に通っているおかげで、高校生程度の知識はある。
それでもまだ、知らないことは多い。
高校生の醍醐味である青春すら経験したことがない。
そういうのは無縁だった。
(僕の体・・・・・・痩せてるな。まるで干からびたミイラだな。)
僕は病は治ることはないらしい。
永遠にだ。
研究機関も賢明に治療法を研究してくれているが、未だ治療薬は作れていない。
僕には生まれた時から未来がなかった。お先真っ暗だ。
《確認しました。ユニークスキル「
さっきからなんなんだ?
カレルモノだのアユムモノだの。
一体なんなんだ?
あぁ・・・・・・ダメだ。
意識が朦朧としてきた。
よく聞き取れない。
僕は朦朧とする意識の中、ふと顔を横に向ける。
そこには両親が10歳の誕生日に買ってくれた観葉植物が窓際に置かれていた。
両親が入院生活の中で僕の孤独感を紛らわせようと買ってくれたもの。
確か、この観葉植物はエケベリアという植物だったような。
こいつはこんな僕の状態でも、のどかに鉢植えの土に根を張っている。
こんなに活き活きとしている生物なんて、植物以外にいるだろうか?
いや、ないな。
なんとも羨ましい。
《確認しました。個体名:レン・アマギの要望を確認・・・・・・承認しました。
該当する生命体を検索・・・・・・失敗しました》
《代案として植物を媒介とする生命体を構築・・・・・・完了しました》
うるさいな。
さっきから変な声が頭に響く。
幻聴か?
本当になんなんだ?
耳障りな幻聴に僕はうんざりする。
人生の最後くらいは静かにしてほしいものだ。
(・・・・・・そろそろだな)
僕は朦朧とする意識が限界に達する。
もうお時間のようだ。
両親は僕のことを愛してくれた。僕も勿論、愛している。
こんな体に生まれたことは残念ではあるが、恨みはない。
愛してくれた両親を恨むのは筋違いというもの。
しかし、未練はある。ありありだ。
もっと高校生らしい青春をしたかった。
色んなことを経験したかった。
だが、これはもう叶わないだろう。
せめて来世に期待しよう。
僕の意識は暗闇の中に沈む。
僕こと