ヨザクラさんちのマイスター   作:ケントxv

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○鼠年○

ゼッツ「くっ...」

ゼッツは今ここに倒れ、表の世界は今裏返ろうとしていた。

マオウ「世界は今裏返り、裏方でしかない我ら夜桜家が表舞台へと!」

六美「待って!お父さん」

マオウ「やあ、私の可愛い娘。今夜桜の使命が...愚かな仮面ライダーどもの後始末が終わるよ。君の大好きな幼馴染みの死によってね」

六美「そうはさせない。夜桜家当主のみが許された姿で、貴方を止めるわ」

六美はそう言い腰のハンマーボーンバックルにエグズをセットする。

ハンマーボーンバックル『子』

ゼッツ「ダメだ...六美...」

六美「大丈夫だよ太陽。私が止めてみせるから!!」

ハンマーボーンバックル『仮面ライダー!マイス!』

マイスオリジン「はあああ!!」

マオウ「来なさい!!」














世界はこうして入れ替わった。
それを覚えているものは.........




第1話

○猫年○

 

それはとある雨の日、俺は2つの事を学んだ。

大事なものは無くして初めて気付く事...

そして、それは簡単に無くなってしまうことを...

 

??「うっ、うっっ」

 

そこはとある葬式の会場、幼馴染みのムツミの泣き声が隣から聞こえる。

その涙はムツミの母の葬式を想起し怖くなった。

いつかムツミ(大切なもの)を無くしてしまうことを...

 

ムツミ「大丈夫、私はいなくなったりしないよ」

 

そう言って俺の手を握るムツミを...

 

タイヨウ「ありがとう...」

 

なくさない...必ず守ってみせる。

俺”アサノ タイヨウ”はそう亡き家族とムツミの母に誓いを立てた。

 

 

 

 

 

 

 

~2年後~

 

俺とムツミは高校生となっていた。

 

学友1「アサノ!今度サッカーの練習試合があるんだ。助っ人頼むよ」

 

学友2「ねえ、家で勉強会しないか?」

 

学友3「放課後カラオケ行こうぜ?」

 

タイヨウ「ああ、構わない...」

 

ムツミ「タイヨウ!!ご飯行こう」

 

タイヨウ「今行くよ!みんな悪いな」

 

そう断りを入れ俺はムツミの元へ向かう。

 

学友1「今日はダメだったか~」

 

学友2「アサノは何をするにもヨザクラ優先だからな~」

 

学友3「美少女幼馴染み...いいな~」

 

 

 

 

 

ムツミ「別に友達を優先しても良かったんだよ?」

 

タイヨウ「何言ってんだ?俺に取ってはムツミが全てなんだ!!」

 

ムツミ「まったくもう」

 

そう言いながらも嬉しそうに微笑むムツミ

その顔だけで俺は心が満たされていく。

 

タイヨウ「必ずそばにいるからな」

 

ムツミ「うん、ありがと」

 

 

 

 

??「ちっ」

 

そんな俺達を見ている奴がいることも知らずに

 

 

 

 

 

 

ムツミ「はいタイヨウ、あ~ん」

 

タイヨウ「いや、俺が作った弁当なんだけど」

 

ムツミは俺の弁当から卵焼きをつまみ俺に差し出す

 

??「あ~ん」

 

そこに横やりが入る、相手は

 

ムツミ「キョウイチロウお兄ちゃん!?折角のタイヨウの卵焼きが!!」

 

キョウイチロウ「ムツミ?学校ではヨザクラ先生だ。それとアサノ、いくら幼馴染みとは言えあ~んなんて...許さんぞ!!」

 

そう血の涙を流しながら俺につめよる男”ヨザクラ キョウイチロウ”...この高校の教師、そしてムツミの実の兄、またの名を...

 

タイヨウ「出たなシスコン!」

 

キョウイチロウ「黙れ!幼馴染みコンプレックスが」

 

言い合いながらにらみ合う俺とキョウイチロウ先生。

この争いは2年前からずっと続いている。

 

ムツミ「ヨザクラ先生、ご用件は何でしょうか?」

 

若干うんざりしながらムツミはたずねる。

 

キョウイチロウ「なに、いつものだ。ヨザクラ、放課後はすぐに帰宅しなさい」

 

ムツミ「はい...」

 

キョウイチロウ「わかればよろしい。それからアサノ...ムツミとのあ~んは」

 

タイヨウ「しつこいぞ!!」

 

キョウイチロウ「ははは、でわな」

 

そう言ってヨザクラ先生は教室を後にした。

 

タイヨウ「アイツはいつもいつも、それでムツミ?いつものって?」

 

ムツミ「ううん、なんでもないよ。それより早くご飯食べよう?せっかくのタイヨウのご飯が冷めちゃう」

 

タイヨウ「ああ、そうだな」

 

はぐらかすように言うムツミの顔はどこか悲しそうで、それでも普段通り振る舞うムツミに俺は合わせた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~放課後~

 

ムツミ「あ~あ、嫌だな。”マイスター”の選定...」

 

ムツミは兄が言っていた用事の為、1人帰路についていた。

 

ムツミ「私はただタイヨウと付き合って、いつか結婚して、子供は2人か3人、何事もなく平和な家庭を築ければ」

 

??「おめでたい頭ね?ヨザクラさん」

 

突然声をかけられムツミは振り返る。

 

ムツミ「あなた...隣のクラスの?」

 

隣のクラスの女子「貴女にタイヨウ君は釣り合わない」

 

バイスタンプ『バッタ』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ムツミに先に帰ると言われた俺は学友とカラオケに向かおうとしていた。

 

学友3「アサノ?今日は大丈夫なのか?」

 

タイヨウ「ああ、ムツミが家庭の用事らしいからな」

 

学友1「なら愉しもうぜ」

 

学友2「アサノ以外赤点ギリギリなんだから勉強もしようぜ?」

 

学友1「いいや、俺達は遊ぶ!アサノもな」

 

タイヨウ「構わないぞ」

 

そう言って校門から出たとき

 

 

ドッカーン

 

 

街から爆圧音が聞こえる。

 

学友3「おいこれ”フカシギ”なんじゃ」

 

学友2「大丈夫だ。きっと”仮面ライダー”が倒してくれる」

 

フカシギ...この世界にはそう呼ばれる”怪物”たちが存在し

仮面ライダー...と呼ばれる”怪物”たちがフカシギを倒していた。

仮面ライダーは世界で”12体”目撃され、世間ではヒーローとしてもてはやされていた。

 

 

俺は爆発の方向からあることに思い至る。

 

タイヨウ「あっちはムツミの家が!!」

 

そう思った瞬間俺は駆けだしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ムツミ「ガハッ...」

 

隣のクラスの女子「何で街を壊すの!?私はヨザクラさんが痛い目に合えばよかっただけ!言うこと聞きなさい」

 

フカシギ「GAAAAA

 

隣のクラスの女子「いやあああ」

 

??「やれやれ」

 

その声と共にフカシギが蹴り飛ばされる。

 

??「ムツミ、こんな所で油を売っていたのか?」

 

ムツミに語り掛ける黒い猫の怪人

 

ムツミ「ええ、あの子がフカシギを召喚したので」

 

ムツミの体は生身でフカシギから街を守ろうとしたためかボロボロである。

 

??「それで親方様、ご命令は?」

 

猫の怪人はその姿を気にすること無くムツミに問いかける。

そしてムツミもまたその状況を気にすること無く猫の怪人に命じる。

 

ムツミ「”仮面ライダーリド”!ヨザクラの当主が命じます。フカシギを撃退なさい」

 

リド「了解した」

 

命令を受諾したリドは苛烈にフカシギを攻めたてる。

 

リド「フッ」

 

パンチやキックの連撃は徐々にフカシギを追い詰めていく。

 

マイスフォン『カメラモード』

 

ムツミ「リド、奴は”デットマン”召喚者と融合して進化します。その前に」

 

??「何やってるんだムツミ!?

 

ムツミ「ッ!?」

 

ムツミは戦闘中に聞こえたくない声を聞き振り返る。

 

ムツミ「タイヨウ!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~数分前~

 

タイヨウ「ムツミ!!無事でいてくれ!!」

 

俺は自信の体力の限界すら無視し走り続ける。

ムツミ(大切なもの)をなくさないために

そしてたどり着いた先には2体の化け物とその片方に命令を下すムツミがいた。

 

タイヨウ「何やってるんだムツミ!?

 

ムツミ「ッ!?タイヨウ!?」

 

振り返ったムツミは驚いた顔を見せる。

 

隣のクラスの女子「タイヨウ君!!」

 

そしてもうフカシギを召喚した少女もタイヨウの存在に気付く。

すると化け物の一体が俺に向かって駆けだした。

 

タイヨウ「なっ!?」

 

リド「チッ」

 

ムツミ「タイヨウ!!」

 

化け物の爪が俺に届くと思った。だが、数秒すれどその衝撃は無く咄嗟に閉じてしまったまぶたを開く。

 

ムツミ「大丈夫?タイヨウ?」

 

俺の目の前には化け物の爪で胸を貫かれているムツミがいた。

 

タイヨウ「あ、あああああ」

 

リド「うるさいぞアサノ、親方様はこの程度で死ぬ方ではない」

 

そう言いながら化け猫は化け物の腕叩き折る。

 

フカシギ「GAAAAA

 

タイヨウ「ムツミ!?ムツミ!?」

 

ムツミ「フュッー...大丈夫...」

 

タイヨウ「大丈夫なもんか!!」

 

リド「親方様はヨザクラの目を失わない限り死ぬことはない」

 

そう冷たく言い放つ化け猫の声は聞き覚えがあった。

 

タイヨウ「その声...ヨザクラ先生...なのか?」

 

リド「おお...声だけでよくわかったな」

 

タイヨウ「ふざけるな!あんた自分の妹に対して!!」

 

リド「事実だからな。妹としては超絶可憐な美少女なムツミだが、当主としては不合格だ。ヨザクラの目だけは死守してもらわねば」

 

タイヨウ「ムツミは道具じゃないんだぞ!!」

 

リド「フカシギとの戦闘に置いては道具だ。ライダーに的確な指示を出し戦場を俯瞰する必要がある。それを放棄し市民一人の為に命を張るなど...」

 

その言い回しが普段のシスコンからは剥離し理解を拒む。

 

タイヨウ「そのなんたらの目があればムツミはいらないってのか?」

 

リド「ヨザクラは”仮面ライダー”として世界を守る義務がある。その為に必要なのは目だけだ」

 

タイヨウ「何言って...」

 

ムツミ「大丈夫...」

 

タイヨウ「ムツミ?」

 

ムツミ「私は......いなくなったり...しないよ」

 

ムツミの弱々しい声に俺は思い出す。

家族を失ったあの喪失感、それから守ってくれた温かな手...

 

タイヨウ「俺が守る...」

 

リド「ハッ?何を言って」

 

タイヨウ「あんたら家族も、ムツミ自身でさえムツミを守らないって言うんなら...俺がムツミを守り続ける」

 

ムツミ「タイ...ヨウ...」

 

リド「アサノ...お前」

 

タイヨウ「俺はムツミが世界で1番大好きだから!!」

 

これは俺の誓いだった。

それに呼応するようにヨザクラ先生のベルトにあるタマゴが俺に向かって飛んでくる。

 

キョウイチロウ「なっ!?」

 

それと共にヨザクラ先生は人間の姿に戻る。

 

タイヨウ「このタマゴは...」

 

??『守り抜こう...必ず...』

 

タマゴから聞こえた声と共に俺は化け物をにらみつける。

 

キョウイチロウ「まさか、リドが俺から離れお前を選ぶとは...」

 

タイヨウ「違う、リドじゃない」

 

キョウイチロウ「何だと?」

 

俺はタマゴの声に従いムツミの薬指の指輪を外そうとする。

だが、それをムツミが拒絶する。

 

ムツミ「やだ...タイヨウを私のマイスターにしたくない。私は普通の生活を...」

 

キョウイチロウ「ヨザクラ10代目当主である限りそれは望めない」

 

ムツミ「っ!!」

 

タイヨウ「大丈夫、俺がお前を守って一緒に幸せってやつになってやる」

 

ムツミ「タイヨウっ!!」

 

タイヨウ「結婚してくれ、ムツミ」

 

ムツミ「はい、貴方のお嫁さんになります。タイヨウ」

 

少し頬を赤らめながら答えてくれたムツミの声と共に指輪は抜け、ベルトへと形を変えていく。

 

マイスドライバー『マイスドライバー』

 

キョウイチロウ「アサノ!ベルトを腰に巻け!!」

 

ヨザクラ先生...いや、キョウイチロウ兄さんの指示だが

 

タイヨウ「変身ベルトは胸に巻くもんだろう!!」

 

そう言い胸にドライバーを巻く。

そしてタマゴをベルトに取り付け、左右のレバーを押し込む。

 

マイスドライバー『エッグリューション』

 

ベルトから待機音が鳴る。

 

タイヨウ「変身」

 

そのかけ声と共にベルトの上下のレバーを押し込んだ。

 

マイスドライバー『マウス!』

 

それと共に俺に姿が変わっていく。

 

マイスドライバー『ネイズミーチーザー! マイス!』

 

キョウイチロウ「な?猫じゃなくネズミだと!?」

 

マイス「マイスだ。キョウイチロウ兄さん」

 

フカシギ「GAAAAA

 

ネズミの怪人、”仮面ライダーマイス”となった俺はフカシギに向き直る。

 

ムツミ「タイヨウ」

 

マイス「すぐに片付けるから、待っててくれ」

 

ムツミ「うん」

 

俺はムツミの頭を軽くなで、フカシギに踏み込み

 

マイス「うわあああ」

 

通り越した。

 

キョウイチロウ「あのバカ、力加減を」

 

マイス「大丈夫」

 

と思われたマイスはフカシギの背後を取り蹴り上げる。

 

マイス「なるべく被害が出ないよう空中で...」

 

隣のクラスの女子「止めて!!」

 

フカシギの召喚者が俺の前に立つ。

 

隣のクラスの女子「私はタイヨウ君、貴方が...」

 

マイス「俺が好きなのはムツミだ」

 

言葉を遮り断言すると、彼女は落ち込んでしまう。

 

マイス「だが、あのフカシギだけは俺に任せろ」

 

隣のクラスの女子「...わかったわ」

 

俺はベルト上下のレバーを開き。

 

マイスドライバー『エッグシード』

 

再び閉じる。

 

マイスドライバー『マウス!セパレード!』

 

俺は空中に上げた敵を蹴り貫いたのだった。

 

フカシギ「GAAAAAAAAA!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

召喚者の少女はヨザクラの黒服が連行していった。

 

ムツミ「タイヨウ!」

 

タイヨウ「ムツミ!」

 

そうしてお互いに抱き合おうとして...

 

キョウイチロウ「はいはい、そういうのは...20歳まで許しませんからね!?」

 

タイヨウ「あっ、シスコンに戻った」

 

キョウイチロウ「アサノタイヨウ」

 

タイヨウ「はい」

 

キョウイチロウ「お前のマイスターとしての最初の仕事をやろう。死ね!!」

 

タイヨウ「いや、ふざけるな!!」

 

こうして俺はムツミのマイスターとなったのだった。

 

 




今日のフカシギ【バッタ・デットマン】
表の世界で仮面ライダーリバイスが戦った怪人だ。

タイヨウ・ムツミ「「次回もお楽しみに!!」」
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