少年転生〜合理的なろくでもない人生を〜 作:わわわわわわわわわわわわ
私は無駄が嫌いだ。
母親のように、宗教に騙され馬鹿みたいに信じる奴も嫌いだ。
無駄な努力。
無駄な会話。
無駄な感情。
全て、必要ないものだろう?
学校での評価は完璧。
先生からの評判も悪くない。
しっかり生きていれば道を踏み外すことはない。
父親がいないからなんだという。
母親が頼れないからなんだという。
私は1人で生きていく。
あんなバカどもの手なんて借りない。
雨が降り、傘、建物からポツポツと音が聞こえる。
雨は好きだ。
1人になれる気がするから。
塾の帰り、外は真っ暗だ。
横断歩道が赤になり、チカチカと光っている。
時間が時間だから、受験生か社会人しかいない。
スマホを開き時間を確認すれば8時53分。
バイトの予定を確認し、走るか迷った。
帰るのを急ぐ必要はないだろう。
どうせいるのは母親だけだ。
バシャバシャと後ろから走る音が聞こえる。
急いでいるようだ、時間通りに行動しないからだろう。
事情は知らないが自業自得としか言えない。
「はぁ」
そろそろ母親に連絡しなきゃいけない。
最近は帰りが遅いと怒鳴って──
「死ねぇえええ!」
「ッはぁ?」
いたい。
突き飛ばされた?
頭を打った。
何がどうなって。
下腹部が熱い。
水たまりが赤く染っている。
刺された?
何故?
悲鳴が聞こえる。
目の前を黒塗りの男が走っている。
「ッゲホ」
血だ。
嗚呼、なぜこうなる。
なんで、こんな最後。
「ひゅーッヒューッ」
もう、助からない。
クソみたいな人生だ。
やり直す機会さえ与えてくれない。
母親の言うような神は助けてはくれない。
「ッはは!」
最後の最後まで、泣くこともできない。
(母親は大丈夫だろうか。)
あのままだと自己破産がオチだろう。
私一人が居なくなったところで何も無いか。
「大丈──です──?」
視界が赤く光出した。
救急車だろうか。
もう、声も聞こえなくなってきた。
救急車が来たとて間に合わない。
税金の無駄だな。
来世なんてものは信じていない。
だけど次があったら、きっと。
────────
─────
──
目が覚めたら、目の前に金髪の女性がいた。
美形な方の顔だろう。
外国人か?
染めたようには見えない綺麗な髪だ。
(誰だ…?)
隣には茶髪の男がいた。
30代…いや、20代か?
筋肉がしっかりしている。
いや、ここはどこなんだ?
「──・・──・・・・─」
聞き取れない。
耳に水が貼っているようだ。
おそらく日本語ではない。
金髪の女性が微笑み、男に渡す。
「───・・・──・」
だらしない顔で何か言っているが、やはり日本語ではないな。
病院か?
ここ。
どこからか3人目、4人目の声が聞こえる。
間に合わないとは思っていた。
まずはお礼をしなきゃ行けないだろう。
「うー、あうー」
体を起こし、感謝を伝え。
ここがどこか聞こうとした。
言葉にもなっていない声が出た。
身体が動かない?
頭を打った時の後遺症だろうか
どこか損傷して、それで。
母親はどこだろうか。
学生証も持っていたから、身元の確認は可能なはず。
あ
探すわけないか。
「・───・──・・・・」
心配そうな顔をしている。
後遺症のことだろうか。
死んだ方がましだろうな。
俺の身元の保証人もない。
金もない。
いや、障害者の補助金でなんとかなるのか?
犯人は捕まっただろうか。
慰謝料も期待できたらいいが…
─生き地獄だな。