出会いは最悪だった・・・
気持ちよく眠っていたのにたたき起こされたら普通どういう反応を示すか?
1 不機嫌になり文句を言う
2 寝ぼけてる振りをしておかしな事を言う
3 二度寝する
この三択が頭に浮かんだので取りあえず3を選択して眠りに付こうとすると、
「もう、ふざけてないで起きてください」
ちょっと怒りぎみの少女の声に邪魔をされた。
それを無視してまた眠ろうとしたが、今度は胸ぐらを掴みガクガクと揺らし始めた。
「うぇへへへ、もう食べられないよ~」
それならば2を選択して寝ぼけた振りをしてお決まりのセリフを言って様子を窺うと胸ぐらを掴んでいた手を突然離した。
その為後頭部を床に強打してかなり痛かったがそれでも寝たふり止めなかった。
するとドアを開け部屋から少女は出て行ったので起こすのを諦めたと俺は思った。
少女のことを甘く見ていた事を俺はこの後、後悔することになる。
寝たふりをしたまま耳をすましていると
「う~重かったよ~」
ドンと何やら重そうな物を置く音が聞こえた。
どうやら少女は何かを持ってまたこの部屋に戻ってきたようだ。
うん、嫌な予感しかしない。
「せーの―――」
薄目で見ていたが辞書を俺の顔面目がけて投げつけてきた。
俺は寝たふりを止め迫り来る辞書を躱し飛び起きた。
「・・・・・・」
「・・・・・・」
お互い無言で見つめ合う。
このままだと、らちが明かないので俺は文句の一つでも言ってやろうと口を開いた。
「テメエ、危ねだろがあぁぁん」
はい、もうねチンピラですねハッキリ言って。
少女は俯いて黙ってしまったので言い過ぎたかなと少し反省したが、
「――――――さい」
「あぁ、悪いよく聞こえなかったからもう一度言ってくれ」
俺はそう言うと少女はゆっくりとした動作で足下に置いてあった辞書を手に取ると俺の顔を狙って思いっきり投げつけてきた。
「うるさい、私はあなたに逢うのに10年も掛かったのに第一声が、「うぇへへへ、もう食べられないよ~」って何、何なのもう、死ね、死んでしまえアホぉぉぉ」
飛んでくる辞書をキャッチしながら俺は少女絶叫を聞いた。