初めましての方は、初めまして!
性懲りもなくまた、ぼざろオリ主モノを書かせていただきます。
今度の主人公は、ホントに全うにアホな男子高校生です。
彼の心中七転び八起きを、笑いを交えて書いていきますよろしくお願いします。
この世界は、全くもってつまらない。
能面みたいな顔しておんなじ時間に起きて、義務に固められたように電車に乗り込んで。まるでこの社会自体が無味無乾燥な未来へと俺たちを運ぶ大きなベルトコンベアのようだ。
この下らない世界で、俺に起こることといえば、何故かことごとく俺に都合の悪いことや具合悪いことばかり。良いことなんか何一つ起こりゃしない。
今更それに注文つけるのも怠くなってきた。もうどうにでもなっちまえよ。
俺は所詮誰とも分かりあえずに、友達も恋人も、胸をぐるっとかき混ぜるような興奮も、夢も、なんにも知らないまんま、独りぼっちで生きてくんだろ? いーよそれで。
動かす必要もないから固まってしまった表情筋そのままに、俺は頬杖をつきながら窓の外を眺めていた。風に吹かれた桜の花弁が、まるで嘲笑うかのように視界を塞ぐ。それを煩わしく思って視界を教室の中に戻した時だ。
彼女と、目が合ったのは。
長い桃色の髪。一房だけ分けてサイドに流したヘアスタイルが、この秀華高校のブレザーの白を、より際立たせていた。まるで彼女の桃色の唇と、陶器のように白い肌のように。
長い睫毛。ターコイズ色の少し切れ長な瞳。完璧だ。完璧な美少女がそこにいた。目が合ったのはほんの一瞬。凄まじいスピードで目を逸らされてしまったが、その一瞬で十分だった。
俺の世界が、裏返るには。
え、ええええええええ!??!?!?
な、なん!? なんだ! なんだこの美少女!? お人形さん!? お人形さんが歩いているの!? そりゃ大変だアンヨが上手! いやちょっと待ってくれ!
顔を片手で覆い、上気した顔を隠しながら、俺は指の間から、今日からクラスメイトになるらしい人たちの顔を見回してみた。
いやおかしいだろ! なに平然としてんだコイツラこんな可愛い子が練り歩いてんだぞひと騒ぎふた騒ぎあるだろうが!? そうしたら俺も心の準備とか色々出来たのに! 不意打ちでこれはズルいだろ!
や、ヤバい。めっっちゃ可愛い。
ど、どうしよう、お、お近づきになりたい! い、いや、 しかし、どうすれば。
中学時代の俺は、とかく忙しかった。無論友達と遊んでる暇なんてないため、仕方なく、距離置いてもらおうと業務連絡的なことだけ眉間にしわ寄せながら話していたら、いつの間にか鉄面皮だのサイボーグだの、あだ名が散々なことに。ずっと仏頂面して一人で生きてきた俺に、今更誰かと話すことなんて……。
黙り込んでいる間に、担任の先生が入ってきて、連絡事項やら、学校の決まり事やらの退屈な話。それを適当に聞き流しながら、頭の中はどうやってあの美少女に話しかけるか、そればかり考えていた。そんな矢先である。
「あ〜。そしたら初めてだし、皆簡単に自己紹介でもしておくか〜。定番のやつ〜」
ナイッス担任の先生! それ欲しかったやつ! これで分かる。 彼女のことが。
皆思い思いのキラキラとした自己紹介。興味がないわけでもないが、まるで頭に入ってこない。とかく俺は早く知りたかったのだ。彼女の名前を。人となりを。待つ時間は長く感じられたが、流石に永遠ではない。悶々としているうちに、ようやっと俺が待ち望んでいた人物へと順番が回った。
「あ、……えとあの、えっと! そ、そのう……」
おずおずと、立ち上がって何かを話そうとする少女。だが、心ばかりが空回りして、口がついてきていない。そんな風に見えた。……い、居た堪れねえ。
「……あ〜。後藤、だっけか。焦らなくていいぞ。今はお前の時間だ。言いたいこと、伝えたいこと。ゆっくりでもいい。話してみな?」
な、ナイスフォロー。 素晴らしいな担任の先生。さっき自己紹介してた時全く名前聞いてなくてすんません。そう思いながら件の少女に視線を戻す。
「……あ、えっとぉ……! ご、後藤、ひ、ひとりと申します……か、神奈川の方から、電車でか、かよってい、います……。み、皆さん、な、仲良くして、ください……」
言いながら彼女は笑う。何故か指先まで力が入っていないピースを添えて。
……わ、わ、笑い方がブサイク!
な、なんで!? さっきまであんなに美少女だったのに! 半目だし笑い方ニチャッてるし薄笑いだしぃ!? 美少女レベルが大暴落だよ垂直に地面に突き刺さってるよ!?
「きんちょ〜してんのかな……? 声ちっさい……」
「か、可愛いけど、少し怖いかも〜」
そんな教室の声に、あうっ。と、小さく呻いて後藤さんはスゴスゴと座り直す。
後藤、ひとりさん。名前を知れたぞ。やったぜ。
しかし。何というか、凄く親近感がわく子だな。天上人でも見たような気分だったので、人付き合いが苦手そうな彼女に勝手ながらそんな考えを抱く。
だが、さっきの教室の反応はちょっと良くなかった。俺も大した反応を返せなかったので人のこと言えないが、このままでは、せっかく勇気を出して自己紹介した後藤さんの心に暗い影を落としてしまうかもだ。
人は、インパクトがある体験をすると、前後の出来事を忘れる習性がある。(俺調べ、当てにはならない)それなら、俺がインパクトを残して教室の後藤さんのイメージを上書きしてしまおう。
俺は、彼女の為ならば泥だって被るし、針だって飲むさ。どうせこの学校に昔の俺を知ってる奴などいないしな! だから選んだのもあるんだけど……。
「あい〜。後藤ありがとう〜。そしたら、つぎ〜、生月〜。生月灯(きづきあかり)〜」
「はい!」
元気良く返事して椅子を蹴倒さん勢いで立ち上がる! 少し教室がざわついたが、気にしない。いや気にするけどしてらんない!
「生月、灯と申します! ち、中学時代は、は、話すの苦手で、独りぼっちでした!」
偽りのない内面を見ず知らずの人たちに話すのには勇気がいる。手には汗が滲むし、言葉は詰まる。だがそれがどうした。彼女のためならば。
大きい声。ハキハキ喋る。意識してやっているが、これだけではただの勢いある自己紹介。印象には残らないかも。
そこで俺は、中学時代打ち込みに打ち込みまくった趣味で、皆さんの気を引くことにした。
「そ、それから、俺は小学校、中学校と、バンドを組んでいたわけではないのですがギターを弾いてました! こ、こんな俺ですが、こ、高校生になったなら! 友達が欲しいと思っていたのです! み、皆さん! 仲良くしてください!」
そういった途端、教室内がにわかにざわついた。
背中越しに男子がヒュウと口笛を吹く。
「凄〜い! ギターだって! カッコいい!」
女子がキャイキャイ囃し立ててくれる。よしいいぞ、後藤さんの自己紹介のイメージは払拭できたかな? と、一先ず胸を撫で下ろしていると、手前の席からの視線に気付いた。
んがわいいっ!!
そこには目を大きく見開いて、俺を振り返り見上げている超絶美少女がいたのだ。ターコイズの瞳がキラキラと光り輝いている。やめろいきなり美少女になるな! 俺の心臓が止まっちゃうだろ!?
暫く見つめ合っていると、何やら凄くバツが悪そうにまたもや目を逸らされてしまう。……しかし。逸らされる前の一瞬の、後藤さんの瞳。なんか、やけに気になった。
まるで、何かに失望したかのように。俺には見えたから。
「カッコいいね! ギター弾けるんだ〜!」
「中学時代ぼっちだったのに、あんなハキハキ喋れるんだな~。すげ〜じゃん」
「どこの学校からきたの? 教えて教えて〜!」
……。いや、俺、今日◯ぬんか?
なんだコレ!? 軽くこの一時間だけで中学時代話しかけられた数超えたぞ!? 目論見は成功したかなこれは。いや、し過ぎたかな。
自己紹介も終わり帰りのホームルームを待つだけとなった僅かな自由時間。俺はクラスメートに囲まれていた。
色んな人から色んな事を聞かれて、早くも人酔いしだす。……うう。俺の器じゃない……。まさかギターにこんなに興味を持っていただけるとは……。でもだ。本命は、今だに話しかけてくれない。
「あっ……。あっ……、うっ……」
興味はありそうに、人影からチラチラと顔を覗かせる、絶世の美少女。……には程遠いかな。何故このクラスの人たちが後藤さんに騒いでいなかったのか、分かった気がした。
彼女は常に伏し目がちで、しかも猫背だ。前髪がかかってしまって表情もたまにしか見えない。これでは彼女の魅力、七割減だ。
まあ、ライバルが少なくなるからいいんだけどね!
しかし。こうクラスメイトに囲まれちまうと、後藤さんと話せない。ど、どうにかして話したい! どうにかならんか!? などと考えていると担任が。
「ほら〜お前ら、続きは後にしろ〜! 生月困ってんだろ〜が〜!」
今日俺は先生に感謝してばかりだな……。 再三の先生のナイスフォローで事なきを得る。……帰る時間になったら、上手いことドロンしよう。
それに。後藤さんから注意を逸らすためとはいえ、話し続けていたら、皆をがっかりさせてしまうかもしれない。
確かに俺はギターをやっていた。だが、やめたのだ。金銭的に続かなくなって。ましてや俺が今住んでいるのは防音もクソもない安アパート。とてもギターの練習を続けていく事などできやしない。
……未練がないわけじゃない。でも、どうしようもないこともある。俺にとって何が一番大事か、選んだ結果だ。仕方のないことなのだ。
「ホイお疲れ〜今日はこれで終わり〜。皆、気を付けて帰るようにー。んじゃ起立! れーい」
皆が一様に頭を下げる。ココだ!
「生月〜。よかったら親睦深めるためにカラオケでもーってい、いねぇ!?」
「ご、後藤さんもいないわ!? い、いつの間に!?」
「あいつら忍者の末裔だったのか〜」
「違うと思うよ……?」
ここは教室を出て廊下。ホームルームは最後の締め、皆で頭下げる時、あそこがミソだ。
足音立てず、皆の下がった視線の裏を縫って、誰にも気取られずに廊下に出るなど、俺からしたら造作もない。全ては存在を消して過ごした中学時代のぼっち経験が生んだ業だ。
上手くなりたくねえがなこんな事!
やれやれ何とか教室からは脱出できた。胸を撫で下ろすと同時に、何やら温かい感情を自覚する。
優しかったな。皆。俺なんかに。
何も俺だって、人間嫌いって訳じゃない。どうしようもない現実に少し、うんざりしていただけである。この出来事をきっかけに、少しずつ良い方へと変わっていければいいな……。ほんわかしながら校門へと歩いていると、あまりにも見覚えのある背中を見つける。
まるで春の擬人化であるかのように、風に靡く桜色の髪。
鞄をやけに頼りなさそうに左肩に下げながら、校庭の真ん中で彼女は俺たちの教室を眺めていた。……少しだけ、何かを羨ましそうに。
「ご、後藤さん!」
声かけた後、とんでもない勢いで後藤さんの肩が跳ねる。だ、大丈夫か脱臼してないか!?
つうか、何も考えないで話しかけちまったぞ!? 俺に会話する技術なんかないのに!? 後藤さんが綺麗な桃色の髪を翻して振り返る。
ち、ちくしょう! ええいままよ!
「あ、あのあのあのあの……えっあのえっ……!?」
ええ!? す、凄え! なんてスピードだ手が何本にも見える。まるで千手観音だ!? 顔色も、悪いを通り越して土気色だぞ!?
いきなりどうしたんだ!? そんな思考を展開しながらも後藤さんを観察すると、足が少しずつ後ろずさり、俺から離れていた。そ、そうか!? いきなり話しかけたから怖がられてんのか!
「ご、ごめん! いきなり話しかけて! 怖がらせるつもりはなかったんだ! この通り謝罪させてくれ!」
ズバアっと。頭を下げる。謝意を示すときはこれが一番だろう。最上級で土下座って手もあるが、あれは切り札だ。今じゃない。
「えっいやあのそのえと……! わ、私のほうこそも、申し訳ありません! き、生月くんの如きよ、陽の方に、わ、わざわざご足労いただき……!」
後藤さんの声が響く。声可愛い。そして、害意がないことは伝わったみたいだ。少し声に冷静さが戻っていた。
しかし。誰が陽の方?
そう思いながら顔を上げると、後藤さんは半身を校門側に引いて、左手の平を俺に向け、目も明後日の方を向いていた。わあ、いつでも逃げれる体勢だあ。
ここまで露骨だと流石に傷つくなあ……。
「そ、それで……え、えと……、な、なにか、ご、御用でしょうか……?」
ご、御用? そ、そうか。俺から話しかけたんだ。ボールは俺にあるのか。いやしかし。ど、どうすんだ俺!?
好きな人の後ろ姿が見えたのが嬉しくて反射的に声かけましたって正直に言うのか?
むり。まじむり。
つーか! 今この状況でそんなこと言って、上手い方向に転がる確率なんてないに等しいだろ! べ、別に怖がってるわけじゃねーぞ!?
……。嘘だ。怖い。
紛れもなく人生で初めての恋。これは俺の初恋だ。怖くないわけがない。
「あ、あのあのその……す、すみません先程私の如き下賤なものと目を合わせてしまったのがご、ご不快でしたか……? ご、ご不快でしたよね!? す、すみませんすみません有り金全てお渡しします内臓も二つあるものでしたらお渡しできますのでどうか命だけはあ……!」
いかん! 難しい顔して考え込んじまったせいで、再び後藤さんが恐慌状態だ! ……目が合って、不快?
逆なんだよなぁ。
な、なんかないか話題。 回れ俺の頭! これ以上後藤さんを怖がらせんな! うおおおお……。 あっ。
「さ、さっきさ! な、なんで俺たちの教室の方を見てたの!?」
先程僅かに感じた違和感。素直にそれを口に出してみた。……教室から俺と同じ様にいなくなっていたのに、何故か名残惜しそうに、後にした教室を眺めてた。それは、なんでなんだろう。
「……えっ? み、見てましたか……?」
「う、うん。見てた。な、何か羨ましそうにさ。な、なんでなの?」
警戒させないようアピールしつつ、注意深く様子を窺う。後藤さんは、ん……。とか、えと。とか、顎に手を当てて目線だけを彷徨わせていた。……やがて、こちらに向き直る。
「え、えっとね。き、生月くん……。め、迷惑かもだけどね……。わ、私も、ギター弾くんだ……」
…………。えっ!?
「き、生月くんが言う通り……う、羨ましかったの、かも。生月くんは、ギター弾けるって言って、と、友達出来てた……。あと、す、少し、わ、私に勇気があったなら、き、生月くんみたいに、は、ハキハキ喋って、ぎ、ギター出来るって……も、も一歩だけ、ま、前に出れていたら、わ、私にも友達、出来てたのかなって……」
……よく分かった。この子がさっき、何に対して失望していたのか。
あの時、彼女が失望していたのは、他ならない自分自身。
そして。俺が良かれと思ってやったギターアピールは、結果的に後藤さんの機会を奪ってしまったんだ。
「……ご、ごめん。人の事ばかり羨んで……わ、私凄い、い、嫌な子だ……ご、ごめんなさい……か、帰ります……」
「待って! 待ってよ!」
踵を返してとぼとぼと歩く、後藤さんの背中に反射的に言葉をかける。小さいその背中が、更に小さく、震えているように見えたから。
「……ご、後藤さん! こ、こう言うのは僅かなボタンの掛け違いなんだ!」
「……?」
足が止まる。肩を落とした、独りぼっちの背中。事情を分かっていなかったとはいえ、こんなにも誰かと繋がりたくて、足掻いていた子を、再び突き落としといて知らんぷりだと?
出来るか馬鹿が。
「お、俺と君は、多分よく似てるよ。そんな俺にも何の因果か友達できたんだ! き、君にもきっとできるって!」
桃色の髪が僅かに揺れた。気がした。
「お、俺だって協力するし! ご、後藤さん! 友達作ろうよ! できるよ絶対!」
このままで良いわけあるかよ。一人にはさせないぞ、絶対に。
手に入らないと諦めた。目の前にぶら下がってると惨めだから遠ざけた、他の誰もが当たり前のように享受している、自分以外の誰かがいる日常。俺の世界は暗く閉ざされていた。それを、ひっくり返してくれたのは、他ならない君なのだから。
ならば、それが俺が通すべき道理だろ。
振り返りながら後藤さんはそれでも不安げに、俺に問う。
「わ、私にと、友達……。で、できるかなあ……?」
「で、できるよ!」
「こ、こんな、必ず話す前にあ、とかつけちゃう女でも……?」
「うん!」
「ち、中学三年間ギターにかまけ過ぎて友達一人も出来ない女でも……?」
「できる! てーかそれは俺もだし!」
「えっ……!? き、生月くんは陽キャさんじゃあ……」
「違うよ!? 俺も中学ずっとぼっちでさ!! おんなじだよ後藤さん!」
「そ、そうなんだ……!」
おおおお。揺れている。あの綺麗なターコイズ色の瞳が揺れてるぞ! 多分、後一押しだ!
「も、もし、そ、それでも怖かったらさ! お、俺が一人目になるから!」
「……えっ?」
言った。言ってやったぞ! 後藤さんと良い仲になるには、まず外堀から! つまり、恋人の前に、友達!
学校でお互い、初めての友達!
「ていうか! なって下さいお願いします! お、俺もさ! 欲しかったんだ! ギター弾ける友達! ねっ! お願い!」
言いながらもう一度頭を下げ、右手を開いて後藤さんに突き出す。……もう、やるまい。そう思っていたのだが。やはり、俺はギターとは離れられない運命らしい。
目を固く瞑った暗闇。どのくらいそうしていたのかな。周りから見りゃ僅かでも、俺には長く感じた。
クスッと。気のせいでなければ聞こえた息づかい。それと同時に右手に感じる人肌の温かさ。
「あ、ありがと……。わ、私でよければ、こ、こちらこそだよ……、と、友達に、なって下さい……」
や、やった!な、成し遂げたぜ。千里の道も一歩から。まずは、友達だ! そ、そしてだ。ゆくゆくは、ひーちゃん! あかりん? なんて呼び合う仲に!
「そ、それじゃあ、こ、恒例の、あ、アレ。ろ、ロイン。交換しちゃいますぅ? で、でゅふふふ……」
ああ!? 美少女台無し!? 薄々と思っていたが、後藤さんは残念美人だ。
まあそれはさておき!
「あ、改めまして。お、俺は、生月灯。よろしくね。後藤さん!」
「う、うん……! わ、私は、ご、後藤ひとり……! よ、よろしくね生月くん……!」
ドタバタシクハック。でも、不意に開けた高校生活は中学の頃とはきっと一味違う、そんな日常になるだろう。
根拠はないけど、そう思えた。
読んでいただきありがとうございます。
もしよろしければ、読んだ感想、評価など。頂けると凄く嬉しいです。