とある転生譚 作:( ̄ー ̄)ニヤリ
書いて、自分でも臭いなぁって思いました。でも投稿です
よろしくお願いします
勇者の聖剣がオレの剣を切り裂き、そしてオレの心臓を寸分違わず貫いた。
顔につけていた仮面がパキンッ、という音と共に割れる。
そしてオレの素顔は勇者一行の目に晒された。それと同時に、勇者が被っていたフードが風に煽られ取れる。
そうして出てきた素顔を見て、オレは愕然とした。知ってる、顔だったからだ。
「――ッ!? ま、さか……オマエ、■■なの、か……?」
「――え?」
勇者の顔が驚きに染まる。大方、オレが名前を知っていたのが不思議だったのだろう。
「――まさか、■■■■■?」
「……は、ははは、ハハハハハッ……ゴフッ……」
勇者の確認するような声を聞いて、オレの口からは乾いた笑みと、肺に溜まった血が出た。
勇者は事態を把握できていないのか呆然とオレを見ている。
すると、後ろに控えていたこれまたフードを被った魔法使いが呟いた。
「……■■、■■■? うそ……でしょ……?」
「……あぁ、オマエ、は、■■■か……。ははっ……」
魔法使いは小さな声で呟きながら、自分の被っていたフードを取った。その顔は勇者と同じくらい、驚愕に染まっていた。
オレはその顔を見て、お前も来てしまったんだと思いながらいう。
その言葉を聞いて、勇者と魔法使いはいやいやをするように顔を左右に振った。
「……そう、か……オレを、終わらして、くれるのは……オマエたち、だったんだ……。皮肉な、もんだな……」
……詳しい年齢なんてとうの昔に忘れてしまった。いや、数えるのをやめた。
そんな長い時間、オレはこの世界で生きてきんだ。でも、これで、終わり。皮肉なことに、■■と■■■に殺される訳だが……多分、コイツ等ならオレを殺したことを乗り越えてくれると、勝手に信じている。
はぁ……と血と共に息を吐きながらオレは魔法使いに手招きをする。
魔法使いはオレに従ってこっちに来ようとするが、勇者と魔法使いの行動に驚いて思考停止していた神官と弓使いが再起動して、魔法使いの行動を止めようとする。けれどその行動を意に介していないかのように、魔法使いは勇者の隣に立った。
「本当に、■■■■■なの……?」
搾り出すように、勇者は静かにオレに聞いた。魔法使いも、その答えを待ってるかのように、オレを見ている。
まったく、オレが本当に■■■■■でなければこれでオマエ達は終わりだぞと無警戒に目の前にいる二人を見て思いながら、オレは壊れ物を扱うかのように優しく頭を撫でた。
「変わり、果てちまった、けど……な……。あぁ、オレは■■で、間違い、ないぜ……。ったく、オレがオレじゃなかったら……オマエ達、今頃死んでるぞ……?」
だんだんと薄くなっていく意識の中、精一杯の笑顔で言う。
二人は口元に手を当てて、再度いやいやと首を振った。まるで現実から目を背けるように……いや、実際に目を背けたいのだろう。
本音を言えばオレはそうさせたいが、多分そうさせたらこの二人は終わってしまうだろうと、そう思った。
だからオレはもう一度頭を撫でながら、最後の力を振り絞る。
「さて、と……名残、惜しい、が……もうそろそろ、お別れ、だな……」
「――ッ!! いや、嫌だよ、そんなのいやだよ、■■■■■っっ!!!」
「……ハハッ……そうだな……。■■、■■■。オレはさ、もう、十分、すぎるほど、生きたんだよ……。だからさ、ま、ぁ……わがまま、なん、だけど、さ……」
「やめてっ! お願い、もう喋らないでッ!! それ以上喋ったら、ほんとに、ほんとに死んじゃうよぉ……っ!!」
泣き叫び、恥も外聞も気にせずオレを止めようとしてる二人を見ながら、少しばかりの走馬灯を見る。
楽しかったことは勿論、悲しかったことや悔しかったこと、辛かったことや憎悪したこと。そしてその憎悪を晴らした時の虚無感と喪失感。今では、その全てが愛おしかった。
はぁ……と、今日何回目かの溜息を吐き、今も泣いている二人を見つめる。
「このまま……死なせて、くれ……。最後に、オマエ等に、会えて、ホント……よかっ、たぁ……」
「ぃ……ぁ……い……や……い、や……いやあぁぁぁぁぁっっっ!!!!」
「ぁ……ぁぁ……あぁぁぁ……あああぁぁぁぁぁっっ!!!」
意識が遠のいてく中で、二人の悲鳴と、抱きついて来たということだけは何故かしっかりと感じ取れた。
やっちゃったかん、スゴイですね。
あぁ、プロットコレからちゃんと作っていきます。勢いで始めちゃったんです。はい、マジで。
あぁ、後頭部の頭皮が何故だかヒリヒリする……。
因みに、魔王さんは聖剣で壁に縫い付けられてる感じです。