特急「やくも」松江玉造殺人事件   作:新庄雄太郎

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二人は知人関係だったことが、特捜班の捜査で判明した。

そして、2人を殺害した犯人は誰なのか?


第6章 二人の接点

「という事は、やはり阿蘇で起きた殺人事件と関連している可能性が高いな。」

 

と、高杉は言った。

 

「殺害された倉本と牛窪は、知人関係だったことが分かったわ。」

 

「小海、それは本当なのか。」

 

「ええ、倉本さんの奥さんが先月に自宅に来ていたことが分かったよ。」

 

「なるほど。」

 

「自宅に牛窪が来たのはいつ頃なんだ。」

 

と、高杉は高山と小海と南に言った。

 

「7月の20日頃に来ていたそうです。」

 

「ほう、大阪から東京へ来ていたのか。」

 

「ええ。」

 

「そして、倉本は9月の12日に阿蘇で遺体となって発見された。」

 

「という事は、牛窪は倉本が旅行へ行く事を知ったと。」

 

「ええ、7月に話をしていたそうです。」

 

「なるほど。」

 

その後の調べで、牛窪と倉本は東京の知人だって事が分かった。

 

「倉本が牛窪に最後に会ったのはいつなんです。」

 

「8月のお盆に大阪で牛窪に会いに行ったのは、最後でした。」

 

「ほう、倉本はお盆に大阪へ行っていたのか。」

 

と、高杉は言う。

 

「ええ、日帰りで大阪へ行っていたそうです。」

 

「2人が話していたのは、何だったんだい。」

 

「奥さんの話では、倉本さんの会社の株を買いたいって話していたそうです。」

 

「ほう、倉本の会社の株を牛窪が株を買ったって事か。」

 

「ええ、牛窪は資産家だったそうです。」

 

と、松本は言った。

 

「そうか、牛窪は倉本に株を買うと言って話をしていた、そして8月に倉本は大阪へ行って株券を牛窪に挙げた。」

 

「なるほど、という事は犯人は2人を殺害する動機があったって事か。」

 

「という事は、この松江玉造の旅行ツアーの中に犯人がいる可能性があるのか。」

 

と、菅原は言った。

 

「ええ、恐らく。」

 

「ちょっといいかな。」

 

「ん、何だい。」

 

「旅行客のみんなはアリバイがあるんだろ。」

 

「ええ、柳川は月照寺、山口は武家屋敷、秋山はルイス・C・ティファニー庭園美術館へ行っていたから犯行は無理だよ。」

 

「みんな、白か。」

 

そして、次の日。

 

東京駅で加藤に会った。

 

「あっ、加藤さん。」

 

「あら、南さんこの前はどうも。」

 

「東京へ行く用事でもあったんですか。」

 

と、南は言った、

 

「ええ、今日は俳句研究会の依頼で講師で行くんです。」

 

「それで、東京へ来たんですか。」

 

「ええ、ところで牛窪さんはこの俳句クラブに入ったのはいつ頃でしょうか。」

 

「えーと、4年前だったかな。」

 

と、加藤は南に言った。

 

「なるほど。」

 

早速、南は加藤と一緒に喫茶店で話をした。

 

「まぁ、倉本さんと牛窪さんが。」

 

「ええ、牛窪は資産家で倉本の会社の株を買いに行っていたそうです。」

 

「でも、誰が牛窪さんを殺したんでしょうか。」

 

「いや、今は何も言えないんで。」

 

「そうですか。」

 

と、加藤は言った。

 

 




犯人は、誰なのか?

ついに、犯人が使った列車トリックが解かれるのだ。
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