目が覚める、僕は誰だろう。天井には、乱雑に描かれた文が一つ。
お前の名前は
見滝原中学二年生、14歳
寝ると記憶がリセットされる
腕にも同じことが書かれている。
僕の名前は掟上現
見滝原中学二年生、14歳
寝ると記憶がリセットされる
記憶がなくなる、確かに自分が誰か分からなかった。そして昨日より以前何をしていたのかも分からない。仕方ないと言えばその通りだ。
ベットの横の、机のうえに置かれたノートを手に取る。
「掟上 現
男
14歳
見滝原中学二年生
不登校児、定期テスト、中間テストは確実に出る。
肉体特性、絶対記憶能力
一度見たもの、聞いたものは絶対に忘れない。
脳に負荷がかかるので、円環の理(神様)と契約をして、神様の力を使い“魔法少女”が助かる手助けをすることが必要。
契約内容
“忘れたい”
絶対記憶能力の負荷を削減する為に願い、これが寝ると記憶がリセットされる理由である。
固有魔法
不在証明
存在したモノを、なかった事、不在であることを証明する魔法。他人の記憶から自分を消したり、穢れを消すことができる。
存在証明
不在証明で消えた存在や、忘れ去られたものが存在することを証明する魔法。忘れ去られし者の最後の楽園に住まう存在の能力が使える、次ページ参照。
魔法少女とは、インキュベータ(キュゥべえ)という、地球外生命体と、第二次性徴期の少女がたった一度の願いと引き換えに、魂を宝石化させ、魔法を扱う存在へと成った者たちのことである。
ソウルジェム
魔法少女の魂が物質化した物の名称。
宝石状態と、指輪状態がある。
魔法を使用することで、穢れを溜め込む。
右手中指にはまった指輪の名称でもあり、原則魔法少女と変わらないが、魔法少女と違い魔法少女となる為の変身機能は存在しない。
穢れ
人間の負の感情、魔法少女の疲労が視覚化したもの。
魔法少女を魔女へと変える。
魔法少女は魔法を扱う少女であり、魔女は少女が成長した姿という意味である。
魔女から魔法少女へと戻すのは不可能である。」
一ページ目はこれで終わりだった。次のページを開くと、そこには忘れ去られし者の最後の楽園に住まう存在の能力が書かれていた。
「主に空を飛ぶ程度の能力」
「魔法を使う程度の能力」
「闇を操る程度の能力」
「霧を泳ぐ程度の能力」
「冷気を操る程度の能力」
「気を使う程度の能力」
「目的の本を瞬時に見つける程度の能力」
「火水木金土日月を操る程度の能力」
「時を操る程度の能力」
「運命を操る程度の能力」
「ありとあらゆるものを破壊する程度の能力」
「寒気を操る程度の能力」
「主に妖術を扱う程度の能力」
「人形を操る程度の能力」
「春が来たことを伝える程度の能力」
「手足を使わずに楽器を演奏する程度の能力」
「鬱の音を演奏する程度の能力」
「躁の音を演奏する程度の能力」
「幻想の音を演奏する程度の能力」
「剣術を扱う程度の能力」
「死霊を操る程度の能力」
「主に式神を使う程度の能力」
「境界を操る程度の能力」
「密と疎を操る程度の能力」
「蟲を操る程度の能力」
「歌で人を狂わす程度の能力」
「歴史を喰う程度の能力」
「人間を幸運にする程度の能力」
「狂気を操る程度の能力」
「あらゆる薬を作る程度の能力」
「永遠と須臾(しゅゆ)を操る程度の能力」
「老いる事も死ぬ事も無い程度の能力」
「風を操る程度の能力」
「毒を操る程度の能力」
「花を操る程度の能力」
「距離を操る程度の能力」
「白黒はっきりつける程度の能力」
「紅葉を司る程度の能力」
「豊穣を司る程度の能力」
「厄をため込む程度の能力」
「水を操る程度の能力」
「千里先まで見通す程度の能力」
「奇跡を起こす程度の能力」
「乾(けん)を創造する程度の能力」
「坤(こん)を創造する程度の能力」
「空気を読む程度の能力」
「大地を操る程度の能力」
「鬼火を落とす程度の能力」
「病気(主に感染症)を操る程度の能力」
「嫉妬心を操る程度の能力」
「怪力乱神を持つ程度の能力」
「心を読む程度の能力」
「死体を持ち去る程度の能力」
「核融合を操る程度の能力」
「無意識を操る程度の能力」
「探し物を探し当てる程度の能力」
「人間を驚かす程度の能力」
「入道を使う程度の能力」
「形や大きさを自在に変える事が出来る程度の能力」
「水難事故を引き起こす程度の能力」
「財宝が集まる程度の能力」
「魔法を使う程度の能力」(主に身体操作)
「正体を判らなくする程度の能力」
「念写をする程度の能力」
「音を反射させる程度の能力」
「何でも喰う程度の能力」
「壁をすり抜けられる程度の能力」
「雷を起こす程度の能力」
「風水を操る程度の能力」
「十人の話を同時に聞く事が出来る程度の能力」
「化けさせる程度の能力」
「感情を操る程度の能力」
「水中だと力が増す程度の能力」
「頭を飛ばせる程度の能力」
「満月の夜に狼に変身する程度の能力」
「自ら音を発して演奏できる程度の能力」
「何でもひっくり返す程度の能力」
「打ち出の小槌を扱う程度の能力」
「何でもリズムに乗らせる程度の能力」
「超能力を操る程度の能力」
「異次元から弾丸を飛ばす程度の能力」
「団子を食べる程に強くなる程度の能力」
「夢を喰い、夢を創る程度の能力」
「口に出すと事態を逆転させる程度の能力」
「人を狂わす程度の能力」
「純化する程度の能力」
「三つの身体を持つ程度の能力」
「財産を消費させる程度の能力」
「自分も含めて不運にする程度の能力」
「鱗粉をまき散らす程度の能力」
「聖域を作る程度の能力」
「神仏を見つけ出す程度の能力」
「魔法を使う程度の能力」(生命操作)
「後ろで踊る事で生命力を引き出す程度の能力」
「後ろで踊る事で精神力を引き出す程度の能力」
「あらゆるものの背中に扉を作る程度の能力」
「上手に石を積む程度の能力」
「身近な物の重さを変える程度の能力」
「喉の病気を癒す程度の能力」
「逆らう気力を失わせる程度の能力」
「忠誠心がそのまま強さになる程度の能力」
「偶像を作り出す程度の能力」
「比類無き脚力を持つ程度の能力」
「何でも吸収する程度の能力」
「お金かお客を招き入れる程度の能力」
「森の気を操る程度の能力」
「煙草の煙で精神を操作する程度の能力」
「勾玉を作る程度の能力」
「魂の弱い所に入り込む程度の能力」
「星空を操る程度の能力」
「所有権を失わせる程度の能力」
「龍を食べる程度の能力」
「野生の猿を操る程度の能力」
「罠を操る程度の能力」
「血と火を操る程度の能力」
「絶対に逃さない程度の能力」
「虚無を操る程度の能力」
「聖域を壊す程度の能力」
「山河の気を操る程度の能力」
「道を通さない程度の能力」
「蛇に食べさせて生まれ変わらせる程度の能力」
「変化を辞めさせる程度の能力」
「蜃気楼を見せる程度の能力」
「道具の名前と用途が判る程度の能力」
「一度見た物を忘れない程度の能力」
「如何なる文字でも理解できる程度の能力」
「光を屈折させる程度の能力」
「周囲の音を消す程度の能力」
「動くものの気配を探る程度の能力」
「海と山を繋ぐ程度の能力」
「神霊の依代となる程度の能力」
「動物を導く程度の能力」
「酔った者の記憶を操る程度の能力」
「境界を見る程度の能力」
「星を見ただけで今の時間が分かり、月を見ただけで今居る場所が分かる程度の能力」
能力名だけで概要が書かれていないがなんとなく、わかった気がした。ただ、楽園だから成り立つ能力だったり、条件付きの能力だったり、危険な能力があったりとかなり使い勝手が悪い能力が多い。しかも一気にこれらの能力を使えるようになるわけではなくて、指定して存在証明をしないと行けないらしい。
それでも、掟上現は、一日しかない人生を謳歌する。