ふぁ…おはようございます。
徹夜明けの掟上現でございます。
あまり使いたくはない裏技、寝て記憶がリセットされるなら、寝なければいいじゃない。単純ですが簡単な対策です。もちろん、寝ていないので思考力も落ちれば、疲労も回復しません、記憶が受け継げるからといって万能なわけではありません。
居ましたね、制服から、白羽女学院に居ることは分かっていましたから、
証明魔法の本領発揮です。
「存在証明《孤独を誇る天邪鬼》」
《何でもひっくり返す程度の能力》証明完了
「おはようございます、昨日ぶりですね、小巻さん」
「え?あんた、男でしょ?!なんで、ここに…」
「今の僕は女です。性別をひっくり返させていただきました。ついでに、白羽女学院に通っているという、もしも、IFの証明も」
「アンタの魔法って…」
「存在証明と不在証明、その名の通り、在り方を証明する魔法です。この度は僕が女であること、白羽女学院に通っていることを証明したわけです」
「それが、裏技?」
「いえ、裏技は今日徹夜したことです、寝なければ記憶がリセットされませんから」
中身男の、肉体性別女の女学院での生活です。どうせ忘れますけどね。
クラスは小巻さんと一緒のクラスです。さてと、どうやって小巻さんに僕の不在を証明したとして、助けた事実が消えたとしても助かる方法を探さないと……
「……おや、」
「どうかした?」
「この学校に魔法少女がまだいたんですね」
「え?織莉子が?前に話した時はキュゥべえのこと見えてなかったよ?」
小巻さんと廊下を歩いていると、白髪のサイドテールの少女、魔法少女特有の指輪をつけている。
「見えていても無視することは可能でしょう。ですが、左手の中指を見れば分かります。指輪つけてたでしょう?本来ならば薬指です。ですが魔法少女がつけるソウルジェムは中指です」
「よく見てるわね、アンタ」
「すいませんが、声をかけてもらえませんか?魔法少女、それも感がいい方はバレる可能性があるので」
「わかった、言ってくる」
「ええ、待ってます」
少しすると、小巻さんが連れてきた。
「貴方、見ない顔ね」
「でしょうね、初めてお会いするので、それで、魔法少女の貴方に聞きたいんですが」
「…っ!どこでそれを…」
「中指、」
「指輪なら指輪につけますからね、これが薬指にあればわかりませんでした。指輪は薬指につけるものですから、中指につけるのは魔法少女の特徴です」
「今後は薬指に着けたほうがいいかもしれないわね、それで何のよう?」
「いえ、過去を捻じ曲げたとき、未来はどうなるのかという話です」
「過去を?今ではなく?」
「今ではなく過去です。すでに過ぎ去ったことですから」
そう、すでに僕は、浅古小巻を助けている。だから変えるのは今ではなく、過去だ。
「タイムパラドックスは知っているかしら?」
「過去を変えた結果、原因と結果が食い違って矛盾してしまう現象、のことですよね」
「ええ、今を変えることによって、未来が変わることはあるけれど、過去の変更はできないわよ」
「ええ、ありがとうございます。これで決心がつきました。それでは、さようなら」
「え?」
「っ!何をするつもり!」
「感がいいですね、美国さん、。ですがこれは僕のエゴです。あなたたちの意見を無視した僕の迷惑極まりない、方法。見知らぬ貴方達は、魔法少女として生きる貴方達は、自分を優先していいんです。僕は手を引きましょう、それでは今度こそ、さようなら。よい人生を」
《謗滉ク顔樟》証明完了、《時間を操る程度の能力》証明完了
時を停めてその場をさりながら、掟上現という情報を無かったことにする、掟上現という人間は知らなくとも、掟上現を知らずに生き残ったという事実に、都合がつく。なるほどいい発見です。自分のプロフィールに追加しておきましょう。
はぁ、今回の魔法少女同士の戦闘も、浅古小巻のことも、燃やして無くしてしまうことになりますが、記者として終わっていますね。まぁもともと終わっていますからね。
一日ごとに。まだ午前中ですが早く寝させていただきましょうか。