バー 〜キヴォトス〜 作:布団の守護者
私は小さなバーを営んでいる。
元々学生の時からお酒に興味があり、大人になってお金が貯まったら学生も雰囲気を味わえるバーを立てたいと思っていた。
そしてバーの店を建て早二年常連もでき、軌道に乗ってきた所だ。
今日も店を開け、飲み物の準備をしている所だが、聞き覚えのある足跡が聞こえてきた。
バー 〜キヴォトス〜が始まる時間だ。
今日は少し嫌なことが多かった。
いつもより多い犯罪率、めんどくさい書類の山、そしてそのような日に限って少ない人員、
いつもの日々ではあるのだが、何故か今日は気分がよく沈んでいく。
そんな日に私は行きつけの店に行くのだ。
「いらっしゃいませ」
「こんばんはマスター」
今日の来店者は公安局の局長で狂犬の二つ名を持つ尾刃カンナさんでした。
「今日もいつものでいいですか?」
「ええ、今日も初めに烏龍茶と何か心が安らげるようなのがいいですね」
そう言うカンナさんの目には化粧で隠せない隈とトレードマークである耳が気持ちしおしおになっている。
「今日はどのようなことがあったのですか?」
「今日は少し仕事が忙しくて、、、聞いてくれますか?」
そう言うとカンナさんはぽつぽつと今日の出来事を話し始めた。
だんだん声のトーンが大きくなってストレスが溜まっているのがよく分かる。
「カンナさんは公安局で市民を守ってくださるから私もこの店を続けられるのですよ。」
「いつもありがとうございます。」
私がそう言うと、カンナさんは少し頬を赤くしながら
「そのように思っていただいているのなら私もこの仕事をした意味があることを実感できますよ。」
そう言うとカンナさんは席を立ち
「今日はほぼ愚痴のようになってしまった私の話をを聞いてくださりありがとうございました。ではお会計をお願い出来ますか?」
「公安局の局長さんの頑張りが聞けて私は満足しましたよ。私に出来ることはあまりありませんが、そんな頑張った局長さんにせめてもの感謝の気持ちとしてとして、今日の支払いは半額にしましょう。」
「そんな悪いですよ。」
「遠慮なく、先ほども申し上げた通り、これは感謝の気持ちなのですから。」
そう言うとカンナさんは少し申し訳ないような顔をしながら
「そういうことならお言葉に甘えさせて、マスターとの話楽しかったです。また来ます。」
「はい。またお越しくださいませ。」
そう言うとカンナさんは店を出て行った。
心なしか、店に来る時よりも元気になっている気がする。
私はこの誰かが店を出た後の雰囲気が好きだ。
飲み終わったグラス、店の雰囲気、これでお客様の印象やどのくらい満足したかがはっきりとわかる。
そして次はどのような物を用意するのかを決める。
この一連の動作になるこの雰囲気が私は好きなのだ。
「明日はどんなお客様が来るのでしょうか」
そう言いながら私は明日の用意をするのだった。
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