俺だけ反転できる件   作:天叢

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第拾肆話 喘息

「…」

 

「……」

 

やべぇ……やべぇ。

 

まずい…非常にまずい。これデジャブか?

 

「……(なんじゃ!?その筋肉は!?一度倒れて医務室で寝ている所をどさくさに紛れて触ったが、ここまで筋肉があるとは思わなかったぞ。細身なのに意外と筋肉あるとは、俗に言う細マッチョというやつか。危なかった。妾じゃなかったら襲ってたぞ)」

 

「…………キサキ?」

 

「!?……な、なんじゃ?」

 

「……いや、何でもない。着替えるまで少し待っててくれ」

 

「う、うむ。構わない(もう少し見たかったが、ここで変にどう見られるか分からんからここで引くとしy…………待て、なぜ片腕と片目が治っておる?しかも、その片目は黄色?それとも黄金色の瞳?なのか分からんけど、また後日落ち着いたら聞くとしよう)」

 

「待たせた」

 

「大丈夫じゃ。じゃあ早速もう一回自己紹介をさせてもらおう」

「妾は山海経高級中学校1年玄龍門所属次期門主の竜華キサキじゃ。以後よろしく」

 

「よろしく。俺は朝霧零斗。ここに来る前にどこに居たのか忘れたが、一先ずはよろしく」

 

 

 

 

 

◇◆◇◆◇◆

 

 

 

 

 

「そういえば俺はどこで倒れてたんだ?」

 

「玄龍門の門主の庭で倒れていたぞ。それも先程のように片目と片腕を無くして…………だったのじゃが、お主の目と腕はどうしてか分からんが再生しておる。しかも目に関しては色が変わっておるし、差し支えなければ教えてくれぬか?」

 

まずいな、すっかり忘れてた。どう誤魔化そう。

 

「答えられぬ事情だったらそれで良い。無駄に詮索して悪かったのう」

 

「………助かる」

 

気配りがとても上手いな。これで同い年か………凄い差だな。

 

 

 

 

 

◇◆◇◆◇◆

 

 

 

 

 

さて、さっきは確認できなかったが今一度、目の事についてとステータスについて考えてみるか。

 

まず目はどうなってんだ?

 

ヒュン

 

「ん?」

 

【神眼】:かつて全てを見通す事が出来る眼と言われた神眼。現在それは失われている。効果はその者にしか分からない。

 

【神眼】かぁ………想像以上に強いけど、まだこれでも隠されてるんだろ?やべぇな。じゃあ———

 

今の自分のステータスを確認してみるか。

 

 

朝霧零斗

 

スキル【模倣】【絶食】【複製】

 

これで何が出来ると?模倣と絶食と複製で何が出来る?舐めんな。こちとら元の世界で何とかなってたんだ。何とかなる!と信じたい……。

 

それはそうとキサキも見てみるか……。

 

竜華キサキ

 

状態異常:喘息持ち

 

喘息?キサキは病気なのか?意外とそういう風な素振りは見せなかったが、もしかしたら無理をしていたのか?だとしたら俺は何でそのような気遣いをしなかった。…………だったらキサキの病気を無くしてみるか。

 

「……なぁキサキ」

 

「なんじゃ?」

 

「ちょっとストレッチしてみよう」

 

「?」

 

 

 

 

 

◇◆◇◆◇◆

 

 

 

 

 

「………これでよいか」

 

「おけ。じゃあそのままで前に倒して」

 

キサキに体育でやったことある開脚前屈をやらせている。

 

この状態でスキルを使用可能か試してみることにした。

 

スキルを反転できるかやってみるか。

 

まずは【複製】でスキルをできるかだな。

 

スキル【絶食】をコピーに———成功

 

出来ちゃったよ。……じゃあ次に———

 

【絶食】を———

 

大罪魔術【暴食】へ

 

反転

 

出来たな。………まさかとは思ったけど、スキルも反転させる事が出来るとは、もしかしたら俺の能力は意外と万能なのかもな。

 

あとは———

 

【暴食】をコピーして、新たな【暴食】の魔術を進化。

 

成功………大罪魔術【暴食】を———

 

【虚空神】に進化………成功

 

なるほど。神秘か魔力を上げたら進化できることが分かった。

 

………よし、これでキサキの体内に入っている病気の元になっているやつを消せるな。

 

そして零斗は【虚空神】を使って、キサキの体内に入っている病気を消すどころか喰った。

 

「……お主何かしたかえ?」

 

「何もしてないぞ?」

 

あぶね、勘づくの早いな。けど、これで準備ができた。

 

キサキの喘息を———

 

反転

 

…………できたか?確認してみるか。

 

竜華キサキ

 

状態:健息

 

健息って事は成功したか?じゃあ後は身体が弱まってきてたから、そこに———

 

 

 

「【神⬛︎解放】ー【⬛︎⬛︎の⬛︎】」ポワァ

 

キサキの身体に緑色のオーラが出てきて、それがキサキの身体を癒した。

 

「………よし。もういいぞ」

 

「もうよいのか?」

 

「あぁもういいぞ。じゃあ俺はこれからここを観光してから行くとしよう」

 

「そうか。………一緒に着いてってもよいか?」

 

「いや、今は1人で観光したい。近いうち一緒に行こうぜ」

 

「………分かった」

 

悲しそうな顔するな、心が苦しくなる。

 

 

 

 

 

◇◆◇◆◇◆

 

 

 

 

 

「………ふぅ」

 

行ってしまった。初めて見た男性で、心が今以上に踊ってしまった。これからよい関係でいてくれると助かるのう。

 

「………ん?」

 

なんじゃ?いつもは息が苦しかったのに、今は何もしない。それどころか心地が良い。どうなっておる?まさか、零斗が何かしたんかえ?何かしたんだったら。

 

「………本当に何者なんじゃ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふわぁ……よし!色々見て回ろっかなぁ〜♪」

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