俺だけ反転できる件   作:天叢

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第肆話 模擬戦

「零、少しついてきて下さい」

 

この頃は俺が小5に上がる前に月神黒楼及び父さんは俺にそう言う。

 

最初は何かと思い知らず知らずのうちに着いて行った。

 

そしてある建物にたどり着く。

 

そう。月神家が保有している宝物庫だ。

 

その頃の俺は家に宝物庫がある事に驚いていた。そしてある物を目にする。

 

「お父さん、これは?」

 

「……これは、私たちの家に突(・)然(・)現れた———

 

 

 

月滅神刀 阿修羅(アスラ)

 

 

 

と言う刀です」

 

 

 

 

 

◇◆◇◆◇◆

 

 

 

 

 

「……」

 

「何で急に零斗の腰から現れたんですかね」

 

「」(宇宙猫)

 

どうも零斗です。武器をホシノから選んでくれたけど、近接武器何か欲しいなと思ったら昔父さんに連れてこられた宝物庫の中に入っていた刀が突然顕現した。何で?

 

「というかキヴォトスに刀なんてあったんですね」

 

「?無かったのか?」

 

「聞いた事がありませんね、名前だけは知っていても。ていうかユメ先輩戻ってきてください」

 

「…はっ!?突然零斗くんから刀が出てきてびっくりしたよ」

 

俺もびっくりだ。刀が欲しいと心の中で念じただけなのに。もしかしたら何か共(・)鳴(・)していたのかもしれないな。

 

「それでどうします?今から模擬戦やるには急ですが」

 

そう…実は銃を買いに行ってる時に買ったら模擬戦してもいいかとお願いしたら、何とOKもらえた。

 

「いや、今やろう。ホシノに助けてもらった時は強いなと思ったけど、実際戦ってないから相手との力量も分からん。だから今やろう」

 

「……分かりました。ですが、手加減しませんからね?」

 

「それでいこう。そっちの方がやりやすい気がする」

 

「ではグラウンドに行きましょう」

 

 

 

 

 

◇◆◇◆◇◆

 

 

 

 

 

「じゃあ審判は務めるね!ルールは簡単。先に降参、それか再起不能になったら負け。じゃあ……」

 

「…」

 

「…」

 

「……始め!」

 

「!」ダッ

 

ホシノがこっちに突っ込んできた。

ホシノの武器は【ショットガン】、加えて俺の武器は【デザートイーグル】、圧倒的に向こうに分がある。俺はキヴォトスに来てから人とはあまり戦った事がない。ダンジョンには一人で行ったり、友達と行ったりしたが。

 

「………チッ!」

 

流石にきつい。事前に悠人に教えてもらってよかった。ホシノはキヴォトスの最強格の1人だから圧倒するのは、当たり前だと思う……けど、せっかく転生したから自分の思う気ままに青春がしたい…この世界で生きるんだったら強くなる事も大事だ。

 

「…」ドンッドンッドンッ

 

「…」ヒュンヒュンヒュン

 

全弾避けるとかどうなってんだよ。どんな反射神経してんだよ……

 

カチッカチッ

 

「……くそ!」

 

弾が切れた俺はすぐに遮蔽物に隠れる。けど———

 

「終わりです」

 

ドンッ

 

…クソっ……俺の負けk ———

 

 

 

………何だ………凄く遅い…………

 

 

 

 

これだったら———斬れる

 

ガキィン

 

「!?」

 

その時零斗はホシノが撃ってきた弾を弾いた。

 

そしてその隙に間合いを詰めた俺は刀を振るう。

 

「!」

 

ホシノは俺と距離を取る。

 

「……」(急に動きが変わった?いや、それよりも今銃弾を弾いた?弾を回避するだけでも結構難しいというのに……ただでさえ刀で弾くなんてどんな動体視力してるんですか)

 

「……」ダッ!

 

零斗はホシノに接近する。

 

「……」ダンッ!ダンッ!

 

ホシノはショットガンで確実に当てようとするが———

 

「……」ガキィン!

 

「!?」

 

それを零斗は全て弾いた。

 

そしてそれに動揺したホシノは隙が当然生まれる。

 

「しまっ!」

 

刀がホシノの胴体まできたその瞬間———

 

「…クソっ……降参だ……」バタッ

 

「……えっ?」

 

零斗はホシノとの戦闘で力尽きた。

 

「勝者!ホシノちゃん!」

 

「……………今のって」

 

もしもあそこで零斗が力尽きて無かったら———

 

 

 

 

 

 

負けてた。

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