俺だけ反転できる件   作:天叢

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第伍話 神秘

「…………ん」

 

ここは保健室か。……って事は途中で力尽きて負けたのか。

 

「……強かったな」

 

「……うーん、あっ!起きた!」

 

ユメは俺が起きるまでずっと横に居たのだとか。別にホシノと喋ってもよかったのに。

 

「ちょっとホシノちゃん呼んでくるね!」

 

ユメ先輩はホシノを呼びに行った。にしても刀を添えただけで一瞬世界が遅くなったのは気のせいだったか?何かしらの効果で世界が遅くなるものがこの刀にあるのかも知れないしな。まだこの刀の事については分からないけど。それに、もしかしたら主に刀での戦闘が極力多くなるかもしれないな。………後で鍛え直すとしよう。

 

「零斗……その大丈夫ですか?」ソワソワ

 

「あぁ、大丈夫だ。手加減無しでいいって言ったの俺だし」

 

「そ、それならよかったです」

「それにしても結構身体能力高いですね。キヴォトスで男性がいる事も不思議ですのにヘ(・)イ(・)ロ(・)ー(・)も(・)あ(・)る(・)なんて」

 

「ん?ヘイローって何?」

 

「え!?ヘイローの事が分かんないの!?」

 

ユメパイセン。急に大声出さないでくれ???びっくりした。

 

「…ヘイローっていうのは私達キヴォトス人にある輪っかのやつです。けどロボットや住民は無いんです。言ってしまえば人間にしか無いんだと見ていいです」

 

「ホシノ達の頭の上のやつがヘイローってやつ?」

 

「そうです。逆にヘイローが割れたり、消滅してしまうとその者の死を意味します。その代わり銃を撃たれたとしても痛いで済むんです。後は寝ている時とかはヘイローが消えています」

 

なるほどな……ん?それに聞きそびれた事が一つあるな。

 

「俺にヘイローがあるってどう言う事だ?」

 

「…もしかして気づいて無かったのですか?」

 

「ちょっと待ってて。鏡持ってくるから!」

 

 

 

〜数分後〜

 

 

 

「持ってきたよ!見てみて!」

 

「どれどれ?」

「——————は?」

 

本当にヘイローがあった。

形は黒い輪っかの中に赤い十字みたいなやつだな。*1

 

「これが、俺のヘイロー……」

 

意外にもカッコいいと思ってしまう。

 

「………もしかして、気づいてなかったの?」

 

「はい、元々あるなんて思ってなかったですね」(やけに身体が軽いなと思ったらそれが理由か)

 

ヘイローがあるんだったら多少は無理をしてもいいか。

 

 

 

 

 

◇◆◇◆◇◆

 

 

 

 

 

2人が帰った頃。俺はヘイローの事について少し自分で調べてみた。

 

「うーん。これがヘイローね」

 

俺はさっきホシノに教えてもらったヘイローについて鏡を見ながら観察した。

 

「……触れれない。けどなんかおかしいんだよな。なぜか不思議な力が自分の中から感じる。……確かキヴォトスの生徒達って【神秘】っていうのがあるんだよな」

「…出てこないかな?この力」

 

念じれば出てくるかな?刀みたいに。

 

そして俺は思うままに力を念じた。けど何も起こらなかった。

 

なぜだろうか根本的に探ってみることにした。

 

体内にある魔力を流すイメージをして、そのやり方で神秘を出すことにした。

 

そのやり方をした結果———

 

「………出来たな」

 

2人が帰ってから10分くらい経過し、やっとその力が出てきた。

 

「……これを身体の部位に纏えないかな?」

 

今度はその魔力を外に放つ、いや纏うイメージをして、その神秘を出すことにした。

 

「…………案外簡単に出来たな。魔力をイメージとしてやったら意外にも出来るようになったな」

 

手のひらには白色というより純白の神秘が出てきた。

 

「これが神秘…ね」

 

何というか綺麗だな。

 

「……じゃあラストの検証だ」

 

ラストは……刀に神秘を乗せられるかどうかだ。けど手のひらに神秘を出せる事が出来たからこれはすんなりいった。

 

「後はこれを放出するだけだな」

 

………危ないから外行くか。

 

 

 

 

 

◇◆◇◆◇◆ 

 

 

 

 

 

「……もう夜になりかけてるじゃん。気付かなかった」

「……よし、やるか」

 

そして俺は神秘を刀に乗せて放出した。そしたら————

 

 

「………ははっ」

「これは……当然、人には放てないな」

 

彼が神秘を刀に放出させた結果—————1km先まで地面が裂けた。

 

「出力調整明日やるか……」

 

そう言い零斗は帰った。

 

 

 

 

 

 

 

「クックック。これは面白いものが見れましたね。……ですが何でしょうか?彼はどこかで見たことあるような気がします。………今は小鳥遊ホシノが優先ですね。それが終わったら、また彼については考えましょう」

 

黒い服を着た顔にヒビが入っているような男は静かにその場から去った。

*1:
連邦生徒会長と似たようなやつ

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