「…………治安わっる」
どうも零斗です。自分は今ゲヘナに来ています。何でこんな治安が悪い所に来たかというと、それは1時間前まで遡る。
「なんか甘いもの食べた〜い」
「唐突ですね」
「どしたん先輩。話聞こか?」
「それやめた方がいいですよ(じゃないと多分襲われますから)」
「すまん。それでどうしたんだ先輩。突然そんなこと言い出して」
「なんか今無性に甘いものが食べたい気分なんだよ〜。分かんないけど」
「だったらD.U地区ら辺に行けばいいじゃないですか」
「折角だからトリニティのスイーツが食べたい!」
「なら俺が行ってこようか」
「え!いいの?」
「別に良いですよ。暇してましたし」
「…けど」
「?」
「零斗は男性ですから目立ったらやばいんじゃありませんか?」
「何でだ?」
「男子生徒がキヴォトスに居たらニュースになるかもしれないですし」
「ていうかまずそもそもキヴォトスに俺みたいな男子は居ないのか?」
「居ないよ〜」
「1人でも居たらニュースになってるぐらい居ないですからね」
「……マジか」
「———じゃあ変装するからトリニティにでも行ってきていいか?」
「……まぁいいでしょう」
(なんか不服そうだな)
「じゃあ行ってくる」
「ホントにごめんね?今度何かさせてよ!」
「良いですよ。俺がしたくてしてる事だから」
「———さて、トリニティに行くか」
そしてトリニティに向かったつもりだった。———けど
◇◆◇◆◇◆
「———迷った」
もう一回言うぞ?迷った!
何でよりによってゲヘナなのかというと俺、キヴォトスの地図とか持ってないんだわ。
いやスマホ見ればワンチャンと思ったけど、そういえばキヴォトスの世界のスマホ持ってなかったわ。………ハハっ…詰んだ(泣)
「早くここから出ないと、最悪ヘイローがあるからどうって事はないけど」
「ちょっとそこのアンタ」
「?」
「有り金全部置いてきな」
「悪いが今からトリニティに行くんだ。そこを通してくれ」
「駄目だな……やけに声が低いな。男か?」
マズイな…変装したんだけど変声機が無いから男だってバレる可能性がある。もういっそ男だとバラして………
(男子生徒がキヴォトスに居たらニュースになるかもしれないですし)
……やっぱやめとくか
「じゃあ無理矢理通るしかないな」シャキ
零斗は刀を構えた。
「何だ?それ?」
「刀ってやつか?」
「それで一体何が出来るってんだ?」
スケバン達は刀を持った零斗を嘲笑うかのように言う。
「まぁ見てろ」
そして零斗は抜刀しようとした途端———
「なにをしているの?」
「あぁ?アタシ達はコイツと話してんだ。ガキはどっか行きな」
「おい、アレって……」
「……ゲヘナの情報部じゃね?」
「!?っち!引くぞ一旦」
そしてスケバン達は走って行った。
「……はぁ、大丈夫だった?」
「…あぁ、大丈夫だ。助けてくれてありがとな」
「別にいいよ。通りかかっただけだし」
そういうと白いモップみたいな子がその場から離れていく。
「……ちょっと待ってくれ」
「……なに?」
「良ければトリニティまで連れてってくれないか?」
「…いいよ」
「助かる、所で名前は」
「…ゲヘナ学園情報部1年
「おr、私は朝霧零斗。よろしく。空崎さん」
「ヒナでいいよ。零斗」
◇◆◇◆◇◆
トリニティに着くまで移動中にヒナは俺に質問をしてきた。
「そういえばトリニティに行って何をする気だったの?」
「スイーツを買おうと思ってな」
「スイーツ?ミラクル5000を買いにきたの?」
「ん?ミラクル5000って何だ?」
「知らないの?」
「知らないな」
「ミラクル5000っていうのは一日100個限定の人気スイーツだよ」
「ふーん。そんなのがあるんだな」
「そうだね。買える直前で買えなかった人は発狂するぐらいって言ってた」
とんでもないな麻薬か?
◇◆◇◆◇◆
「……ここがトリニティか」
そこには綺麗な住宅街でどこを見ても高級感が満載な店やスイーツ店があった。
「……じゃあ私はこれで」
「待ってくれ」
「……今度は何?」
「ここまで連れてきてもらったからスイーツ奢るぞ」
「……いいよ、別n「いや奢らせてもらう」ちょっと!?」
零斗はそれからヒナと一緒にトリニティに入って行った。
「………?あそこ空いてるからそこで買おう」
「……?………!あれは【ミラクル5000】!!」
「あれがか?人は少ないっぽいけど」
「多分開店前だから人が少ないと思う。……けど今日は何か異常だわ」
「人が少ないってことか?」
「そうね。いつもだとこれの倍いるから」
「倍!?」
マジか。じゃあ10人ほどしか居ないのマジで幸運なのか。
「じゃあ行こう」
「うん」
◇◆◇◆◇◆
それから買い終わって
「…これが【ミラクル5000】」
「何とか買えたな」
いやぁ良かった良かった。
「…ありがとう」
「俺の方こそありがとうな」
「…?俺?」
「案内してくれたお礼に改めて自己紹介をしようと思ってな」
ヒナはいい人そうだし信用していいかな?
そしてフードをとった。
「俺の名前は朝霧零斗。アビドス高等学校1年生だ」
「今日はありがとな」
「………」
「……ヒナ?」
「………」(え!?男の人だったの!?いやだってその感じはしてたけど、本当に男の人だとは思わないもん。どうしよう……なんか緊張してきた。それにしてもカッコいいわね。ついさっきまで私変じゃなかったかしら……)
「ヒナ?」
「ひゃい!」
「?」
「ど、どうしたの?」
「いや呼ばれても返事しないから」
「そ、それはごめんなさい」
「…」(やっぱ男の人となるとこういう反応になるのかな。これからはこういうのに慣れてくればいいんだけど)
「……」(うー、無言なのやめてほしい。怖くなってくるから)
「…」ポン…ナデナデ
「ひゃっ!?」
零斗はヒナの頭を撫でた。
「なんか張り詰めてるっぽいから無理してるんじゃないかと思ってな」
「ちょっ!ちょっと」
「……悪い」
「え?…あ、いや……」
ヒナは残念そうにみる。
「何かあれば俺を頼れよ?ヒナは何かと張り詰めてる感じがするから偶には甘えてもいいんだぜ?それに、仲間は頼れ。もしも判断に迷った事があったらいくらでも俺に相談しろ。それから———」
「また、こうして一緒に出かけようぜ」
「!」(え!?これってデートってこと?)
「いい?」
「えぇ、こちらこそ」
「じゃあな」
「うん、また今度」
そうして会話が終わり零斗は帰路に着くのだった。
「可愛かったなぁソワソワしてて」
◇◆◇◆◇◆
「……カッコよかったな。……あ、モモトークやってなかったかしら、聞けば良かった。けど男性にどうやって聞けば……うぅー」
ヒナは頬を赤らめた。
◇◆◇◆◇◆
「買ってきたぞ」
「ホントに買ってきたんですね」
「ありがと〜零斗く〜ん」
「…ってこれ【ミラクル5000】じゃないですか!?買えたんですか!」
「買えたぞ。じゃあ食べようか」
「うわぁ〜。ミラクル5000なんて初めて見た」
「じゃあ早速」
「「「いただきます」」」
それから3人はスイーツを楽しみながら談笑した。
ゲヘナ学園情報部の休憩室にて———
「……美味しい」