ポケモンTS転生〜リーフは原作を忘れかけている 作:はらへりニャンコ
自己満足の小説ですが、これからもよろしくお願いします。
「こら、勝手に出かけちゃダメって言ったでしょ!」
「ごめんなさい……」
ごめんなさい 反省してます もうしません
とは言い切れない ヤンチャな私
……字足らず?字余り?
まあ、どっちでもいいか。
あの後、色違いのリオルを連れて戻ってきた私は、勝手に一人で出かけた挙句、危険なオヤブンと遭遇したことをこっぴどく怒られた。
そして今――。
「しかし、リーフに懐いちゃってまぁ……」
「リーフも、お姉ちゃんに似てきたな」
そんな両親の声を聞きながら、私はリオルにがっしりと腕を引っ張られているのである。
そう。
この黄色いリオル。
生まれた瞬間に初めて目にした私を、親――。
……親なのかな?
少なくとも、家族のような存在だと思っているのは間違いなさそうだ。
あるいは、自分と同じくらい弱っちいけれど、頼れる兄弟くらいに思っているのかもしれない。
とにかく、私から離れようとしないのだ。
研究者でもあるお母さん曰く、ある種の刷り込みらしい。
この世界では、基本的に十歳になるまではポケモントレーナーとして正式に旅立つことができない。
つまり、今の私にはリオルを正式にゲットすることができない。
かといって、こんな珍しい色違いのリオルを放置するわけにもいかない。
何より――。
「離れたくない!」
と言わんばかりに、私の腕をがっしりホールドしている。
カイリキー二匹がかりでも引き剥がせないのではないかと思うほどの、強い意志を感じる。
どうしたものかと悩んでいたところ、お姉ちゃんが名義を貸してくれることになった。
私が十歳になって正式にトレーナーになるまでは、お姉ちゃんのポケモンという扱いにして、私が一緒に面倒を見る。
そういう形なら、リオルを連れて帰れるらしい。
前世でも今世でも――。
私は家族に恵まれているらしい。
「やったね、リオル。これからよろしくね!」
「アオン!」
リオルは嬉しそうに鳴いた。
◆
数日後。
お姉ちゃんの挑戦も終わった。
結果は惜しくも、チャンピオン撃破とはいかなかった。
それでも、最後まで立派に戦い抜いたお姉ちゃんを、私たちはみんなで迎えた。
そして私たちは――。
新しい、小さな家族と共にマサラタウンへ帰ってきた。
タマゴから孵ったばかりのリオルは、とにかくヤンチャだった。
何にでも興味を示す。
川を泳ぐ魚ポケモン。
空を飛ぶ鳥ポケモン。
草むらでキラリと光る小さな道具。
少しでも目を離すと――。
「リオル! そっちはダメ!」
草むらへ一直線だ。
それに付き合わされる私も、最初こそ戸惑っていた。
しかし、子供というものは慣れるのが早い。
気がつけば、私もリオルを追いかけ回す日々を楽しんでいた。
子供って逞しいね。
そんな毎日を過ごすうちに、私は少しずつリオルのことを理解していった。
そもそも、リオルというポケモンは、人やポケモンが発する生命の力――波動を感じ取ることができる。
その力を使えば、相手の動きを読んだり、自分の力を増幅させたりすることもできる。
そして波動は、すべての生き物が持っているものらしい。
そこで私は、リオルの真似をして波動を感じ取る練習を始めてみた。
結果。
「……あっちに誰かいる」
「オウ?」
「たぶん……草むらの中」
「アオン!」
……本当に、ほんの少しだけど感じ取れるようになった。
今のところは、草むらの向こうに誰かいる――その程度。
それでも、以前の私にはできなかったことだ。
そして、そんな力があったからこそ、助かったこともある。
ある日のこと。
「クルルゥーエ!」
「ヤバイヤバイヤヴァイ!」
私たちは、全力で逃げていた。
背後から聞こえるのは、大量の羽音と怒声。
オニドリルの群れだ。
何が気に障ったのかは知らない。
ただ、私たちを敵と認識したらしい。
私はリオルを抱きかかえ、そのまま必死に走った。
幸い、お姉ちゃんが迎えに来てくれたことで事なきを得たが――。
もし助けが来なければ、私もリオルも突かれまくってアザだらけになっていただろう。
……怖かった。
そして思った。
強くならなければ。
リオルのためだけじゃない。
私自身のためにも。
前世から憧れていた、世界中のポケモンと出会うポケモントレーナーになるために。
そう思った私は、お姉ちゃんとお父さん、お母さんに頼み込んだ。
「強くなりたい!」
三人とも、快く応じてくれた。
私の両親は、カントー地方でも屈指の大企業、シルフカンパニーで働いている。
シルフカンパニーはポケモンやトレーナー向けの商品も取り扱っているので、二人ともポケモンについて詳しかった。
そしてお姉ちゃんは全てのポケモントレーナーの頂点、ポケモンリーグチャンピオンに挑める実力を持つエリートトレーナーだ。
……なんという家族だろう。
我ながら、とんでもない家庭に生まれたものである。
お姉ちゃんは、いろいろな手持ちのポケモンを見せてくれた。
カイリキーやバシャーモたち、格闘タイプのポケモンとのスパーリング。
フーディンやジュペッタなど、苦手なタイプ相性のポケモンを相手にしたときの立ち回り。
もちろん、私はまだまだ子供だ。
本格的なバトルなんてできない。
それでも、お姉ちゃんは私に合わせて何度も付き合ってくれた。
お父さんとお母さんは、私が欲しいと言った本を何でも買ってくれた。
カントー地方の地理。
きのみの図鑑。
傷ついたポケモンの手当ての仕方。
トレーナー向けの護身術。
時間は有限。
学ぶことは無限。
学んで、遊んで。
リオルと一緒に走り回って。
そんな毎日を過ごしているうちに――。
旅立ちの日は、あっという間に近づいていった。
◆
そうそう。
リオル以外の友達も紹介しておこう。
まずは――。
みんな大好き、サトシくん。
彼は、とにかくポケモンが好きだ。
そして、なぜかポケモンに好かれる。
私のリオルとも、すぐに打ち解けた。
今では二人で鬼ごっこをして遊んでいる。
「リーフはすげえな! もうリオルをゲットしてるなんて!」
「たまたまだよ。それに、ボールを持っているのはお姉ちゃん。私はお姉ちゃんからポケモンを預かっているだけなんだよ」
「それでも、十歳になって旅立つ時にはパートナーにするんだろ? くーっ! 俺も早くポケモンゲットしたいぜ!」
そう慌てなさんな、サトシさんや。
あんさんの相棒は、今頃ガルーラと過ごしているか。
それとも、もう進化して一人立ちした頃でしょうな。
……まあ、私の知っている未来が、そのまま来るとは限らないけど。
「おやおやぁ? 誰かと思えば、サァトシくんにリィーフちゃんじゃあないかぁ」
変な間延びした声で私たちを呼ぶのは、シゲル。
オーキド博士の孫である。
「今日こそ、その珍しい色違いのリオルを見せてくれないかな?」
「オォン……」
リオルが私の背後に隠れる。
「シゲルはダーメ。リオルが怖がってるだろ」
「リオルは人の心が分かるからね。純粋なサトシくんみたいな子じゃないと、好かれないんだよ」
「失礼な、純粋な研究欲だよ!」
シゲル――というか、彼の祖父にしてマサラタウンのポケモン博士、オーキド博士もそうなのだが。
学者の血が騒ぐのか、定期的にリオルへ近づこうとしては、ことごとく怖がられている。
そのせいか、リオルは人からジロジロ見られるのが嫌いになってしまった。
この前なんて、ポケモンセンターでちょっとした騒ぎになった。
珍しい色違いのリオルということで、周囲から注目を浴びた瞬間――。
「オォォン!」
「アオン! アオン!」
大泣き、大騒ぎ。
私が抱きしめて宥めても、なかなか泣き止まない。
ベテランのジョーイさんまで困った顔をしていた。
……ごめんなさい、ジョーイさん。
「まあ、今に見ておきなよ。僕は将来、リオルよりも珍しい色違いのポケモンをゲットしてみせるからね」
「それを言うなら俺だって、たくさんポケモンをゲットしてポケモンマスターになってみせるぜ!」
ポケモンマスターかぁ……。
私は、たくさんのポケモンをゲットすることにも、世界一を目指すことにも、あまり興味が湧かなかった。
ただ、リオルと一緒に世界中を旅して。
いろんなポケモンと出会えれば、それで満足できると思う。
旅の目的なんて、旅をしながら見つければいい。
そうして――。
くだらない。
だけど、楽しくて毎日が輝いている。
そんな日常を送っているうちに。
私は十歳の誕生日を迎えた。
いよいよ――。
旅立つ時だ。
・転生リーフちゃんの秘密
前世ではぼっち。リオルにサトシ、シゲルといった友達ができて凄い嬉しい。
リーフがゲットするポケモン、アンケートで決めます
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ニドラン♂
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ニドラン♀
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サンド
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マンキー