ポケモンTS転生〜リーフは原作を忘れかけている 作:はらへりニャンコ
翌日から、ナツメさんのヤマブキジムで特訓の日々が始まった。
ナツメさんの指導のもと、私は感覚を研ぎ澄ませ、戦況の把握とポケモンへの指示をよりスムーズに行えるよう訓練する。
同時に、自分のポケモンたちをじっくり観察し、それぞれの特徴や考え方をより深く理解していく。
それが、ナツメ師匠から与えられた最初の課題だった。
まずはイーブイ。
ゲットしたばかりとは思えないほど、私によく懐いている子だ。
長いこと研究所の中で過ごしてきたせいなのか、何にでも興味津々。
少しでも目を離すと、あっちへ走っていったり、こっちを覗き込んだり。
とにかく好奇心旺盛な子である。
なんだか、出会った頃のリオルを思い出す。
ただし、研究所で暮らしてきた時間が長い分、バトルの経験はまだまだ少ない。
そこで、ひたすらいろんなトレーナーと戦わせて経験を積ませていく。
同時に、高難度のとある技を習得するため、私と息を合わせる練習も繰り返している。
二匹目はメタング。
攻撃と防御に優れたパワータイプ。
物理技・特殊技のどちらも扱えるうえ、技のレパートリーも豊富。
状況に応じて様々な戦い方ができる、まさに万能・ユーティリティーファイターだ。
彼もメタグロスへの進化を目指して、ひたすらバトルを積み重ねている。
ただ勝つだけではない。
様々な技を使いながら戦うことで、それぞれの技の使い方や応用方法を学んでいるところだ。
三匹目はロトム。
最近では五種類のバトル用フォルムだけでなく、スマホロトムや電動自転車にまでフォルムチェンジできるようになった万能ポケモンだ。
……もはや何でもありである。
ただ、ナツメ師匠からは、
「何でもできるからといって、すべてを極めようとすれば、どれも中途半端になるわ」
とアドバイスを受けた。
そこで現在は、耐性に優れたウォッシュロトムを中心に特訓している。
四匹目はオコリザル。
何故か、怒りのパワーよりもサポート能力の高さが目立つ彼だが――。
ナツメさんの協力を得て対話してみたところ、その理由が分かった。
どうやら以前、リオルの真似をして波動を扱えないかと模索したらしい。
その過程で、自分自身の感情。
特に、怒りの中に眠っていた大きな力に気づいたのだという。
そして、その力を自由自在に操るための自主練を繰り返した結果。
怒りに振り回されるのではなく、深海のような濃い怒りを心に秘めることで、自分だけでなく仲間をも活かす戦い方に目覚めたらしい。
「……何、この子。凄すぎない?」
思わず呟いてしまう。
自分の感情を分析して、そこから新しい戦い方を見つけるなんて。
十歳の私より、よっぽど精神年齢が高いんじゃなかろうか。
とはいえ。
オコリザルには、まだ目指すものがある。
ふんどのこぶしを極め、コノヨザルへ進化すること。
そのため、今は攻撃を受けては耐え、怒りを力へ変えてふんどのこぶしを叩き込む。
そんな特訓を繰り返している。
五匹目はフシギバナ。
現状、私たちの中では最もパワーのあるポケモンだ。
もちろん、単純な力だけが強みではない。
背中から伸びる蔓を活かした機動力も、フシギバナの大きな武器だ。
この立体的かつ変態的な動きを、私はスラッ○ュハーケンと呼んでいる。
進化によって新たに覚えた地面タイプの技を中心に、威力の高い大技を鍛えている。
そして最後は私の相棒。
リオル。
ガンガン攻めていくインファイター。
今まで何度も、私と一緒に戦ってきた大切なパートナーだ。
そんなリオルだが、どうやらルカリオへ進化するにはまだ必要なものがあるらしい。
「そのピースを見つけるためにも、まずは自分自身を見つめ直しなさい」
ナツメさんには、そう言われていた。
そのため私は現在――。
ナツメさんの占いを受けている。
◆
「……」
水晶玉をじっと見つめるナツメさん。
しばらくすると、その視線が私へ向けられた。
「……あなた」
「はい?」
「このままでは、ポケモンリーグに出場することすらできないわ」
「ええ!?」
思わず声を上げる。
いやいや。
バッジは全部集めた。
もうリーグに行けるんじゃないの!?
「どういうことですか!?」
「そういう予言が出たの」
ナツメさんは淡々と答える。
「あなたがリーグへ出場するためには――」
そこで一度、言葉を切る。
「ポケモンたちと共に、三つの試練を突破する必要があるわ」
「三つの……試練……」
思わず息を呑む。
リーグへ行くために、まだ試練が残っていたなんて。
しかも――。
三つ。
一体、どんな試練なんだろう。
私が考え込んでいると、ナツメさんは水晶玉へ視線を戻した。
「まずはリオル、オコリザル、メタングを連れて、クチバシティへ行きなさい」
「クチバシティ?」
突然の地名に、私は首を傾げる。
するとナツメさんは、静かに告げた。
「そこに、あなたに世界を教えてくれる人がいるわ」
◆
「世界を教えてくれる人かぁ……。一体どんな人なんだろうね?」
「クオン!」
そんな会話をしながら。
指定された三匹――リオル、オコリザル、メタングを連れて、私はクチバシティへと戻ってきた。
港へ向かうと、ちょうど一隻の豪華客船が出航しようとしているところだった。
船の周囲には、多くの人々。
その中には、旅立つ人たちを見送るために集まった家族や友人の姿もある。
「おーい!」
「元気でねー!」
あちこちから声が飛び交う。
船がゆっくりと港を離れていく。
私たちも、せっかくだからと一緒になって大きく手を振って見送った。
「いってらっしゃーい!」
大きく手を振っているうちに、船はどんどん小さくなっていく。
やがて、その姿は水平線の彼方へと消えていった。
「……さて」
私は手を下ろす。
「私たちも、人探しを始めますか」
その時だった。
「あの~、すみません」
突然、背後から声をかけられた。
「先ほど手を振っていた方ですよね?」
「え?」
振り返る。
そこに立っていたのは――。
金髪に白いシャツ。
そして、そのシャツはまるで色とりどりの絵の具をぶちまけたかのようにカラフルに汚れていた。
立ち姿というか、纏っている雰囲気そのものが、どこかカントーの人とは違う。
観光客……かな?
「えっと……道案内ですか?」
私が尋ねると、女性は少し困ったように首を傾げた。
「道案内というか……観光案内というか……」
「観光案内?」
一体どういうことだろう。
すると女性は、突然目を輝かせた。
「あなたと、あなたのポケモンに似合うカントー地方の自然を教えてください!」
「…………はい?」
・ポケモンリーグはもう少し先。
修行編です。いろんなポケモンをバランスよく使っていきたい。
リーフに使わせたいZ技
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ノーマル
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くさ
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でんき
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ドラゴン
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フェアリー