スターウォーズ世界に転生したので一旗上げたらあっという間に巨大勢力に成長した! 作:アキラ7
五年という時間は、思っていたよりも長かった。
俺は十三歳になり、サムは十七歳、エミリアは十六歳になった。
子供の頃は、三人で集まることが当たり前だった。
時間があれば広場に集まり、デラーチェックで遊んだり、くだらない話をしたりした。
けれど、成長するにつれて、それぞれの生活は少しずつ変わっていった。
そして今、その変化がはっきりとした形になろうとしていた。
「俺、来月から防衛隊の訓練に入ることになった」
サムがそう言った。
「いよいよだな」
「ああ。ここまで長かったけど、ようやくだ」
サムは嬉しそうだった。
十七歳。
惑星防衛隊への入隊資格を得る年齢になったのだ。
学生だった頃から続けてきた訓練も、これからは本格的なものになる。
「サムなら大丈夫だろ」
「当然だろ。……まあ、ちょっとくらい応援してくれよ」
「してるって」
「ならいい」
サムはいつものように笑った。
エミリアも、少し前から宇宙港で働き始めていた。
学校を卒業し、そのまま両親のもとについたのだ。
以前から宇宙港に出入りしていた彼女にとっても、仕事として関わるようになると覚えることは多いらしい。
「最近どうなんだ?」
「忙しいけど、楽しいよ。知らなかったことも結構あるし」
「ドロイドの仕事も?」
「もちろん。でも、まだまだ勉強中」
そう言ってエミリアは笑った。
昔と変わらない表情だった。
ただ、俺たちはもう昔の子供ではない。
三人で遊ぶ時間は、以前よりずっと少なくなっていた。
サムには訓練があり、エミリアには仕事がある。
俺にも自分の勉強がある。
それぞれに予定ができ、昔のように「明日も集まろう」と簡単には言えなくなった。
それでも、三人で話していると昔と同じように笑えた。
だからこそ、俺は少し寂しかった。
これからは、もっと会う機会が減る。
そんなことを考えながら家に帰ると、母さんが俺の顔を見て声をかけてきた。
「どうしたの、カイル?」
「……サムとエミリア、これからもっと忙しくなるんだよな」
「そうね」
「今までみたいには会えなくなるのかなって」
母さんは少し笑った。
「二人とも、どこか遠くへ行ってしまうわけじゃないでしょう?」
「……あ」
「同じライロスにいるんだから、会おうと思えばいつでも会えるわ」
父さんも話を聞いていたらしく、穏やかに頷いた。
「生活が変わるのは自然なことだ。友人との関係まで変わるとは限らない」
「そうだな……」
言われてみれば、その通りだった。
別れるわけじゃない。
ただ、それぞれの生活が始まるだけだ。
「じゃあ、また会えばいいのか」
「その通りよ」
母さんが笑った。
数日後。
しばらく三人で集まるのが難しくなる前に、俺たちはいつもの場所に集まった。
「じゃあ、またな」
サムが言う。
「ああ」
「エミリアも」
「うん。また時間ができたら集まろう」
二人の背中を見送ると、胸の奥に寂しさが残った。それでも、自分で選んだ道へ進んでいく二人を見ていると、俺も前を向かなければと思った。十三歳になった今も、宇宙へ行きたいという気持ちは変わらない。だったら、俺も夢を語るだけではなく、そのための道を自分で探そう。空の向こうに広がる宇宙を見上げ、そう決めた俺は、家へ向かって歩き出した。
二人の背中を見送った。
寂しさはあった。
けれど、二人が自分の選んだ道へ進んでいく姿を見ていると、不思議と俺も前を向きたくなった。
サムにも、エミリアにも、それぞれの道がある。
なら、俺にも俺の道がある。
十三歳になった今も、宇宙へ行きたいという気持ちは変わっていない。
だったら、俺もそろそろ自分が進む道を決めるために動き出そう。
俺は空を見上げた。
その向こうには、広い宇宙がある。
いつか、あの場所へ行く。
そのために何をすればいいのか――これから自分自身で探していこう。
そう決めて、俺は家へ向かって歩き出した。