Blue Archive Fam-made Gamebook ゲーム開発部と未完成のゲーム 作:瑠璃色ゲンソウ
TITLE:名称未定
PLAYER 1:発明家(名称未定)
PLAYER 2:ロボット(名称未定)
CORE:ACQUIRED/楽しさの芯を掴んだ
DESIGN:要調整
TEAM:未着手
三部屋はつながった。説明や操作の調整に課題が残る。
モモイがパソコンの時計を見た。
モモイ「もう眠い! いま寝て、明日からラストスパート!」
ミドリ「お姉ちゃんにしては珍しく現実的だね」
モモイ「徹夜すると、面白いかどうか分かんなくなるんだもん」
モモイの端末が震えた。ケイからだ。
『進捗はどうですか。徹夜は禁止です。アリスは寝かせてください』
モモイ「言われなくてもちゃんと寝るってばー!」
アリス「わかりました! アリスは宿屋にいきます!」
ユズはうなずいてバックアップを取った。アリスもコントローラーを片付ける。
時計塔は画面の中で待っている。作った四人には、休む時間が必要だった。
片付けようとすると、モモイがもう一度だけ画面を開いた。
モモイ「最後のところだけ見ていい? 音が鳴るの、好きなんだよね」
ミドリ「見たら本当に終わりだからね」
ユズはうなずいて、最後の部屋を遊んだ録画を再生した。自分たちの作った二人が走る。モモイは何度も見た場所なのに、ゴールへ着く直前に少し前のめりになった。
アリス「……うう、見てるとアリスも遊びたくなっちゃいます!」
モモイ「私もボタン押しそうになった!」
二人の声に、ミドリが笑う。疲れているのは確かだった。でも、できたものを見てもう一度遊びたくなる気持ちまで、疲れだけのせいにはしたくなかった。
ユズは動かした版を保存した。ミドリが画像の名前を揃え、モモイは企画ノートを閉じる。その表紙から、まだ使っていない案の紙が何枚もはみ出した。
モモイ「これ、発表終わったら見よう。捨てないでね」
ミドリ「捨てないよ。お姉ちゃんこそ、どこにしまったか忘れないで」
アリス「アリスも覚えておきます! ……でも、このノートがいっぱいになったら、次はどこへ入れるのですか?」
モモイ「次のノート!」
ユズ「もう少し、整理してからの方が……」
次のノートを買うより先に、いまのゲームを完成させなければならない。ミドリは未使用の案をまとめて挟み、明日必要なメモだけ机の真ん中へ置いた。
部屋が静かになると、冷却ファンの音が聞こえた。ついさっきまで四人で言い合っていたことが、紙と画面に分かれて残っている。ミドリの絵にユズが動きを付け、それを見たモモイとアリスが、次の案を出した。
アリスは机の端のコントローラーを見た。
アリス「明日は、どこから遊びますか?」
ユズ「一回、最初から最後まで通してみようか。絵と説明も、一緒に確かめたいな」
モモイ「うん! まず最後まで!」
ミドリ「そのためにも、今日はちゃんと休もうね」
返事をしてから、モモイが最後にもう一度だけ保存済みの文字を確かめた。ミドリは何も言わずに待った。自分も、同じ文字を見て安心していた。
ミドリは明日使うペンを机へ並べた。ユズが置いたメモの横で、モモイの企画ノートが少し開いている。アリスが閉じようとして、途中のページに描かれた二人を見つけた。
アリス「最初の絵と、少し変わりましたね!」
ミドリ「うん。動かすと分かること、いっぱいあったから」
アリス「明日は……部屋ごとに、少し勝手が違いますね」
ユズ「そこは、ごめん。まだ揃えきれてない」
四人はその絵を見比べてから、今度こそ片付けを終えた。
SAVE POINT:このページをしおりやお気に入りに登録しておくと、ここから再開できます。