一方で並行世界から来たウォズ達は二課に連れてかれて
地獄兄妹の誕生の話を聞かされる事に。
〜二課〜
並行世界から来たウォズ達は司令官である
この世界の弦十郎からの歓迎を受けていたが_
ウォズ「悪いのだが、
お互い情報の交換から始めないかい?」
_すぐさま本題に入った。まずウォズ達は
自分達の世界にもホムラと響が居るのだが、
何故だが この世界の地獄兄妹のような
ネガティブ思考へと変わり戦力ダウン。
次にワーム付きの隕石が大量に降ると
時空に穴が発生。この世界の地獄兄妹が
その穴から現れて戦闘となったのだが、
トドメを刺される寸前で穴へと放り込み
この世界へと追い返したのだった。
ウォズ「コレが私達の世界で起きた出来事だ。
教えてほしい、地獄兄妹の誕生の第一章を」
マリア「それ、
また生い立ちから話す流れになるんじゃ?」
未来「またタイトル投げ飛ばさないで下さいね?」
マリア「未来は私の事を どう思っているの!?」
未来(蠍)「『どう』と言われても、初対面ですし…」
セレナ「いや、サソードの未来さん じゃなくて」
リア「とりあえず黒服と白服を着せる?」
ウォズ「黒未来、白未来…それだと私と被るのだが?」
クリス「とりあえず地獄兄妹の話を聞こうぜ」
弦十郎「あぁ、ホムラくん…交之 焔についてと、
もう1人、立花 響くん についての 関係を話そう」
〜地獄兄妹の誕生(弦十郎ナレーション)〜
元々ホムラくんは何処にでも居る普通の青年だった。
しかし彼は偶然ノイズ被害に巻き込まれてしまった。
避難を目的とした一果の一番隊が彼を守ろうとしたが、
その隊長は早々にノイズによって消されてしまった。
「隊長が!?」
「そんな…俺達は どうしたら…!?」
「もう終わりだぁぁぁ!!!」
部下 達が慌てふためく様子に耐えられなくなったのか
守られる立場だった彼は武器を手に取って立て直した。
ホムラ「各小隊、敵を寄せ付けるな!」
彼の活躍によりシンフォギア装者が到達するよりも前に
ノイズを殲滅する事に成功したのだ。
俺達は そんな彼の統率者としての
才能を買って二課に引き入れた。
ホムラ「いいんですか!?
こんな俺_じゃなくて、私のような若輩者が…!」
弦十郎「あぁ、君の指揮能力が あれば
聖遺物の力が無くとも装者 達の負担を
減らしてくれるだろう。 勿論、給金も弾もう」
ホムラ「ありがとうございます弦十郎さん…いや司令!
この職に就いて成果を出せれば姉は助かります!」
弦十郎「『姉が助かる』…? それは どういう事だ?」
ホムラ「実は俺には持病を患った姉が…
それなのに早くに死んだ親の代わりとして
俺を育てて、そのせいで婚期だって逃して…
ずっと恩返ししたかったんです。
ここで働いて、いい病院に入院させられたら…!」
弦十郎「そうか…なら、これは前金だ!」
ホムラ「こんなに沢山…ありがとうございますッ!!」
彼は若くして二課と姉の恩返しの為にも
バリバリ働き、精鋭部隊【シャドウ】の隊長となって
2人しか居ないシンフォギア装者の手が足りない場所で
犠牲者を出さずノイズ殲滅に成功した。
ホムラ「左右に分かれてポイントに追い込め!」
時には装者とも連係を取っていた。
ホムラ「LiNKER温存の為に天羽さんは待機。
風鳴さん、貴方は天羽々斬を纏って正面から!
第一小隊は右から、第二小隊は左から退路を断て!
怖いかもしれないがノイズはシンフォギアでない限り
こちらから仕掛けた攻撃は効かない! ギリギリまで
近づけてからカウンターで仕留めるんだ!」
奏「そんな やり方じゃあ部隊は壊滅するだろ!
待機なんてしてられるか、LiNKER渡せ!
アタシも翼と戦う_」
無言でホムラは奏に銃口を突きつける。
ホムラ「_下手したら死ぬかもしれない…
それはノイズに近づいてる部下が1番 理解している。
それでも命令を聞いてるのは俺を信用しているからだ。
それなのにアンタは復讐の為に槍を振り回してる。
そんなんじゃあノイズよりも多くの人間の生命を
脅かす事になる…連係が取れない不協和音は迷惑だ!
人間は1人で強くなれる訳じゃない。それを忘れるな」
奏「テメェ…!」
ホムラ「司令官も
アンタのスタンドプレーに頭を抱えていた…
チームの調和なくして本当の勝利は無い!
風鳴さん、もっとヘソに力を入れるんだ!
昔 俺の死んだ おばあちゃんが言っていた…
『戦いはヘソでするもの』だと!
特に歌で戦う貴方達 装者には必須だ!
第三小隊、風鳴さんの援護を!」
仲が良好とまでは言えなかったが…
それでも仲間を大事に想っていた。
そんな彼の口癖は こうだった。
ホムラ「戦闘において最も重要なこと。
それはパーフェクトハーモニー、完全調和だ。
チームワークを大切にして戦えば聖遺物の力が無くとも
ノイズも倒せる。 若くして命がけで戦場で戦う装者の
負担が大きく減る…心を1つにして、人々を守ろう!」
そして新たな脅威、地球外生命体ワームが隕石と共に
地球に落下してきたが、彼が隊長として活躍した事で
多くの人々の生命を救う事に成功した。
よく部下に手料理を振る舞っていたよ。
装者や俺にも、部下や上司なんて関係 無しにな。
ホムラ「完成したぞ、
俺 特製 麻婆豆腐。料理においても最も大事なこと、
それはパーフェクトハーモニー…完全調和だ」
奏「完全調和…だからか?
素材の個性が引き立ってない感じがする」
翼「ちょっと奏!」
ホムラ「いいって、彼女の負け犬の遠吠えは
もう耳にタコが出来るくらい聞き慣れたからな」
奏「…」ギロッ
ホムラ「…」ギロッ
ホムラ&奏「「…」」バチバチ
弦十郎「まぁまぁ…」
ホムラ「司令と風鳴さん、彼女を大切に思うのなら
ガングニールのシンフォギアを取り上げたら どうです?
我々は秘密裏ながらも1人でも多くの命を
救う事を目的としている。 言い方を変えれば
死体を出さない、増やさない為に活動している。
それなのに、いの一番で戦場に駆けつける人間が
『復讐を果たせるなら死んでもいい』という
自殺願望の持ち主だ。 人の命を救う立場なら
まず自分の命を大切に出来る人間でないと
ダメだとは思えませんか?」
弦十郎「確かに そうだが…」
奏「おい待て、なに勝手に話 進めてるんだよ!?
翼、お前からも何か言ってやってくれ!」
翼「正直ホムラさんの方に一理ある…」
奏「翼!? お前もか!?」
ホムラ「そう熱くなりすぎるな。 そんな事では
パーフェクトハーモニー…完全調和は保てないぞ」
〜現実〜
一同「いやいやいやいやいや、
信じられるかぁぁぁぁぁ!!!!!」
弦十郎「気持ちは分からなくもない。
シンフォギアシステムやライダーシステム無しで
犠牲者を1人も出さずにノイズを殲滅出来るなんて_」
クリス「あの男が『チームワーク』だぁ!?」
セレナ「『パーフェクトハーモニー』!?」
マリア「あの一匹狼が『人間は
1人で強くなれる訳じゃない』って…!?」
弦十郎「_ソッチのホムラくんは
どんな人間なんだ!?」
リア「そもそも人間ですらないから。
肉体は完全に。 心は…グレーゾーン」
翼「酷い言われようだ。
あの男は私の脚技の師でも あるのだがな…」
ウォズ「それが どうして
あんなにも やさぐれたのかい?」
翼「そちらの世界では同じか分からないが、
私は奏と共にアイドルとしても活動していた」
ウォズ「そこも私達の知る歴史の通りだ。
アイドルユニットのツヴァイウィング…
もしやライブ中にノイズが現れたのかい?」
翼「そこまでは同じか…しかし、ライブ会場に現れた
招かねざる客はノイズだけでない。 誰か分かるか?」
未来「もしかして…ワーム?」
翼「それも会場の周囲一帯を
壊滅状態にするほどの巨大な隕石と一緒にな…」
弦十郎「ワームも進化している。
君等の世界に地獄兄妹が迷い込んだように、
ノイズが居るされる異世界バビロニアの宝物庫にも
迷い込み、そのワームは急速に成虫へと進化する。
環境が変わる事で生物が突然変異するかのように。
奴等は とてつもないスピードで成虫に進化して、
寄生虫のようにノイズ達を支配する能力も得た」
クリス「嘗て人間が人間を殺す為に生み出された
ノイズが、今では宇宙人の操り人形って訳か」
リア「人間に擬態して、その人間を炭素分解すれば
証拠隠滅…擬態とクロックアップだけでも厄介なのに
さらに能力が追加されたとか、笑えないジョークだ。
まさかだけどワームの支配下にあるノイズも
クロックアップが出来るとか言わないよね?」
未来(蠍)「そこまでの能力は無いよ」
ウォズ「脱線したが話を戻そう。
地獄兄妹の話についてを…」
〜地獄兄妹の誕生(翼ナレーション)〜
その会場でノイズとワームの襲撃から逃げ遅れた
立花 響を助けようとした奏は絶唱を使った。
そして身体は限界を迎えて炭素となって
死んでしまった奏の死に耐えきれず
私は悲しみに明け暮れていた。
あの【ライブ会場の惨劇】で生き残り、
迫害を受けて苦しむ事になっていた
人達の事など考えもせずに自分の事ばかり…。
〜現実〜
リア「ちょっと待った!
会場の周囲一帯を壊滅状態になるほどの
巨大な隕石から生き残れたのに
それでも生存者は迫害を受けたの!?
ボク達が来た世界ではノイズから逃げる為に
他の観客が押し退けたりとか圧死したとかだけど…
なんで この世界でも迫害が起こってるのさ?」
翼「生き残り達が迫害された理由は簡単だ。
生存者がワームの擬態である可能性が あったからだ」
異世界 組 一同「ッ!」
翼「だから家庭がある家は勘当されて、
仕事を持つ人間は不当に邂逅されて、
行く場所が無い人間は迫害された訳だ。
立花 響も学校ではイジメを受けていて、
最初は信じてくれた家族も追い詰められて
耐えきれずに家から追い出した ようだ」
未来「もしかして、
その迫害で響とホムラが出会ったんですか?」
弦十郎「あぁ…ここからが2人が出会うんだ」
〜地獄兄妹の誕生(弦十郎ナレーション/2回目)〜
大規模な被害により、今まで隠し続けていた
ワームについての情報を報道するしか無かった。
しかし、それが悪手だった。
先程 翼が言ったように生存者についての
情報まで晒されて迫害されてしまったのだ。
そして対ワーム用のマスクドライダーシステムの
装着者にホムラくんが候補者となったタイミングで
迫害を受けてる立花 響くん と 出逢ってしまった。
ホムラ「大丈夫か!? こんなにボロボロで…
お前達、1人の少女に寄って集って何してるんだ!」
「知ってるんだぞ、
ソイツはワームとかいう宇宙人なんだろ!」
「人間に化けてる虫を駆除してるだけだ!」
「そうだ、そうだ。 正しい事をしてる
俺等が責められる訳が無いだろう?」
「正義に楯突くな!」
ホムラ「…昔おばあちゃんが言っていた。
『男が やってはいけない事が2つ ある。
女の子を泣かせる事と、食べ物を粗末にする事だ』!
さぁ、お前の罪を数えろ!」
彼女を守ろうと彼は追い払うべく
軽く あしらったものの相手が悪かった。
「覚えてろ! 俺の親父に頼めば、
お前が何処に勤めてようがクビに出来るんだからな!」
彼が手を出した集団の中には
上層部の人間の子供が居た。
上からの命令でホムラくんを辞めさせるように言われ、
どうにか圧力に負けまいと抵抗したものの結果は惨敗。
惜しい人材を手放してしまったと後悔しているよ。
職を失った彼は姉の治療費を稼ぐべく家を売り、
仕事を探しつつ姉の見舞いに行くと再会したらしい。
グレ響「あ…」
立花 響くんと。
ホムラ「君は…あの時 助けた娘か。
君も ここで治療してもらってたんだね?」
グレ響「うん…すぐに出て行くけど…」
ホムラ「それ、包帯 巻いてもらっただけじゃないか!
君の その怪我なら明らかに入院するレベルじゃあ…?」
グレ響「私が…あのライブで生き残ったから…
ワームとかいう…宇宙人かもしれないから…」
ホムラ「行く宛は?」
グレ響「家からも追い出された…適当に野宿でも_」
ホムラ「_そんなのダメだ!
女の子が1人野宿だなんて…」
グレ響「じゃあ どうすれば いいの!?
アンタが助けてくれるとでも言うの!?
助ける気も無いのに…綺麗事ばかり言わないでよ!!」
ホムラ「…一緒に来てくれ」
この時ホムラくんは
姉の病室に響くんを連れて事情を話した。
ホムラ「…姉貴、入院してる間だけでもいいから
この娘に姉貴の部屋を貸してくれないか?」
灯「それなら いいわね♪ あ、でも怪我してて
抵抗 出来ないからって無理矢理 襲ったり_」
ホムラ「_するとでも!?」
グレ響「…どうして そこまで してくれるの?」
ホムラ「助けたからには最後まで助けないと無責任だ。
それに…君の瞳が助けを求めるように見えたから」
灯「うわぁ〜、キザっぽーい、たらし〜」
ホムラ「やかましい上に棒読み!」
彼は姉と響くんの為に
全財産を はたいて 2人の面倒を見ていた。
ホムラ「安物の豆腐で悪いな。当分は贅沢な生活しても
余裕な蓄えは あるんだが…職を失ったばっかりでね」
グレ響「どんな仕事だったの…?」
ホムラ「信頼 出来る仲間と共に
人助け…そんな感じかな?」
グレ響「私は…アンタやアンタの お姉さん以外
誰も助けてくれなかった。 幼馴染みも…家族も…
私を見捨てた…なんで その仕事を辞めちゃったの?
助けた相手に裏切られたの? ワームだったとか?」
ホムラ「辞めさせられた。
上の人間に手を出してしまってね…」
グレ響「なんで そんな事に_ッ!」
『覚えてろ! 俺の親父に頼めば、
お前が何処に勤めてようがクビに出来るんだからな!』
グレ響「もしかして、私を助けた時に…」
ホムラ「…なんの事やら」
グレ響「ゴメン…」
ホムラ「お前に非は無いだろ?
誰に罪があるかと言えば、
あんなニュース流しておいて
何もしない国の人間だ」
〜現実〜
弦十郎「そして立花 響くんの
ホムラくんの隣で過ごし、
彼女も懐いて心を開いた結果、
彼を『兄貴』とまで呼ぶようになった」
未来「確か この世界の私は
響に何も言わずに引っ越したって…」
未来(蠍)「…」
セレナ「欠けてしまった未来さんのポジションを」
リア「ホムラが埋めたって訳だ」
翼「そして地獄兄妹が生まれた
あの悲劇が起きてしまった…」
マリア「『悲劇』?」
翼「私はシャドウの新たな隊長として
人に襲いかかるワームと戦うも、1体 逃してしまい
咄嗟に追いかけた。 角で曲がる直前で擬態したのが
見えたので、私達も角に曲がると周囲には誰も居なくて
そこには1人の女性が歩いてるだけだった。
ワームが人間への擬態に成功して逃げ切れたと思い、
余裕で歩いてるのかと勘違いした私は躊躇わず
全員に発砲するよう指示を出した。 しかし、
彼女は人間だった…しかも相手は…」
ウォズ「当てよう。
その相手は『ホムラの姉【灯】だった』…違うかい?」
異世界 組 一同「ッ!?」
弦十郎「…その通りだ。
偶然にも入院生活していたホムラくんの姉に
外出許可が下りて、ワームは その彼女に擬態した。
人間を撃った事への動揺してる間に隠れていた
ワームに背後を取られて俺達は多くの負傷者を出した。
罪なき人を殺し、味方に負傷者を出して
後悔してる間にも、姉と遊ぶ約束をしていた
ホムラくんと立花 響くんが現れた…
一難 去って また一難だ」
〜地獄兄妹の誕生(翼ナレーション/2回目)〜
グレ響「何これ…血…?」
ホムラ「姉貴…? ウソだろ…?
おい…悪い冗談は辞めてくれよ!
もう完治するって、おばさん呼ばわりされても
仕方ない年齢になったけど婚約者が出来たって…
幸せそうにしていたのに…なんで、こんな…!」
翼「…貴方のシャドウを引き継いだというのに
このような犠牲を出してしまった。 申し訳_」
姉の遺体を抱えるホムラに私は謝ろうとした。
しかし次の瞬間、私は回し蹴りを喰らった。
翼「_ガハッ…!? な、何を…!?」
ホムラ「お前が今のシャドウの隊長だと?
下がってろ響、1度コイツには地獄を
見せてやらなきゃならなくなった」
グレ響「兄貴…?」
ホムラ「いいから下がれッ!!」
グレ響「ッ! 分かった…」
ホムラ「風鳴、お前は いいよなぁ…二課の権力で
表向きはアイドル、裏向きは精鋭部隊の隊長。
しかも司令の親族だから こうして人が死ぬような
ミスしても揉み消してくれるからなぁ…」
翼「いったい何を…貴方、
ホムラ「もう…
パーフェクトもハーモニーも無いんだよ!」
その殺意 剥き出しのホムラに怯えて
シャドウの全員が銃口を向けるが、瞬時に私を
シャドウの方向に蹴り飛ばして陣形を崩した。
そして隊員の1人から銃を奪うと背後に回って撃ち、
咄嗟に1人の隊員が撃とうとするが先にホムラが
顔面に膝蹴りを入れ、背中から倒れた隊員の
銃を持つ腕を踏みつけて奪い取ると左右から
撃とうとする隊員 達を撃ち、踏みつけていた
銃を奪い取った隊員にも忘れずに撃ち殺した。
今まで反撃される前に仕留めていたが
生き残った隊員が反撃に撃ってくると
遮蔽物に身を隠し、ホムラが出て来るのを
待っていると出て来たのはホムラが殺した
隊員の死体だった。
翼「死体を投げただと!?」
ホムラ「ミスディレクションってヤツだ!」
投げた死体に目を奪われている隙にホムラは
再び私の目の前に姿を晒したと同時に顔面に
殴打を喰らわせて怯んでる間にアームドギアを
私から奪うと近くに居た隊員を斬首した。
転がる生首に驚き、最早 戦意喪失となって
敵前逃亡を はかった隊員の目の前には
笑顔のホムラが私の剣を振り下ろしていた。
これ以上の犠牲者を出す訳には、
そう思い再び私も動こうとしたがホムラが一手早く
殺したばかりの隊員に装備されてるモノを投げてきた。
手榴弾かと思って弾き返そうと構えていたが
投げたのは閃光弾で、私の目が潰されている内に
今度は本物の手榴弾を私の後ろに隠れている
隊員 達に目掛けて投げていた。
グレ響「コレが、兄貴の本気…!」
翼「やっと目が…ッ!?(ホムラが居ない!?)」
ホムラ「探してるのは俺か? なら、ここだ」
声の方を見ると血が滴る私のアームドギアと
四肢を斬り落とされた隊員の1人の首根っこを
片手に持つホムラがビルの屋上に居た。
私は急いで屋上まで飛び上がると同時にホムラが
隊員から手を離した。 私は咄嗟に隊員を掴むも、
ホムラは私の腹にアームドギアを刺して屋上に固定。
さらにシンフォギアを纏っている私には
効果は薄いが、動けない状態で一方的に拳銃で撃たれて
甚振られるという圧等的な力の差を感じさせられた。
ホムラ「おいおい、なに頑張ってんだよ?
手足の無い奴なんて もう戦場に行けねぇだろ?」
翼「抵抗 出来ない相手を甚振って楽しむなど…
随分と堕ちたものだな、この外道畜生がッ!!」
ホムラ「30人 以上の部隊を引き連れて
力を持たない一般人を甚振って楽しむ
外道畜生に言われたくねぇよ」
翼「くッ…!」
グゥの音も出なかった。 私は目の前に居る男の姉を
敵と勘違いして殺すように指示してしまったのだから。
ホムラ「司令官に伝えろ…『今度 俺の身近な人物に
何かしようものなら地獄を見る』ってな。じゃあな」
そう言ってホムラは手榴弾を投げて
即座に去ると爆発し、吹き飛んだ。
私の身体は地面に叩きつけられて
シンフォギアが解除されて
意識を手放す寸前だった。
グレ響「兄貴…」
ホムラ「悪いな響…俺は地獄に堕ちた闇の住人だ。
もう お前の兄貴には なれない。
俺がコイツ等の元で働いて今まで貯めた金は
金庫に あるから、ほとぼりが冷めるまで
それを持って何処かに身を隠せ。 暗証番号は_」
グレ響「_待ってよ兄貴!
私を…見捨てないで…!」
ホムラ「今の光景を見ただろ?
これ以上 俺と一緒に居れば、
お前は もう普通の生活に戻れなくなるぞ」
グレ響「どの道 普通の生活なんて送れない…
私を…兄貴の妹にして! アンタだけ なんだ!
助けを求める私に振り向いてくれたのは…!
私は兄貴となら一緒に地獄に堕ちてもいい!」
ホムラ「…いいのか?
俺が歩もうとしてる道はゴールの無い暗闇だぞ」
グレ響「それでも構わない!
もう私に、光なんて無いから…」
ホムラ「…そこまで言うなら響、
俺の妹になれ。 俺と一緒に、地獄に堕ちよう」
それが体力の限界を迎えた私が
最後に見た光景、それが【地獄兄妹の誕生】だった。
〜現実〜
クリス「先輩、アンタこの世界線でも事故で人を…」
未来(蠍)「ちょっと待って!
まさかソッチの世界線でも翼さんは…!?」
リア「自分達の所のライダーの1人は
バイクで事故を起こして友人を殺されたのに
運転手の防人さんは その事実すらも忘れていた。
だからライダーとなって復讐を試みて敵対した…」
翼「どの世界でも私は
やらかしてしまう運命なのか…」
リア「よッ! 外見は完璧超人! けど中身は残念!」
翼「やかましいわ!」
セレナ「地獄兄妹の誕生について、
それは分かりましたけど…」
マリア「どうして あの2人が
キックホッパーとパンチホッパーの力を?」
弦十郎「分からない。 彼等が現れた頃、
まだマスクドライダーシステムは
設計図すら完成してなかったからな」
翼「戦場で聞いたが、奴等は『地獄で手に入れた』とか
『地獄の力』など、まともに答えてくれなかったな」
未来「それじゃあ今度は響について教えて下さい。
『翼さんが言ってた、ホムラが響を殺した』とか
『あんな残酷な殺され方されて生きてる訳が』とか
まるで響が生きてるのが不自然みたいな言い方…
翼さん、貴方は何を見たんですか?」
翼「…聞きたいか? なら話してもいいが…
せめてコチラの世界の小日向には席を外して_」
未来(蠍)「_大丈夫ですよ翼さん。
もう一度 聞かせてください」
翼「…いいのか?」
未来(蠍)「もしかしたら
次あの響に あった時に本物か偽物か、
真実が分かるヒントになるかもしれませんので」
〜チフォージュ・シャトー〜
キャロル「並行世界から来たシンフォギア装者と
仮面ライダー、しかもマスクドライダーシステムとは
異なるシステムのライダーとは…しかし お前が
並行世界から来たなんて話を信じるなんてな…」
ホムラ「この目で見たからな。隕石で空に穴が出来た。
恐らく時空の裂け目ってヤツだろうな…新しい地獄を
体験 出来るのかと思って飛び込んでみたら奴等が居て、
少し時間が経ったら この世界にも現れた…」
キャロル「面倒な奴等に目を つけられたな」
ホムラ「別に…俺よりも、光を魅せびらかして
また相棒を苦しめようとするなら地獄で手に入れた
この力で倒すまでだ」
キャロル「前々から聞こうと思っていたのだが、
お前達は何処でゼクターとバックルを手に入れた?
当時の二課のマスクドライダーシステムは
まだ完成してなかったのだろう?
なのに何故お前達はキックホッパーと
パンチホッパーに変身 出来る?」
ホムラ「言っただろ…地獄で手に入れたのさ」
キャロル「具体的に話せ」
ホムラ「地獄は地獄だ。ワームやノイズとの戦いで
俺は死にかけたんだが、 目が覚めたら俺の手には
ゼクターとバックルが握られてたんだよ」
〜ホムラが見た地獄〜
ホムラ「はぁ…遂に本物の地獄に逝っちまったか。
まぁ、相棒が この場に居ないって事は助かったか
地獄じゃなくて天国に逝ったかの どっちかか…ん?」
ギーツ「寄ってたかって
1人を追い詰めるのが楽しいのか?
そっちが楽しさ理由に力を振るって相手を狩るなら…
狩られる側になる覚悟は出来てんだろうな?」
ブーストフォームマークⅢとなったギーツが
様々なライダーが倒された。その中には地獄兄弟、
キックホッパーとパンチホッパーも倒されて
ゼクターとバックルがホムラの手に収まる。
ホムラ「ここ…本当に地獄か?」
エターナル「面白い風を吹かせるじゃないか」
〈ゾーン!
ゾーン! マキシマムドライブ!!〉
エターナル「なら、これは どうだ?」
〈アクセル! バード! サイクロン! ダミー!
ファング! ジーン! ヒート! アイスエイジ!
ジョーカー! キー! ルナ! メタル! ナスカ!
オーシャン! パペティアー! クイーン!
ロケット! スカル! トリガー! ユニコーン!
バイオレンス! ウェザー! エクストリーム!
イエスタデイ! マキシマムドライブ!!×24〉
エターナル「地獄を…楽しみなッ!!!」
〈エターナル! マキシマムドライブ!!〉
ギーツ「ウゥ…!」
〈BOOST TIME〉
ギーツ「ウァァァァァ!!!!!」
ホムラ「くッ…!」
2人のライダーキックが ぶつかると その余波だけでも
吹き飛ばされそうになるが耐えるホムラ。
しかし突然 吹いた風によりエターナルが
脱ぎ捨てたマントが自身に巻き付いた
エターナル「何ッ!?」
ギーツ「ッ! 今だ!」
〈BOOST GRAND STRIKE〉
そのチャンスを逃さずギーツが
ライダーキックでエターナルの身体を貫いた。
ホムラ「くッ…うわぁぁぁぁぁ!!!!!」
先程から吹いてる風と、その爆発の余波により
吹き飛んでいったホムラが目覚めると そこは現世。
その手には地獄で手に入れたゼクターとバックルが。
そして目の前には死んたはずのホムラが
息を吹き返した事でグレ響は涙を流して喜んでいた。
〜現実/チフォージュ・シャトー〜
キャロル「本当に地獄で手に入れたのか…」
ホムラ「冗談だと思ってたのか?
だったら笑えよ…どうせ俺の話なんて、
妹の響しか信用してくれない…」
キャロル「逆に お前の妹は この話 無しに信じたのか?
騙されやすそうな性格だな。 そんなんで裏の世界…
お前等が言う『地獄』で生き続けられるのか?」
ホムラ「俺は姉貴を守れず嘗ての仲間を殺した…
そんな光景を目の当たりにしながらアイツは
俺に『妹にしてくれ』って言ってくれた。
正直 嬉しかった…アイツさえ居れば それでいい、
また お前が この地獄みたいな世界を滅ぼそうともな」
キャロル「例え世界を滅ぼそうとしても我関せずか…
お前は どういう基準で敵か味方かを判別しているんだ」
ホムラ「そうだなぁ…この地獄を懸命に生きてる
相棒の生き様を笑うか 笑わないかだ。 笑った奴は_」
寸止めでキャロルに蹴りを入れるホムラ。
ホムラ「_地獄に堕としてやるよ。
俺は1度アイツを殺した…だから今度こそ俺は
アイツを守る。 俺達は ずっと一緒だからな」
キャロル「そうだな。何せ 立花 響の心臓を抉り取って
死体になった後も、お前は一緒に居たからな…」
ホムラ「…」
生身でシャドウの部隊を殲滅するシーンは
【ガンゲイル・オンライン】のピトフーイが
迎え討つシーンをモチーフにしました。
それと【〜ホムラが見た地獄〜】の部分は
【全てを破壊する者 全てを繫ぐ者】の
【♪172】で知れますので。 こういう本編と
話が繋がってるみたいな展開やってみたかったので。
ーーーーーーーーーー
次回、語られるグレ響の生死。