弦十郎に擬態したワームがコーカサスを
既に完成した事を知らずに完成前に止めようと、
そして同時にホムラとグレ響の地獄兄妹も探そうと
ニ人一組の4つの班に分けられて捜索が始まった。
動き出していた。
未来&未来(蠍)
クリス&リア
マリア&セレナ
翼&ウォズ
〜翼&灯〜
翼「その…ウォズ、だったか?
何故 二課から出てもマフラーで顔を隠している?」
灯「今でも気まずいのは分かっているが、
君達の前では正体を隠さないと もっと気まずくなる」
翼「どういう事だ?」
灯「それよりも今は捜索に力を入れよう…といっても
このノートなら見つける事など簡単な事だがね?」
翼「その本に書いた可能性が存在するなら、
その未来を実現する…事実ならば何故 書かない?
『地獄兄妹を見つけた』とか『風鳴 弦十郎に擬態した
ワームを見つけた』ではなく『探し人が見つかる』と」
灯「…ハッキリ言おう。 色々と事件が起こってね、
私達の世界をベースに全ての並行世界が1つとなった。
心を閉ざして融合症例となった立花 響が別世界から来た
小日向 未来と出会い、閉ざされた心と人と手を繋ぐ為に
握っていた拳を開いた立花 響が心臓に刺さって融合した
ガングニールを神獣鏡の力で消し去って解決する…
それが私が知る限りでの この世界での本来の物語だ。
しかし、ホムラやグレ響といった地獄兄妹や
風鳴 弦十郎に擬態したコーカサスといったように
歴史や物語といったものが大きく変化している」
翼「貴方の知る歴史や物語が大きく違う事が
その本に書かない理由になるのか?」
灯「今この世界は異なる世界が混ざった物語だ。
それなのに登場人物の行動を強制させるような事を
書いてしまえば、この世界…それとリンクしている
私達の世界に どんな影響が出てしまうのやら…」
翼「だから両方の世界に あまり影響が出ないように
そんな書き方をした訳か…鬼が出るか蛇が出るか」
灯「君から見て どっちが鬼で どっちが蛇なんだい?」
雑談しながら歩いていると『アァ…!』と
うめき声が路地裏から聞こえてきた。
昼間なのに真っ暗で何も見えない場所。
灯「…行こう」
翼「あぁ…」
まさに『鬼が出るか蛇が出るか』といった
進むには勇気が必要な場所に恐る恐る
足を踏み入れた。 その声の正体は_
グレ響「兄貴…生きてるか?」
ホムラ「さあな…」
翼「立花響!?」
灯「ホムラ!?」
_地獄兄妹だった。
翼と灯を見た地獄兄妹は
すぐさま立ち上がろうとするも、
先程コーカサスに瞬殺されたばかりで
まともに立つ事すらままならなかった。
ホムラ「相棒…先に行ってろ」
グレ響「ッ…けど兄貴だってボロボロじゃ…!」
ホムラ「あとで合流するから さっさと行けッ!」
グレ響「ッ…!」
断腸の思いでホムラを置いて逃げるグレ響。
そんなグレ響を追いかけようとする翼だが
ホムラ自慢の蹴りを入れられてしまう。
翼「ホムラ…!」
ホムラ「妹は俺が守る…!」
灯「そんなに彼女が大事なのかい?
そんなボロボロになってまで…というより、
何故ボロボロになっているんだい?」
翼「確かに…お前達 程の実力者を
ここまで痛めつけるとは…」
ホムラ「笑えよ…金色のライダーに
手を出して返り討ちにされた挙句に勝手に
死人 扱いされて手向けの花を投げ捨てられた
俺を…どうせバカにしてるんだろ? 笑えよ…」
灯「ッ!(落ちてる青薔薇に金色のライダー、
それってコーカサスが もう生まれてしまったのか…
いや、それよりも今すべき事は…)世界が違うとはいえ
ボロボロになった弟を笑ったりなんてしないよ」
ホムラ「『弟』…? 何を言って_ッ!?」
翼「その顔…ウォズ、貴方は まさか…!」
ホムラ「…姉貴?」
灯「そう。 並行世界から来たホムラの姉、灯だよ」
〜未来&未来(蠍)〜
未来「…ねぇ、私達が来るまでコッチの世界の響が
死んだと思ってたんなら、なんで戦ってるの?
いくらゼクターに選ばれたからって、貴重な青春を
犠牲にしてまでサソードとして戦う理由って?」
未来(蠍)「…罪滅ぼし、かな? 響と再会した日、
二課に連行されて弦十郎さんに響の心臓に刺さった
ガングニールと融合してたかもしれないって聞いた。
それなのに私は知らずに響を『化け物』呼ばわり…
その原因が私が あの日ライブに誘っておきながら
行かなかった事だって知ったら…」
未来「…その気持ち分かるよ、痛いくらい」
未来(蠍)「けど、本当に痛いのは響だったはず…
それなのに私は…! 私は…!!」
未来「けど、
近くに居ても隣に立てなきゃ意味が無い。
挫けそうな時に支える事も出来ないから…
だから、自分の意思で戦うって決めた貴方は
同じ【小日向 未来】でも私より凄いと思う。
私なんて…敵勢力に洗脳からの洗脳で、
続けて最終決戦って感じで疲れちゃうよ」
未来(蠍)「ソッチの私も苦労してるんだね。
洗脳されてたって事は…もしかして、響とも?」
未来「うん、戦ったよ」
未来(蠍)「…もしも あの響がワームの擬態だって
分かったとしても、私…戦えるのかな?」
未来「それも大事だけど、
今は弦十郎さんに擬態したワームに集中しよう。
とも…じゃなくて、ウォズさんの情報だと
コーカサスってクロックアップの上位互換の
神速とも言えるハイパークロックアップで動けて、
それ抜きにしても格闘家としても強いらしいから。
私達の世界の弦十郎さんをコピーしたなら
そのワームは今この世界で最強の格闘家だよ」
未来(蠍)「ソッチの弦十郎さんって
そんなに強いんだ…勝てるかな?」
未来「勝つしかない…私の世界の響なら絶対そう言う」
未来(蠍)「凄い前向きなんだね、ソッチの響は…」
未来「ちょっと前向き過ぎるくらいだけどね?
猪突猛進で真っ直ぐ過ぎるし、ソッチの響を見習って
少し大人しくなってって気持ちも無い訳じゃないかな」
未来(蠍)「私は…もうちょっと
ソッチの響みたいに明るくなってほしい…かな?」
未来&未来(蠍)「「フッ…フフフフフッw」」
世界が違うとはいえ、ここまで自分同士で
会話が続くとは思わず つい笑ってしまう2人の未来。
グレ響「アンタ等、楽しそうだよね…
もしかして私の事を笑ってる?」
未来&未来(蠍)「「響ッ!?」」
グレ響「その喜びは…
私達を犠牲にしたから得られたの?」
2人の未来の前に今にも倒れそうな
フラフラと覚束ない足取りでグレ響が現れる。
グレ響「アンタ等は良いよね…掴める『光』が あって」
未来(蠍)「響…あの時はゴメン!
何も知らなかったとはいえ響の事を
『化け物』呼ばわりして…」
グレ響「どうせ私なんて、
自分自身ですら人間なのか どうかも分からない
『光』を失って『闇の住人』ですら なくなった
幽霊みたいな あやふやな存在だよ…」
未来(蠍)「響、もしかして…
自分がワームか人間か分からないの!?」
グレ響「だったら何? そんな私を笑う?」
未来「ねぇ、この世界の響。 貴方が人間かワームかの
疑問は一旦 置いておいて…もう1度だけでいいから
この世界の私と やり直してくれない…?」
グレ響「…無理だね。
兄貴なら こう言うと思うよ?
『地べたを這いずり回ってこそ、
見える『光』が あるんだ。 だが期待するな!
どうせ俺達には一生 見る事は出来ない』…って」
未来(蠍)「そんな事ないよ!
見れないって言うなら…私が響の『光』に なるから!」
グレ響「小日向、アンタは いいよね。
何度 相手を傷つけようと やり直せると思ってる…。
どん底を這いずり回ってでも
この地獄を必死に生き抜こうしてる私を
言葉で相手を傷つけて、自分の身だけ守って、
安全地帯からバカにして、1人で笑ってるんでしょ?」
未来(蠍)「そんな…」
グレ響「じゃあね。 もう会わない…」バタンッ
未来&未来(蠍)「「響ッ!?」」
彼女は元々ボロボロだった。コーカサスに倒されて、
ホムラに言われて翼と灯から逃げて、逃げた先には
拒絶されて自らも拒絶した未来が2人。
肉体だけでなく心にも負担が大きかったらしく
限界を迎えてグレ響は『バタンッ』と倒れてしまう。
未来「手当しないと…とりあえず二課に運んで_」
未来(蠍)「_待って!
もしも…もしもだけど、こんなにも自分の存在に
悩んでる響がワームだったら…二課は この響の存在を
許さないと思う…助けるどころか殺されちゃう!」
未来「それじゃあ どうするつもり!?」
未来(蠍)「私の家は…ワームかもしれないって
受け入れてくれないかもしれない。 他に宛は…!」
未来「ッ! そうだ、あそこなら…!」
〜翼&灯&ホムラ(地獄兄妹)〜
ホムラ「…本当に姉貴なのか?」
灯「まぁ…『並行世界の』が、付くけどね。
あくまで君の姉のソックリさんみたいな存在で、
君の姉が蘇ったという訳では無い」
翼「なるほど『もっと気まずくなる』といっていた
その意味は こういう事か…」
灯「この世界のアタシを殺しちゃったって聞いたのに
同じ顔した人間が正体 晒したら気まずいでしょう?」
ホムラ「まさかアンタと再会するなんてな…」
灯「その割には あまり驚いてないね?」
ホムラ「この世界にはワームが居るんだ。
行方不明者や死亡 扱いされた者が
突然 目の前に現れる…それも日常茶飯時だ」
灯「…なるほど。
もしかしたら『並行世界から来た』って話は
全部ウソで、本当はワームの擬態かもしれない…
そういう可能性も考えてる訳か」
ホムラ「別世界の姉貴、アンタは いいよな。
見るからに健康そうで…ソッチの俺も幸せそうだな」
灯「…そうでもないよ。
姉弟 揃って1度は死んで蘇った身だし、死ぬ前は
コッチの世界のアタシと同じで病弱だったし、
アタシは姉らしい事は何一つ出来なかった。
アタシ達の世界でも こんなに話す機会は滅多に無い」
ホムラ「そうか…」
翼「…」
灯「そろそろ話したがってる人も居るし、
これだけ聞かせて。 今アタシ達の世界にも
君達2人が存在している…けど、君達みたいに
ネガティブじゃなかったのに突然 暗い性格になった。
君達の世界とアタシ達の世界がリンクした事に
何か心当たり無い? 神秘的な何かに触れたとか?」
ホムラ「…少なくとも俺の記憶には無い」
灯「そっか…それじゃあ次、どうぞ」
翼「あ…どうも」
譲られた翼は軽く咳払いをしてホムラに話しかける。
翼「ホムラ…その…」
ホムラ「『事情聴取したいから二課に来い』ってんなら
お断りだ。 どうせ俺なんて、誰に何を話したところで
信じてもらえないからな…」
翼「そんな事は…!」
ホムラ「じゃあ俺が持つライダーの力の入手経路を
『死にかけて本物の地獄に逝った時に手に入れた』って
そう言えば信じるか?」
翼「…言いたくない事を
無理に聞こうとするつもりは無い」
ホムラ「ホラ見ろ、信じてない」
翼「仮に その言葉が真実だとして、
証拠になるようなものが無ければ_」
ホムラ「じゃあ お前が この世界の姉貴を殺したのが
意図的じゃないという証拠は?」
翼「_ッ…それは…!」
ホムラ「結局お前等が俺の口から聞きたいのは
自分にとって都合のいい事だけなんだろ?
はぁ…簡単にハメられると思ってるなんて、
どうせ俺なんてチョロい奴だってバカにしてんだろ?」
翼「…何を言っても無駄か。
元々こうだったのか、それとも立花 響に
擬態したワームに洗脳でもされたか」
ホムラ「相棒をワームだと決めつけて、
また姉貴の時みたいに殺人の大義名分が欲しいのか?」
翼「違う! ワームは人類の敵…だから立花 響を_」
ホムラ「_ワームだったら、
それだけの理由で殺すのか?
響が生きてるだけで罪だから罰するなんて、
生存者を迫害してきた奴等と大差ないぞ?」
翼「ッ…! 違う…違うッ!
私はワームだと確信してるから倒すだけで、
『正義』を免罪符にタダ暴力を振るう奴等とは_」
ホムラ「_俺から見たら大差ないけどな?
お前は いいよなぁ…同じ生き残りなのに
ウチの妹と違って迫害されてなくてさ…
そういえば金色のライダー、元 上司の
風鳴 弦十郎でワームの擬態だった。
もしかして最初から全部お前等が
裏で手を回してたんじゃないのか?
特異災害対策機動部二課…特機部二さんよぉ」
翼「貴様は狂っている! あの立花 響がワームだと
分かっていながら守ろうなどと! 完全に二課と…
いや、全人類と敵対する気か!?」
ホムラ「兄貴ってのはなぁ、世界を敵に回してでも
妹ぐらいは守ってやるものなんだよッ!」
翼&ホムラ「「…」」
互いに睨み合った次の瞬間_
ホムラ「変身!」
翼「Imyuteus amenohabakiri tron」
_キックホッパーに変身したホムラによる回し蹴りが
天羽々斬を纏った翼のアームドギアの剣による一振り。
灯「うわぁッ!?」
剣と脚が ぶつかり合った途端、
その衝撃波で灯は吹き飛ばされた。
灯「痛タタタ…。
全く、こういう荒っぽいところは
コッチのホムラと変わりないなぁ」
未来&未来(蠍)のペアと翼&灯(ウォズ)のペアで
それぞれイベントが起こる一方で残りの2組のペア、
クリス&リアのペア、マリア&セレナのペア、
2組のペアの方でもイベントが発生する。
クリス&リア
リア「アレって…隕石!?」
クリス「フィーネが落とそうとした
月の欠片よりもデケェ…!」
リア「ウォズ ギンガファイナリーに
変身 出来る灯と合流してる時間は無い…!」
クリス「仕方ねぇ、無謀に近けぇが
アタシ等だけで あの隕石を破壊するぞ!」
マリア&セレナ
セレナ「マリア姉さん、私達にも何か_ッ!?」
マリア「どうしたの_って、アレは…」
ホムラ「今…誰か俺を笑ったか?」
マリア「ホムラ…?」
セレナ「ホムラさん! 何処へ行くんですか!?
隕石が落ちてくるかもしれないっていうのに…!」
ホムラ「妹の所だ! 響は俺が守る…!」
セレナ「待って! 翼さんが言ってましたよ。
本物の響さんは、貴方の手によって死んだって…
貴方自身が一番 分かっているはずでしょう!?」
マリア「あの響は もう貴方が知ってる響じゃ_」
ホムラ「_ワームだったら なんだってんだ…!」
イヴ姉妹「「ッ…!!」」
ホムラ「俺の…カワイイ…妹だ…」
はたしてクリスとリアは隕石を破壊して
地球を守れるのか? イヴ姉妹はホムラを
説得する事が出来るのか? その続きは次回。