夏目アンアンや他の魔女達を幸せにしたいTS幼女さん 作:雨神 白那
前日譚その3
不法侵入は確かに………でも、泣いている女の子をそのままにしたくは無い。
「………」ピンポーン
「………」
何の反応も無い………か?誰かはいる筈だが………窓かr
「アァンんnちチゃんパパパーティーー」ガチャッ
「オオおイイあィシイげけーききぎツクッたたよ??」
「………ヒュッ」
えっナニコレコワヤクでもキメてんのかコイツらそりゃ泣くわこんなのいたら目ぇ血走ってるし、壊れかけの人形か?ってくらいイカれた言動してるぞおい?
「………………【鎮静化】」スッ
「アァんちゃんオオおぉ………お???」
「オあシイけーーききキも………???」
「………………えぇ?」
人一人殺しておいて今さらだが【鎮静化】大分効くな………死なないよな?効きすぎて逝きましたとか笑えないけど………
「………」
「………?」
「………???」
「………うん。」
死なないと思う。うん。正気に戻ったっぽいからね。………まあ、良いか。……いや、それよりもあの女の子だよな。………………失礼、前通ります。
「………失礼するよ。」ガチャッ
「………どうして………わがはいは…………」
「………!?」
………えっなんか予想と違う病み方してるぞ???わがはい?というかめっちゃパーティー感すごい………どうした???………………あ?そういえばトチりながらパーティーとかケーキとか言ってたような………?
「………ねえ、大丈夫?」
「っ!?………だ、誰!?」
「えっ…と、泣いてるの見えたから、大丈夫?って聞きたくて。」
………………いや、冷静になるとやってることヤバすぎるな。不法侵入、傷害未遂、プライバシー侵害とかか?余罪合わせて一発バイバイだろこれは。拝啓母上、外へ出て数分で警察のお世話になりそうです。
「………わがはいは大丈夫だ。だから【帰って寝ろ】。」
「…ん?いや、大丈夫では無いよね?」
「………っ!?」
「………自分が、というか不法侵入した奴が言うのもなんだけど、泣いてるしすっごい辛そうだよ?」
「………っ!不法侵入した奴に言われたくない!【出ていけ】!」
「…うっ………出ていくのは別にいいけど………泣かないで?ねっ?」
「………!!???!?」
「……あの、じゃあ帰るから……ごめんね?勝手に入って。」
「………っ!【待て】!【説明しろ】!」
「…うぇ?」
「なんで効かないんだ!?お父さんもお母さんも、口にしたらおかしくなっちゃったのにどうしてお前には効かないんだっ!」
「………???」
なに言ってるんだこの子?というか説明と言われても………知らないけど?………てか玄関の二人両親であってたのね。
「えっと…知らない。………ごめん、帰るね。」
「………っ!【待て】!【待って】!【行かないで】!」
「………ごめんね。」
「っ!【止まって】よ!【戻って】よ!【帰って来て】よぉ!」
………ごめんね。不法侵入したし、普通に罪悪感えっぐいから逃げたいんだ。………家、目の前だし………通報されたら素直に出頭しよう。
「っ!………うぅ………うぁぁ……」
「どうしてぇ……?なんでぇ?お父さん、お母さん………」
「えっと………呼んだ?アンちゃん?」
「ここに………って!すっごく泣いてるじゃない!?大丈夫?転んだの?痛いところある?何処が痛い?」
「………うぇ………?」
「本当だ………大丈夫か?絆創膏は何処に置いたか………。」
「アンちゃん、痛いところ何処?お母さん、治してあげるからねっ?」
「………お父さん?……お母さん?」
「どうした、アンちゃん?」
「どうしたの?アンちゃん?」
「………っ!………ひぐっ……うぁぁぁぁん!!!」
「………っ!やっぱり何処か痛むのか!?アンちゃん!」
「アンちゃん!?ああぁどうしましょう!?だ、大丈夫だからねアンちゃん?たくさん泣いて寝ましょうねー?」
「うぁぁぁぁん!お父さん、お母さん!!!」
どうして二人は元に戻ったのだろう?………っ!きっと、あの人………あの、私よりも背の低い女の子が何かしてくれたんだろう。次は、絶対。二人にわがままなんて言わない。またおんなじ思いなんてしなくないから。
………もしもまた会えたら、そのときは聞きたい。なんでわがはいの魔法が効かないのか。どうやって二人を元に戻せたのか。………あの、消えそうな人を見つけたい。でも今は。
「………ごめんなさいぃ、あいがどうぅ!!!」
二人が、元に戻ったのが、とっても嬉しい。
アンアン「これがシロナとの出会いだな。」
シロナ「誠に申し訳ございません。」
ヒロちゃん「不法侵入は正しくないが、救ったのは正しい。」