オーバーロード〜約束の指輪〜   作:愛飢夫

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本日2話目


パワーレベリング

 互いの秘密を打ち明け合った以上、もう気にする必要は無くなった。

 

 早速【ステータスチェック】を発動してニニャの全身を視界に収めると、ニニャのステータスが目の前に浮かんだ半透明のウインドウに表示された。

 

 

 ◇◆

 

 セリーシア・ベイロン Lv2

 種族 人間

 年齢 10歳

 

 HP7

 MP8

 

 物理攻撃3

 物理防御2

 素早さ3

 魔法攻撃2

 魔法防御2

 総合耐性2

 特殊1

 

 所持EXP15

 

 次へ→

 

 

 ◇◆

 

 

 生まれながらの異能(タレント)

 

 魔法適正

 

 習得済魔法

 

 魔法の矢(マジック・アロー)

 水生成(クリエイト・ウォーター)

 点火(イグニッション)

 清潔(クリーン)

 警報(アラーム)

 閃光(フラッシュ)

 

 習得済特殊技術(スキル)

 なし

 

 次へ→

 

 ◇◆

 

 

 習得済職業(クラス)

 

 魔術師(ウィザード)Lv2

 

 

 ◇◆

 

 

「ふむ……」

 

 Lv2か……まぁ駆け出しという話だし、妥当なところかな?

 しかし《警報(アラーム)》って何だろ? 聞いた事のない魔法だな……

 他にも《水生成(クリエイト・ウォーター)》や《点火(イグニッション)》、《清潔(クリーン)》もユグドラシルには存在しない魔法である。

 後でどのような効果の魔法か教えてもらおう。

 

「どうかな?」

「んー……正直駆け出しの魔法詠唱者(マジックキャスター)のステータスを見たのは初めてだからなんとも……」

 

 ユグドラシルではよくスーちゃんのステータスを見せてもらっていたが、出会った頃にはお互いそれなりのレベルだったので低レベル帯のステータスの善し悪しはわからない。

 わからないが、気にしても仕方が無いので気にせず鍛えていこうと思う。

 

 リセマラは出来ないからね。

 

「まぁ実際やってみないと分からないからね。早速行ってみよう!」

「僕はどうすればいいの?」

「俺の後ろから《魔法の矢(マジック・アロー)》で攻撃して。ゴブリン一匹に対して一発でいいから」

「わ、わかったよ!」

 

 ユグドラシルでの経験値獲得条件は戦闘に参加することだったので、同じであればこれでニニャにも経験値がはいるはず。

 これでいくつかレベルを上げて《強化(バフ)魔法》を覚えたら前衛に魔法をかける事で条件を満たすことが可能になる。

 

 これが昔スーちゃんが提唱していた『誰でも最速簡単楽々レベルアップ術。魔法詠唱者(マジックキャスター)編』の概要である。

 

 特に魔術師(ウィザード)レベル5で取れる特殊技術(スキル)魔法持続時間延長(エクステンドマジック)》を取得することで効率はさらに上がる。

 大体のプレーヤーは魔術師(ウィザード)レベル5で取れる特殊技術(スキル)では《魔法最強化(マキシマイズマジック)》や《魔法広域化(ワイデンマジック)》、魔法二重化(ツインマジック)を選択するそうなのだが、スーちゃんから言わせるとそれは素人の選択らしい。

 

 それもこれも強力な前衛が居てこその話なんだけど。

 

 なのでまずは《魔法の矢(マジック・アロー)》でチクチク戦闘に参加してもらい、レベル5を目指す。

 そしてレベル5に達するまでに最低限のバフ魔法を習得し、レベル5に達して《魔法効果時間延長(エクステンドマジック)》を習得したら俺にひたすらバフを掛けて俺がモンスターを狩りまくる。

 

 これを噛み砕いて説明して、ニニャも納得の色を見せたので実践へと移る。

 

「ニニャ、アイツ」

「了解! 我が敵を射抜け《魔法の矢(マジック・アロー)》!」

 

 ニニャの持つ杖の先から魔力の玉が現れ、一匹でフラフラ歩いているゴブリンへと向かって飛んでいく。

 

「ギッ!?」

 

 必中効果のある《魔法の矢(マジック・アロー)》は狙い違わずゴブリンの鼻先へと命中し、痛かったのかゴブリンは目を閉じてたたらを踏んだ。

 

「どっこいしょー!」

 

 そんな美味しい隙を逃す訳もなく、ゴブリンへと接近して一撃でその首を刎ねた。

 

 あれ? レベルは変更していないのに昨日より斬撃が鋭かったような……

 

『武技《斬撃》を習得しました』

 

 昨日との手応えの違いに内心首を傾げていると、俺の目の前に半透明のウインドウが出現、武技《斬撃》を習得したと表示された。

 

「え……告知あるの?」

 

 ベロテさんたちからはいつの間にか、気が付けば自然も武技を扱えるようになると教わっている。

 このような告知があるとは聞いていない。

 

「半透明のウインドウに表示されてるってことは……これも【ステータスチェック】の恩恵かな」

 

 それになにより、武技を習得することが可能であることが分かった。

 つまり、俺もまだまだ強くなれる。

 

「武技についてももっと学ばないとね……っと、ニニャ! 次そいつ!」

「はい! 我が敵を射抜け《魔法の矢(マジック・アロー)》!」

 

 それからニニャの魔力が尽きるまでこれを繰り返し、武技の使い心地を確認してから今日の冒険を終了した。

 

 《魔法の矢(マジック・アロー)》はMPを1消費するので、ニニャに入った経験値はゴブリン八匹分。

 たったそれだけでニニャの《魔術師(ウィザード)》のレベルが5まで上がり、俺の【ステータスチェック】を用いて無事《魔法持続時間延長(エクステンドマジック)》を習得することが出来た。

 

 俺の【ステータスチェック】とニニャの【魔法適正】のコンボは思っていた以上に相性バッチリなのかもしれない。

 

 とりあえず初心者脱却の目安となるレベル25を目指して頑張ろうか。

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