「
現れたアンデッドは呟いた通り
名前の通りレベル35の戦士系アンデッドだ。
それだけならちょっと強めの中位アンデッドでしかないのだが、コイツには厄介な特性が備わっている。
まず、殺した相手を
この数ヶ月エ・ランテルで冒険者として過ごしているうちに冒険者たちの実力はある程度理解したつもりだ。
ついこの前エ・ランテル最強のチームだったオリハルコン級のチームが引退して別の街に行ってしまった今、俺が居なければこの
イグヴァルジとか泣きながら漏らして逃げ出すだろう。
ゾンビフェスティバル開催待ったナシだ。
この能力だけでも厄介なのに、コイツは他にも能力を持っている。
それはそのステータス。
防御特化のアンデッドであるため、攻撃は25レベル相当なのだが、反対に防御面は40レベルにも達する。
要するにレベルの割にめちゃくちゃ硬いのだ。
さらにどんなダメージを受けてもHP1で耐え切る食いしばりまで持っている。
その能力故に『
現在のレベルは俺がレベル28設定、レベル的に下回っているが、装備品の効果で俺の能力はかなり引き上げられているので実質どっこいかな?
ちなみにニニャのレベルは20なので
俺の【ステータスチェック】で自分のビルドを弄れば鎧袖一触で倒せる相手なのだが、今のレベルではいい感じの死闘になりそうだ。
「だけどまぁ……」
だからこそ美味しい。
今の俺たちより格上の
なんかプレート提げてる奴も居るけど、アンデッドになっちゃったら通常の復活魔法では復活出来ないから一緒に殺っちゃうよ!
ニニャはレベルアップの糧に、俺はレベルは上がらないが経験値を貯めると武技を覚えられるっぽいのでそのために。
こんなご馳走見逃せない!
「ニニャ、支援よろ」
「了解!」
上空に退避しているニニャに指示を出すと、次々に《
「デカイのは俺が抑えるから、先に周りの対処よろ」
「任せて! 《
上空から放たれる広域化された《
これで俺と
あとはコイツをしばき倒すだけである。
「武技《能力向上》《能力超向上》《加速》《剛腕剛撃》」
ニニャから掛けられたバフで強化された肉体を、さらに武技を使って強化する。
「行くぞおらぁぁああ!!」
バフと武技により、一時的に40レベル相当にも達する速力を以て
「オオ……オ゛オ゛オ゛!」
「武技《回避》!」
俺の突進に合わせて振り下ろされたフランベルジェを武技《回避》を使用してスレスレで回避、フランベルジェを振り下ろして隙だらけの頭部目掛けて更に武技を繰り出していく。
「武技《二重殴打》!」
まずは左のメイスを
「オオ……」
流石に頭部への二連撃は堪えるのか、
敵が下がればこちらは詰める。俺の間合いからは逃がさない。
これは『ユグドラシル』においての近接戦の常識である。
間合いを制すものが戦いを制すのだ。
「武技《即応反射》!」
技後硬直している体を無理やり武技で立て直し、さらに追撃。
両手のメイスを上下左右に動かして
「武技《剛撃剛撃》! からの武技《殴打乱舞》! オラオラオラオラオラオラオラオラぁ!!」
殴る。殴る。殴る。殴る。殴る。殴る……
さすがに武技の連続使用により目の奥がチカチカしてくるが、これを無視。こんなの後でポーション飲んだら治る。
これくらいの無茶をしないと、今のレベルで
そういえば今は全く関係がないんだけど、この世界のポーションって青いんだよね。不思議。
そんなことを考えながらも息つく間もない怒涛の16連撃。
まずはタワーシールドを持つ左腕を粉砕。
次いでフランベルジェを握る右腕にもメイスを全力て打ち付けて破壊する。
両腕を失い守ることの出来なくなった顔面に、残り連撃を叩き込んだ。
「オ゛……オ゛オ゛……」
小さな呻き声を最後に、
ユグドラシルでは有名な『
「……死んだ?」
いや、アンデッドだからそもそも死んでいるのか?
まぁそんな細かいことはいいか。
とりあえずコイツ……どうしよう?
「アレス、倒したの?」
「ああ、倒したけど……」
コイツの討伐証明部位ってどこだろう?
ちなみに降りてきたニニャを【ステータスチェック】を使用して見てみると、大量の
これで第四位階魔法も覚えられるよ! おめでとう!