とりあえずレメディオスについては『アデプト・オブ・ペニー』を最大レベルまで上げてみてから細かい調整を行うこととして、続けてケラルトのステータスを確認してみることにする。
◇◆
名前……ケラルト・カストディオ Lv37
年齢……17
種族……人間種
異名……カストディオの天才姉妹(妹)、剣神の巫女
役職……アダマンタイト級冒険者チーム『白翼の剣』副リーダー
属性……中立(カルマ値-50)
種族Lv
人間種のため無し
クレリックLv10
ハイ・クレリックLv7
プリースト3
ハイエロファントLv4
カリスマLv3
バトルクレリックLv5
ハイ・ノーブルLv3
コックLv2
種族Lv0、
【ステータス】
HP30
MP27
物理攻撃19
物理防御21
素早さ23
魔法攻撃18
魔法防御20
総合耐性50
特殊10
◇◆
「ケラルトは信仰系
先日アベリオン丘陵で再会した時の装備を見てもしかしてと思っていたが、やはり信仰系
剣を持っていたし、バトルクレリックの
「家の方針と言いますか、私が最初に学んだのが信仰系魔法でしたので」
「そうなんだ」
この世界ではモンスターと戦うこと以外にも経験値を得る手段がある。
おそらくケラルトはその方法信仰系
「俺なら信仰系のレベルを魔力系に振り直すことも出来るけど、どうする? なんならケラルトのレベルなら魔力系信仰系両方とも第三位階が使えるようにも出来るけど」
「そうですね……」
ケラルトたち白翼の剣は二人チームだからね。
信仰系しか使えないより魔力系も使えるようにした方が汎用性が増していいかと思ったのだが、そこでふとあることを思いついた。
ここにニニャが入ればグッとバランスが良くなるのではなかろうか?
「優秀な魔力系
ケラルトは前向きに考えているようだが、優秀な魔力系
そのことを話してみよう。
「ねぇ、今思いついたんだけどさ」
「なんですか?」
「そもそも冒険者チームで二人って人手不足じゃない?」
「正論パンチ辞めてください」
大体の冒険者チームは四人~六人でチームを組むことが多いのだ。ユグドラシルでもそうだった。
「レメディオスが前衛でアタッカー兼タンク、ケラルトが後衛で信仰系兼魔力系、チームとしては最低限のバランスは保てているけど、個人としては中途半端ビルドになるよね?」
ユグドラシルでは万能タイプよりも一点集中タイプの方が圧倒的に強かった。
現に俺は完全物理アタッカーでタンクは無理。ケラルト……当時のスーちゃんも完全に魔力系であって、信仰系魔法はひとつも使えなかったのだ。
「メンバーは増やさないの?」
「男性でもいいですか?」
「ダメです」
冒険者なんて泊まりがけで依頼に赴くことも珍しくないのに、別の男と一緒になんて認めません。
「ということで提案があります」
一度言葉を区切り、ケラルトとレメディオスの顔を順番に見つめてから口を開く。
「合併しません?」
「合併……? アレスのチームとか?」
「うん。実は俺たちも二人組なんだよね」
二人組は人手不足と言ったが、俺たち白銀の閃光に関しては例外である。
なぜなら俺がその時必要な役割をこなせるから。
「アレスたちも二人なのか……そういえば昨日《
「アレスは自分は女の子と二人組で行動しておいて私たちのチームに男性が入ることは反対なのですか?」
「あっ……」
椅子から立ち上がり、その場に正座する。
とりあえず今回は言い訳をさせてもらおう。
「あのですね、これには訳がありまして」
「聞きましょう」
「ありがとうございます。仲間はニニャと言うのですが、年齢は10歳にして第五位階を扱える魔力系
「「は!?」」
ニニャの使える位階を発表すると、二人は驚いたように声を上げた。
第三位階が
「出会った時は男装をしておりまして……話を聞けば貴族に攫われた姉を助けるために冒険者になったと言うので手助けしようと思いまして……」
「ふむ」
ケラルトとレメディオスは顔を見合せ、何かを考えながら目で会話をしている。
その内容は分からないが、おそらく俺が有罪なのか無罪なのかを話し合っているのだろう。
「手は出していないと?」
「ニニャは仲間であり妹のような存在と認識しておりますれば、そのような気持ちなどは欠片も無く、手を出すなどそのようなことは……」
「うーん……ギリギリ無罪!」
「ありがたき幸せ」
ケラルトが無罪を宣言してくれたので、ははぁーと平伏して見せると、二人は目を見合せて大きなため息を吐いた。
「それで、その姉の捜索はどうなっているのだ?」
「見つけて保護したよ」
ツアレニーニャを保護したことと、約一ヶ月後に王国に巣食う八本指を潰すための戦いが始まるということを説明すると、二人はとても嫌そうな表情を見せた。
「王国の現状は酷いとは聞いていたが……」
「ここまでとは思いませんでしたね……」
二人は再び顔を見合せ、頷き合った。
「色々と話し合わなければならない事も多いと思いますが、前向きに検討したいと思います」
「うむ。私は八本指とか言う組織が許せんからな。合併の話は別としてもそちらには協力したいと思う」
「ありがとう。それなら早速ニニャとも顔合わせしてもらった方がいいかな?」
「そうですね。出来るだけ早くに……」
「じゃあ今からでも」
ケラルトは一緒ポカンとした表情を浮かべたが、すぐに俺が転移魔法を使えることを思い出したのか納得したような表情へと変わった。
「分かりました。では着替えて来ますので、少しだけ待っていてください」
準備のためにケラルトとレメディオスがリビングを退出、一人になったので今更ながらニニャへと連絡を取る事にする。
勝手に決めちゃったけど、怒られないといいな……
こめかみに指を当て、ニニャへと向けて《
『……はい』
「俺です。アレスです」
『アレス? どうしたの?』
「実は相談がありまして……」
ニニャにこれまでの経緯とケラルトたちに合併の提案をしたことを報告すると、ニニャは短く「分かったよ」と答えてくれた。
『それで……王国と聖王国、どっちで活動するの?』
「その辺も含めて相談するために今から王都に三人で戻ろうかと思うんだけど、大丈夫?」
『了解。こっちは特に動きもないし、姉さんも少しは落ち着いてきてるから大丈夫だよ』
「分かった。なら王都に戻ったらまた連絡する」
『了解』
繋がっていた線が切れるような感覚がして、ニニャとの《
それから少し待っていると、何故か完全武装を整えた二人がリビングへと戻ってきた。
「どうして完全武装?」
「冒険者同士の初顔合わせですから当然です」
そういうものなの?
俺なんて大体平服でどこでも行くし、誰とでも会ってるんだけど……
俺も鎧とか装備してた方がいいのかな?
「では行きましょう」
「えっと……俺も鎧とか装備した方がいいかな?」
「アレスの仲間と会うのです。必要ありません」
「分かりました」
そのままで大丈夫と確認も取れたので、早速王都の俺が宿泊している部屋へと《