東方幻想鉄   作:AmanatuTaruTaru

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三話が欠けているため、飛び飛びになっています

経緯としてはウィンダスからミッションを受けてサンドリア王国に向かわなければならない
徒歩でウィンダス→東サルタバルタ→タロンギ大峡谷→ブブリム半島→マウラに向かいながら途中でセルビナ行きの船に乗り、道中の船旅に海賊に襲われて船に乗る現地の冒険者と共同パーティを組んで撃退
途中でシーホラー(タコの怪物)に襲われて壊滅状態、ベテラン冒険者の力を借りつつ無事撃退に成功してセルビナに到着
バルクルム砂丘を超えてサンドリア王国に続くラテーヌ高原に辿り着く
という流れになっています


子供を人質とか私のシマじゃノーカンだから

「うおー!でっけぇ!」

 

見上げれば首が痛くなる程に巨大な建造物。

骨のように白く、人工物なのか、それとも長い年月をかけて自然が作り上げたモノなのかが見当も付かない。

それはタロンギ大峡谷にあるメアの岩に似ている。

霧雨魔理沙は帽子を手で押さえながらも見上げてしまう。

何度か似たようなものを見ているが、それだけインパクトのある代物なのだ。

 

「あれがホラの岩ですかね?となると後二日もあれば辿り付けますね」

 

鴉のような翼を生やす少女 射命丸文はホラの岩を見つめている。

港町であるセルビナを出発して二日が経っている。

 

果てしなく広がる砂の道を歩き、熱波とも言うべき暑さがあるバルクルム砂丘を超え、今いるのは大草原地帯であるラテーヌ高原だ。

かつては巨大な鳥である野生チョコボの産地であったが、家畜化とそれにともなう乱獲の影響でほとんどその姿を見せる事がない。

現在では大羊の遊牧地として羊飼いに利用されている。

穏やかな気候と風景だが魔物がいる事に変わりなく、中には冒険に慣れた程度の冒険者を一蹴する危険な魔物も生息している。

とはいえ、彼女達の強さならほとんどが練習相手にもならないため、時々ゴブリンが襲い掛かってくるバルクルム砂丘と比べて楽に進む事ができるのだが。

 

ホラの岩はラテーヌ高原東部にある建造物であり、ウィンダス連邦からのミッションの関係で行くことになったサンドリア王国まであと少し、という距離である。

まだ太陽は昼前だ。

このまま真っ直ぐと順調に進めば二日程度で辿りつくだろう。

 

「チョコボだっけ?あれに乗れればいいんだけどね」

 

アリス・マーガトロイドの脳裏に浮かぶのは黄色の巨大鳥。

ホラの岩にはチョコボを借りる事ができるチョコガールが派遣されている。

チョコボに乗る事ができれば、二日もかかる距離も半日足らずで駆け抜ける事ができる。

 

「チョコボ乗り免許証がないと乗れないとか私のシマじゃノーカンだから」

 

「そんな事言ってもですねぇ」

 

博麗霊夢はチョコボに乗れない事を不満そうにしていた。

チョコボに乗るにはクォン大陸とミンダルシア大陸をつなぐジュノ大公国で取得できるチョコボ乗り免許証が必要となる。

当然彼女達はそんなものを持っていないため、チョコボに乗る事ができない。

 

「ありゃ、こりゃひと雨来そうだぜ」

 

天候が曇ってきた。

数分後、雨が降り出してきた。

幸いホラの岩にある階段の下は雨宿りに使える。

休憩も重ねて雨が止むまで雨宿りする事になった。チョコガールとチョコボも同じように雨宿りをしていた。

 

一時間もすると雨が晴れてきた。

ホラの岩から出発し、サンドリアを目指していく。

道の途中途中に石灰質土壌で、雨によって浸蝕された地裂を見る事になる。

高原を切り裂くように縦横に地裂が走っており、そこには雨によって生まれた虹が見えた。

 

それはラテーヌ高原が別名"虹の高原"とも言われる美しさであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バルクルム砂丘は熱砂、ラテーヌ高原は裂け目が代表的な光景だとすれば、ロンフォールはどこまでも広がる常緑樹の森だ。

木々は、大きな緑の葉が枝からいくつもしだれている。

葉と葉が重なり合い、いっそう緑が濃く見える。

風がなびくたびに新緑の匂いが鼻に着く。

大きく深呼吸をした。

空気がうまく感じる。自然の多いウィンダスでもそうだったが、ここはそれ以上だ。

 

元々狩猟民族であるエルヴァーンは、防衛上の不利を捨てても木々を大切にしてきた。

代々エルヴァーン王族の狩り場として丁重に保護された美しい森であるが、近年の獣人による木々の伐採や、悪食で大食漢の大羊が木の根を食べ尽くしたりと生態系を崩し、木々や獣の数が低下している事が起きている。

 

しかし、そんな事を感じさせないのがロンフォールの凄さだろう。

目に着くのは数多の木々であり、とてもじゃないが生態系が崩れてるとは思えない。

 

時刻は昼を過ぎている。

この調子で進めば夜中にはサンドリアに到着するだろう。

 

起伏のある道を進んでいく。

途中で大きなクワガタのような魔物や大羊とすれ違うが、この辺の魔物は野生の獣として生きている。

刺激をしなければ襲い掛からないため、無視して行く。

街道から足音が聞こえてくる。

 

「む。冒険者か」

 

エルヴァーンだ。これから向かうサンドリアで最も多くいる種族。

彼は冒険者ではない。麟のような鎧であるスケイルアーマーを身に付けた彼はサンドリア王国の巡回警備兵だ。

こうした警備をする事で、獣人の動きを見張っていたりする。

 

「最近になってオークの活動が活発になっている。貴様ら冒険者なら平気だろうが、忠告はしておく」

 

そう伝えると彼は別の道に行き、警備の続きに入った。

 

オークとは獣人の一種であり、猛吹雪で吹き荒れるバルドニア地方よりさらに北方の島々からクォン大陸に侵攻してきた、好戦的な獣人だ。

幾度無くエルヴァーンと争い続け、水晶大戦敗戦に伴い一度は撤退を行うも、ほどなく再度クォン大陸上陸を果たしている。

現在は大将バックゴデック率いられた軍勢が、ラテーヌ高原東部の先にあるジャグナー森林、そこにある元はエルヴァーンの村であったラヴォール村を根城にし、ダボイと称してサンドリアの侵略を虎視眈々と狙っている。

 

そのオークとは、すでに何度か戦っている。

ラテーヌ高原、ロンフォールでは特に珍しくない獣人だ。

力と体力に優れており、知能がさほどは高くない。

見た目は鱗のないトカゲを人型にした感じか。

 

オークの活動は活発となっているのは確かなようだ。

別の場所に比べて獣人の数が多い気がする。

幸いなのはロンフォールにいるオークのほとんどが練習相手にならない強さだ。

大半が死刑囚であり、死に物狂いに戦ってくるが所詮オーク帝国軍の捨て駒に過ぎない彼らは大した事がない。

 

街道を歩き、森を進んでいく。

太陽は完全に沈んでいる。

王都の門が見えてきた。

欠けた月と星々が照らしているように見える。

 

森を切り開いて作られたサンドリアの王都は、魔物が巣食う森を灰色の石壁で拒絶している。

ぐるりと囲む堅牢な石の壁は、変わっていく世界を拒絶するかのように建てられている。

それは驕慢と言われるエルヴァーンの心を現してるかのようにも見えた。

 

 

 

「通って良し」

 

首にかけられた《シグネット》をサンドリアのガードに見せ、王都に入る。

冒険者のフリーパスというのは伊達ではないようだ。

見せるだけで他国に入れるのだから楽極まりない事だ。

 

「これからどうしますか?」

 

ふよふよとした半霊を浮かす少女 魂魄妖夢は特に疲れも無く、これからの方針を聞く。

ミッションの内容はサンドリア王国の情勢を探る事だ。

とはいえ、まだ右も左も分からない他国で何から調べればいいか分からない。

 

「まずは領事館とやらですね。ここから南にあるみたいなので、行ってみましょう」

 

文の言葉に皆が傾くと、ウィンダス連邦の領事館を目指す事にする。

ロンフォールの自然の多さと違い、サンドリアは石で敷きつめらえた町となっている。

工業もある程度発達しており、サンドリア周辺の風土に則した産業からなる北には木工ギルドと鍛冶ギルドが存在している。

 

門の先にある階段を歩いて行き、南に行く。

宿屋や家具のある店がある道沿いの先には、噴水を中心とした広場があった。

その広場にはウィンダス、バストゥーク、ジュノの各国領事館とサンドリア国教会の総本山である巨大な教会堂、そして国王が住まうドラギーユ城がある。

 

ウィンダス連邦の国旗がある領事館を見つけ、中に入る。

もう深夜であるが、人がいるようだ。

窓口には薄い緑の色をしたツインテールのタルタルの女性がいる。

 

「あら、あなたがレイムさん?」

 

タルタルの女性は、赤いリボンでポニーテールをした霊夢を見て名前を言い当てたようだ。

 

「ええ、そうだけど。あなたは?」

 

「うふふ、私はカサララ。ようこそサンドリア王国のウィンダス領事館へ。長旅御苦労さまです」

 

物腰の柔らかいカサララは丁寧な口調で霊夢達を出迎えた。

 

「さっそくミッションの特別任務…と言いたい所ですけど、長旅でもうお疲れでしょう。レンタルハウスの手続きをしておいたので、ゆっくりとお休みください」

 

レンタルハウスは自国以外の国で一時貸与されるモグハウスの事だ。

レンタルハウスにも自分の担当モーグリが常駐しているため、モグハウスとほぼ同等の機能が利用できる。

領事への紹介状をカサララに渡し、領事館を出る。

まだ季節は冬だ。肌が寒く感じた。

 

 

 

鍵の意匠はモグハウスの印だ。

アーチ状に作られた門のてっぺんに、その印がつけられている。

門の先が、冒険者のための宿泊施設であるとわかりやすくするためだ。

区画ごとにアーチ状の門があるため、今どこにいるのかが分かり、便利である。

モグハウスとレンタルハウスは、《シグネット》を持つ冒険者なら誰でも借りる事ができる。

途中で近くにいるガードに《シグネット》を見せ、中に入る。

延々と同じ扉が続く通路を歩き、自分達の泊まるレンタルハウスの扉を開く。

 

「ウィンダスのとあまり変わりないな」

 

魔理沙はレンタルハウスを見回す。

奥に暖炉が一つ。南に向いた窓が一つ。床は縞模様の絨毯が敷かれ、ベッドは六人分。

ウィンダスとモグハウスと同じ、共有部屋のようだ。

 

「風呂に行こうぜ!風呂!もう一週間も入ってないぜ!」

 

「そうだねー。汗かいたから結構臭うよ」

 

魔理沙とルーミアは荷物を置くとモグハウスを管理するモーグリを呼び出し、着替えを取りだして風呂場に向かおうとする。

一週間近くの長旅で彼女達は水浴びをしていないため、体中が汚れている。

あまり気にしていないのは文ぐらいで、それ以外は女の子のため体臭は割と気にしてたりする。

ルーミアは妖怪なのであまり気にしていなかったのだが、博麗神社に居候してから毎日と風呂に入ったため、そうした事も気にしに始めたのだ。

 

台所、トイレ、風呂場はモグハウス内ではなく、全体の共同になっている。

着替えとタオルを持ち、レンタルハウスを出ると風呂場に向かう。

寝る前に、まず風呂でさっぱりする事が最優先であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

朝日がサンドリアを差し込む。

すでに霊夢達は領事館に向かっている。

鎧の内側にある布や胴衣ローブなどの装備品は清潔にされている。寝ている間にモーグリが一晩にやってくれたのだ。

 

領事館の扉を開くとカラササがすでにいた。

昨日と変わらぬ穏やかな顔で出迎えてくれた。

 

「おはようございます。よく眠れましたか?」

 

「ぐっすりと眠れたぜ」

 

「それはよかったです。

さて、ミッションなのですが現在この国では獣人との小競り合いが絶えません。

特にオークの活動が活発になっており、住民も不便な生活が続いています」

 

それはロンフォールの巡回警備兵の忠告にあった事だった。

 

「その中でオークによる犯行でサンドリア国民である子供が誘拐されてしまいました。

本来、こういった救出ではサンドリア王立騎士団の方が向かうのですが…先ほど言った通り、オークの活動が活発しており、手が出せません」

 

サンドリアには王国軍の中核を為す二種類の騎士団がある。

 

一つは王立騎士団であり、獣人軍征伐、外部領土への駐留等、外征を主任務とする。

王都の外でアウトポストなどのガードとして働いているのも彼ら王立騎士団の騎士たちである。

 

そしてもう一つが神殿騎士団であり、犯罪者や異端者の検挙、王城や聖堂の警護、暴徒鎮圧等、主に都市内での活動に限定され、王都内のガードを担当しているのも神殿騎士団の騎士たちである。

 

子供の救出をするのは王立騎士団の仕事であり、その王立騎士団は活発化するオークの軍勢を相手にしなければならず、手が空いていない。

ならば誰が救出するのか?

何でも屋である冒険者の出番となる。

つまり、今回の任務は誘拐された子供を救出する事なのだ。

 

「この任務が成功できれば、王立騎士団はオークとの戦いに集中できるでしょう。

詳しい任務内容についてはドラギーユ城でサンドリア現宰相のハルヴァー殿から直接聞いて下さい」

 

 

 

 

 

 

 

 

東方幻想鉄

第四話「子供を人質とか私のシマじゃノーカンだから」

 

 

 

 

 

 

 

領事館を出るとすぐ先にある巨大な城が目に映る。

サンドリアを主張するドラギーユ城だ。

初代国王にして建国の覇王の異名を持つランファル・R・ドラギーユから途絶える事なく血統は受け継がれ、その城も建てられて数百年以上は経つが何も変わっていない。

 

厳めしい顔つきをした門番を通り抜け、石の床をこつこつと靴音を響かせながら両開きの大扉を開ける。

王城の謁見のための広場だ。中はとても広い。

 

「でも紅魔館ほどじゃないな」

 

魔理沙は思わず呟く。

幻想郷のパワーバランスの一角を担う悪魔が住まう紅に染められた館。

中身は見た目のような広さではなく空間を弄られてるため、弾幕ごっこを行えるぐらいの広さを持っている。

 

「お前達がウィンダスから来た冒険者か」

 

謁見の間にいるのは一人のエルヴァーンだ。

黒い髪を後ろで纏めており、若く見えるがこれでもすでに50歳は超えている。

国王の代理として王国の政務を司る人物ハルヴァー・M・ボーレルは口を開く。

 

「時間が惜しいから説明をするぞ。

領事のカラササから聞いていると思うが、我が国の住民である子供が二人、オークどもに攫われる事態になった。

本来は王立騎士団が救出するべきなのだが…今は別件のオークの相手をしなければならん。

サンドリアの北西に、オークの前線基地であるゲルスバ野営陣がある」

 

サンドリアの北西には、戦闘隊長バットギットを筆頭に、死を恐れぬ選りすぐりの戦士が集められており、今か今かとサンドリアを狙っている。

距離も徒歩でいけば数時間と近い場所にあるため、日夜サンドリア騎士と冒険者との小競り合いが絶えない。

 

「オークはさらった子を家畜小屋に閉じ込めるのが常識だった。

しかし冒険者や王立騎士団に救出されるようになって、いらぬ知恵を付けたのか。

ゲルスバ野営陣の最奥…ユグホトの岩屋という洞穴に閉じ込めるようになった」

 

ハルヴァーは紙を取り出す。

紙には攫われた子供の特徴が書かれていた。

 

「任務は最深部にあるユグホトの岩屋に赴き、子供の救出だ。

危険な任務になるだろうが、成功すれば我々サンドリア王国はお前を公式の冒険者として承認する事を約束しよう」

 

 

 

南サンドリアと呼ばれるエリアでは、王都では一番賑やかな場所と言えるだろう。

中央に凱旋広場を有し、北に凱旋門、南に競売所とチョコボ厩舎がある。

左右に伸びるような立地をしており、東には道に沿って東門、武器屋、防具屋、居酒屋が存在し、脇道の従者横丁は住宅街となっている。

まっすぐ進めばモグハウスに辿りつける。

一方西には道中に西門、食料品店、雑貨屋、そして革工ギルドがある。途中の昔は犯罪者の溜まり場となっていた猟犬横丁は複雑な構造をもっており道に迷いやすい。

雑貨のターミラでは剣虎と呼ばれる魔物の牙を高く買い取ってくれるため、今でも冒険者が足を運ぶほどだ。

 

冒険者の往来は常に絶えず、まだ冒険者を始めたばかりの者が仲間を増やそうとしたり、バザーを開き、自ら商品取引を行う人の掛け声が絶え間なく響き渡っている。

 

そんな中で競売所でアイテムを落札しようとしている少女が六人。

霊夢は渋い顔をしていた。

 

「もう余裕はないわねぇ…」

 

装備ではなく、体力を回復させるポーションや、"魔力"を回復させるエーテルを落札しているのだが、すでにギルが底を尽きかけていた。

騎士の国だけあってか前衛の装備は充実しているのだが、新しく買う事ができない。

 

「カザムパインが安いのはラッキーだったぜ」

 

12個で一単位である1ダース分を二つ落札し、大量のカザムパインを競売所の受付員から受け取っている。

 

「そんなに買ってどうすんのよ」

 

「こうするんだぜ」

 

鞄からクリスタルを取りだす。

水のクリスタルだ。魔理沙はクリスタルを売らずに取っておくため、モグハウスに大量に保管してある。

このクリスタルもその一つなのだろう。

 

水のクリスタルに"魔力"を流し込み、クリスタルに込められた元素の力を解放する。

元素の力が結晶化したクリスタルは力を流し込めば、その元素の力を利用できる。

その元素の力を利用した製法が、クリスタル合成である。

 

結晶がほつれるように分解され、水の塊が宙に浮く。

浮いた水の塊に、カザムパインを投下した。

草が取れ、皮の部分が溶けるように無くなっていく。

水の中にあるのは、果肉が晒されたカザムパインだ。

合成の難しいところはここからだ。合成とは、明確なイメージで完成品を頭の中で思い浮かべなくてはならない。

 

果肉から絞られるように、果汁が浮き出てくる。

その果汁は水の元素と融合していく。

瓶を取りだした。

ガラスで出来た小瓶だ。そこに零れないようにクリスタル合成で作ったジュースを入れていく。

まるまると入った瓶に蓋を閉めると、余った水の塊は萎んだカザムパインと共に自然に消滅した。

 

「成功っと!」

 

パインジュースの成功に、笑みを浮かべた。

クリスタル合成で作られた食品は元素の力を付加されているため、体にいい結果を与えてくれる。

その中でパインジュースは素材であるカザムパインが安く、作りやすいためか冒険者に人気の高い食品だ。

 

「作るぜぇ~。超作るぜぇ~」

 

まだまだカザムパインはたくさんある。

次々のジュースを量産していく魔理沙の調理スキルは、着実に上がっているようだった。

 

 

 

 

必要なものを買い、ゲンスパ野営陣に向かおうとしている霊夢達。

 

一方でドラギーユ城では、ハルヴァーは忙しく働いていた。

王の代理である彼に気の休まる日は中々ない。特に最近では、オークの活発化からあまり寝ていないのだ。

 

「ええい、情勢が少し落ち着いたと思った矢先にこれだ」

 

それでも冷静に仕事をこなしていくハルヴァー。

そこに一人の男がやってくる。

 

「ハルヴァー」

 

「これはトリオン様!何か御用で?」

 

その男は、サンドリア王子の片割れであるトリオン・R・ドラギーユであった。

その肉体は頑健であるエルヴァーンでも更に鍛え抜かれた体躯を持ち、剣術においてもサンドリアで1、2を争う腕前を持つ。

双子の片割れである弟ピエージュ・R・ドラギーユが智に優れた者であるならば、トリオンは武に優れた王子であり、次期王位継承に最も近い男とも言われる。

しかし頭は悪くないのだが、考えるより体が先に動くタイプのためか柔軟な思考のできるピエージュも次期王位継承として劣っていないとも言われる。

 

「ふん。我が王立騎士団が動けず、冒険者に頼り切りな現状にな…」

 

不満そうに顔を顰めるトリオン。

王立騎士団を取り仕切り、自らも前線で指揮を取る勇猛の王子であるが、オークの動きを抑えるために子供の救出に動けない事が我慢ならないのだ。

 

「仕方ありますまい。この状況だからこそ、冒険者が必要になるのです」

 

「それは私とて分かっている。…聖剣を奪われた時、我らだけでは取り返す事が出来なかったからな」

 

かつて、サンドリア王家に伝わる聖剣がオークによって奪われた時、それを取り返すためにサンドリアの軍だけでなく冒険者も一丸となって取り返した。

今では聖剣を取り戻し、サンドリアと縁の深いタブナジアを滅ぼしてしまった聖剣は人の手では扱えぬを判断し、第24代国王ランペールが眠る龍王ランペ-ルの墓地下深くに封印されている。

 

「それで攫われた子供とは誰なのだ?」

 

「はっ。一人は教会に仕える司祭の子のようです。

そしてもう一人が…」

 

紙には顔が書かれていた。

可愛らしい女の子と、生意気そうな男の子が書かれている。

 

「カイ・K・テザー。王立騎士団所属のテザー家の二男のようです」

 

「何?」

 

その名には聞き覚えがある。

テザー家は、サンドリア騎士団の中で中堅といった所であり、その長男はあまりにも有名な男であった。

 

「ブロントの弟がカイと言ったな…」

 

トリオンの脳裏に浮かぶのは銀の髪をしたナイトだ。

ブリリアント・アンルリー・レーザー・オブ・ノーブル・テザー。謙虚なので短くしてブロント。さん付けでいい。

謙虚な騎士と自称し、王立騎士団の道を蹴って冒険者となった変わり者。

そしてサンドリアで最も貢献したといっていい冒険者でもある。

聖剣奪還の時、あの男に背を預け、オークと戦った時は血が熱く滾ったものだ。

 

『ブロント…私の背、お前に預けるぞ!』

 

聖剣を奪いしオークは、名のある強者。

 

『いいぞ。至高のナイトに守り守られた黄金の鉄の塊の前に攻撃が完 全 無 効されてはオークに勝ち目があるはずがない』

 

二人の騎士は互いの力を協力し合い、冒険者と騎士団の力が両方そなわり最強となった絆の力で聖剣を奪還した。

 

「あの男め…今頃何をやっているのだ?」

 

あの男の口癖は「守る」事だ。

弟の危機にさっさと駆け付けない事に不思議であった。

ブロントはなんだかんだ言いながらも家族を大事にする心を忘れていない。

しかしここ一年、ブロントを見た者がいない。

冒険者なのだから、まだ見ぬ何処かを自由に冒険しているのだろうが家族の危機ぐらいは駆け付けたらどうだとトリオンも思わずにいられなかった。

 

「しかしウィンダスの冒険者に任せるか…借りを作る事になるな」

 

思わず舌打ちしてしまうトリオン。

同盟を結んでるとはいえサンドリア、ウィンダス、バストゥークは仲が良いとは言えないものだ。

特にサンドリアとウィンダスは何百年も争い続けた歴史もある。

同盟を結んだ理由も、人間同士が協力しなければ逆に滅ぼされる共通の敵がいたからに過ぎない。

また、三国をまとめ上げ、アルタナ連合を作り上げたジュノ大公国がいなければ同盟を結ばず、人間同士が争っていた可能性もあったのだ。

借りといってもウィンダス連邦の指導者である"星の神子"をはじめ、五院の院長も小さい事に細かく気にする性格ではないといえ、政治とは小さな事が重要になってくる。

トリオンは所詮、武でしか道を作る事のできない男だ。

政治の駆け引きに関しては弟のピエージュや、目の前のハルヴァーに任せるべきだろう。

 

「トリオン様!ジャグナー森林より伝令!オークの部隊が動き出してるとの事です!!」

 

大扉が開かれ、伝令係の男が飛びだすように入ってきた。

 

「ぬぅ!ようやく動き出したか!王立騎士団を動かせ!私も出る!ハルヴァー!後は頼むぞ!」

 

「はっ!トリオン様もお気をつけて!」

 

トリオンは純白に輝く鋼鉄鎧を身に付け、片手剣と盾を装備する。

向かう先はジャグナー森林。

守るべき国民を安心させるため。倒すべき敵を倒し、道を切り開くのが武を誇りに持つトリオンの役目だ。

 

「我が友よ。お前が戻るその日まで、サンドリアは獣人の好きにはさせぬぞ」

 

冒険者でありながら次期王位継承の候補となった友を思い浮かべ、男は戦場へと向かって行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「む…」

 

「どうしたのよ、魔理沙」

 

魔理沙は突然、サンドリアの方角に頭を向ける。

 

「…いや、なんでもないぜ」

 

魔理沙の尊敬する謙虚な騎士が呼び捨てにされた事を感じ取り、今すぐ「さんをつけろよデコスケ野郎!!」と言いに行きたかったが、脳裏に謙虚な騎士が「呼び捨てでいい」と言ってきたため、その行動をやめる事にした。

見事な舎弟根性である。異世界に来てからも、それは失われていなかった。

 

「オーク多すぎよ。量産型なの?大量生産なの?」

 

霊夢は倒されたオークの持つギルを抜き取りながら、愚痴を垂れる。

今いるのはサンドリア王国から北西にあるゲルスバ野営陣だ。

オークの前線基地だけあって、何処も彼処もオークだらけであった。

強さ自体はロンフォールにいたのとあまり変わりないため、練習相手にもならない。

そのため、こそこそせずに殲滅しながら先に進むのだがあまりの数の多さにめんどくさくなってきたのだ。

まぁどれだけ弱くてもギルは持っているので、すでに金欠に近い財布の中身としては助かる事なのだが。

 

「知覚遮断が使えればもっと楽に進めるんだけどねー…」

 

白魔法で姿を消す魔法である"インビジ"が使えれば、敵に見つからずに進める。

しかし、まだルーミアとアリスの力量では使えない。

匂いを消す"デオード"と、足音を消す"スニーク"は使用できるが、オークは視覚感知だ。足音と匂いだけ消しても意味はない。

 

「弱いのが救いですな、と」

 

文はオークに刺さったボルトを抜き取っている。

何らかの効果が付属されたボルトではない、ただのボルトであれば再利用は可能だ。

さほど高価ではないがあまり無駄にはできない。

 

「よし、がんがん進むぜ」

 

"魔力"の回復が終わり、立ち上がる魔理沙。

洞穴まで半分も行っていない。

人質がいる場所まで、まだ遠かった。

 

 

 

ユグホトの岩屋に向かうには野営陣の最深部にある吊り橋を超え、一段高い山肌に沿って作られたゲルスバ砦を経由しなければならない。

オークの強さも奥に行けば行くほど、強くなっていく。

最初あたりのオークはルーミアの棍棒で撲殺できるほどの貧弱っぷりを晒していたが、砦からはさすがに後衛では敵わない強さになってきた。

また、山脈特有の曲がりくねった道のため、先に進みづらく敵に囲まれやすかった。

 

「前線基地ってのは伊達じゃねぇな…これって何に使うんだ?」

 

巨大な槌を眺め、魔理沙はぺたぺたと触っている。

槌以外にも丸太にテントを張り巡らせた建物がいくつもある。

それ以外にも、投石器など侵略目的の兵器が多数作られている。

それは一日二日で揃え、作れるものではない。

何年も掛けてオーク達が揃えたサンドリア攻略準備の結晶であった。

 

 

 

順調に砦に進み、もうすぐで洞穴に入ろうとしていた。

サンドリアから出発して半日ほど経っている。

 

「この奥に人質ですか…」

 

ユグホトの岩屋は、山を掘り抜いて作られた洞窟だ。

サンドリアを地下から攻略するため、オークが人間の奴隷に掘らせていたのだが、

短気なオークは途中で飽きてしまい、そのままになってしまっている。

 

灰色の岩で覆われた洞窟で、細い道は曲がりくねって見通しが利かない。

明かりはオークが角に備えつけた松明だけ。

通り過ぎれば、ちりちりと燃える音が聞こえてくる

ひどく頼りない明かりで、しかもところどころ消えかかっていた。

妖怪の文とル-ミア、人外である妖夢とアリスにはちょっとした明かりがあれば問題はないが、人間の霊夢と魔理沙にはちょっときつい。

 

道は細くなったり太くなったりとするが全体では単調の道であった。

見張りらしきオークがあちこちいたが、邪魔なので倒しながら進んでいく。

さすがに最奥だけあって、オークの質も強いが問題になるほどはない。

むしろオークが密集しているぶん、参戦リンクがやっかいと言えた。

一体と戦えば、どこからともなく二体三体と増えてくる。

魔理沙の相手を睡眠にする"スリプル"とアリスの動きを止める"バインド"が無ければ同時に相手をする事になっただろう。

 

「あれ?行き止まりなのかー?」

 

先に進むと、行き止まりになっていた。

人質の姿が見えない。

 

「待って。これって…」

 

アリスは行き止まりの下にある陣を見ている。

 

「これ、移送の魔法が掛けられてる。上に乗れば魔法で飛べるかも」

 

それは"バーニングサークル"と呼ばれる魔法陣だ。

独自の移送魔法が施されており、特殊な宝玉を置くと、専用のバトルフィ-ルドと魔物を出現させ、その場所に移送させる事ができる。

 

「この先にいるのかな?」

 

「可能性としては高い、ですかね。奥の奥と行ったらこの先ぐらいでしょうし」

 

だが、そこに人質にいるとは限らない。

もしかしたらまったく別の場所に移送される可能性があるのだ。

移送魔法は距離を簡単に飛び越える。下手したらゲルスバとまるで関係のない場所に飛ばされる可能性だって有り得る。

 

「ごちゃごちゃ考えるのは私の性に合わないわ。よし、行くわよ!」

 

それに私の勘がここが正解だって言ってるし。

そう言いながら、霊夢は魔法陣の上に立ち、移送の魔法が掛けられる。

文とアリスが止めようとするが時既に時間切れ。

霊夢は忽然と消えてしまった。

 

「ッ~~あの人はもぅ!」

 

文はじたんばを踏みながらも、霊夢の後を追う。

アリスも溜息を吐き、同じように魔法陣の上に立ち、移送の魔法が掛けられる。

 

「苦労は絶えないなぁ、あの二人」

 

「ですね…」

 

魔理沙と妖夢、ルーミアも、苦笑をしながら後を追った。

 

 

 

視界が暗い。

足を踏み外したような感覚に囚われる。

次の瞬間には頬が風に撫でられていた。

そうなると視界が戻る。

何度か移送の魔法は受けているが、あまり慣れない移送魔法特有の現象だ。

 

霊夢に続き、文、アリスが来た。遅れて魔理沙、妖夢、ルーミアも移送されてやってくる。

 

ルーミアの魔法がかけられる。

守護の魔法だ。

何時敵が来ても対処ができるようにである。

 

高低差のある道を進むと、洞窟から草木のある道にでてくる。

更に進むと広い広場が見えて来た。

こっそりと、覗き見る。

 

「いた。たぶん、あれだぜ」

 

魔理沙の目には広場の中心に、子供二人が背中合わせに縄で縛られてるのが見えた。

 

「ビンゴ、ですねぇ…霊夢さんがさっさと行ってしまって、もし外れたらどうしようかと思いましたよ」

 

「何よ。私の勘は外れないのよ」

 

「そんな事言ってる場合じゃないでしょ。問題はどうやって助け出すの?」

 

広場には中央に子供二人。近くにオークが一匹。回りにはオークが数匹いる。

オークの強さは…少しばかり強そうだが、倒せない事はない。

しかし、人質が相手側いる以上、真正面から行っても手出しができないだろう。

 

「どうにかしてオークを引き離せばな…」

 

「魔理沙のスリプルは?」

 

「一体だけじゃな。せめてスリプガが使えれば纏めて眠らせるんだが…」

 

"スリプル"の範囲である"スリプガ"は、魔理差の力量ではまだ使えない。

 

「ふむ…では、こんな策でどうでしょうか」

 

文は何か閃いたようだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

金の髪をしたエルヴァーンの少年カイ・K・テザーは不貞腐れるように地面を見ていた。

騎士の家族に生まれ、姉と兄、両親から厳しく育てられた彼だが、所謂不良に憧れていた。

それはエルヴァーンであり、騎士の家系から来る厳しい育てに対しての反抗心だったかもしれない。

そういう意味では兄は憧れであり、同時に目指したい男の姿でもあった。

 

騎士という道を蹴り、自由の道を掴むために冒険者になった兄。

冒険者になる前、喧嘩チームを引きつれてサンドリア王国を舞台にヤンチャにやっていた兄。

まぁ、そんな兄でも姉には敵わないのだが。それについてはカイも同じであった。姉は怒るととても怖い。

むしろ王立騎士団を受け継ぐのなら姉のほうが適任なのでは?と思わずにいられない弟の心は間違っているのだろうか?

そんな姉は婿を貰い、すでに結婚をしている。

 

そんな少年であるカイは、不良になりたいがために色々とやってきた。

悪事と言うほどでもない。精々施設の壁を蹴りで破壊したり、性質の悪い悪ガキ程度に収まる事だがそれでも厳格に育てられたカイにとって、それは自分は不良であると認識していった。

当然、そんな事を続けていると姉の耳にも入り、カイも生まれてほんの少しだけビビってしまう目に遭わされたが、それでもやめる事はなかった。

開放的な自分になれる。それを知ったカイは不良をやめる気になれなかった。

 

ある日の事だ。

教会の司祭の娘が、近くに使いに出る事を知り、カイはそれを悪戯でもしてやろう。

そう、軽く考えていた。

結果で言えば大成功。

後ろから水を掛けられ、顔を真っ赤にしながら追っかけてくる娘から逃げていく。

だが、その先にいたのはオークであった。

のっぺりとした獣人の顔を見て、腰を抜かしてしまう。

いくら騎士となるべく訓練をしているカイでも、まだ10歳程度の子供に過ぎない。

力の差が歴然。急いで逃げようとするがすぐに捕まってしまい、同じように娘も捕まってしまった。

 

そこからゲルスバの奥の奥に囚われている。

一応食事もでてくるので、人質としては生かされている。

だが、いつまでこれが続くのかわからなかった。

トカゲに似た魔物であるリザードの肉が生で出た時には目を疑ったものだ。

せめて焼いて欲しいと思ったのはカイだけではないだろう。ガルカなら生でも行けるだろうが、エルヴァーンに生、それも臭味のあるリザードの肉はきつい。

 

すでに捕まって、二日は経っている。

救出はまだなのだろうか。ああ、でも来たら来たらで王立騎士団だろうから、父に怒られるかもしれない。

心配をかけさせるなと言いながら一発殴り、思いっきり抱き締めるだろう。母と姉もそうするはずだ。

兄なら…どうするだろう?

 

(わからん…)

 

兄は尊敬はしてるにはしてるが、時々家族でも思考回路が理解できない事がある。

突然、騎士の道を蹴った時も両親の説得を無視して冒険者の道を突き進んだ実績もある。

そして、その兄も一年前に行方不明になってしまった。

いったい何処に行ったのか見当もつかない。

 

(…?)

 

回りのオークが騒ぎ出してる。

体が動かせず、闇雲に腕を振り回しているようだった。

 

「うっわ」

 

「ふぇ、なに?」

 

突然、体が浮いた。

これにはカイも娘もびっくりする。

回りのオークに静かにするように注意していたオークもそれに気づく。

 

「おや、やっぱり見つかりましたか。でも人質は貰っていきますよ」

 

文の声が聞こえる。

それと共に、誰もいないはずの場所に文の姿が浮き出てくる。二人の子供を背負う形として。

 

「それではさようなら。おお、遅い遅い」

 

子供を背負いながら爆走する文。

オークは追いかけようとするが、どんどん差が遠のく一方である。

シーフの"とんずら"は一定時間だけだが、チョコボを上回るスピードで走る事が可能だ。

 

「文が来たわよ!」

 

「撤退開始!」

 

アリスが文の姿を確認し、霊夢は逃げる準備を促す。

 

文の案はシンプルだ。

シーフの技能アビリティでこっそりと近付き、一気に逃走するという作戦。

その間、周りのオークに見つからないように"バインド"をかけ、騒ぎ出すオークに注意を逸らして近付きやすくするようにした。

来た道を戻るように走っていく。

移送で飛ばされたとはいえ、さほど遠くに飛ばされてないようだった。

 

しかし、逃げるという行為は、その道を熟知して成功するものだ。

知らない道をただ出口を求めて闇雲に走っても辿りつけない。

そしてここがゲルスバ。オークの前線基地だ。

そんな所で走っていると…

 

「oi みうs ミス おい 囲まれてるわよ 紀伊店のか」

 

なぜか十匹を超えるオークに囲まれている状況に悪化していた。

幸い洞窟を抜け、外に出ているようだがそれでも状況が悪すぎる。

 

「なんでこんな状況になってるのか理解不能状態なんだぜ」

 

「ゴルゴムの仕業なのかー」

 

「いや、単に道知らないで逃げたのが原因でしょ」

 

じりじりとオークが近寄ってくる。

目には殺気で溢れている。下手すれば人質ごと殺しにかかるだろう。

 

「やるしかないわね…魔理沙とアリスはひたすら足どめ!文とルーミアは子供の傍にいて援護!私と妖夢は片っ端から敵を倒していくわよ!!」

 

パーティに指示を飛ばし、腰にある爪のついた籠手を身に付ける。

基本的にぐーたらで脳筋寄りに近い霊夢がリーダーをやれるのは、こうした指示をスパッと決める事が出来る事だろう。

戦闘は、素早い判断力が求められる。

そういう意味では霊夢の判断力の高さは重要と言えるのだ。

 

オークが何匹も一斉に襲い掛かってくる。

子供を守りながらの戦闘となった。

 

 

 

「メガトンパンチ!!」

 

オークの頬を全力で殴り飛ばし、転倒させる霊夢。

すでに二匹、妖夢は三匹のオークを倒している。

だが、オークの数はまだ減っていない。数だけは多かった。

 

優先しているのは杖を持つオークだ。

知能が低いオークだが、魔法が使える者もいる。

しかし、これだけの数がいるオークをなぜ足どめしながら戦えるのか?

それは赤魔道士の技能アビリティにある。

赤魔道士は魔法詠唱を短縮する事で、高速で魔法を唱え続ける事が可能だ。

だが、いくら短縮ファストキャストできると言っても、限界がある。

一体一体丁寧に"バインド"をしては間に合わない。

 

しかし赤魔道士には詠唱を極限まで省略し、連続で魔法を唱える事ができる。

"連続魔"を発動しているアリスは片っ端から"バインド"で縛りつけていた。

魔理沙も"バインド"を唱えている。

最初はスリプルで眠らせていたが、"魔力"の消費量から"バインド"のみに切り替えている。

実力差が開けば魔法は抵抗レジストされやすくなるが、今囲んでいるオークは実力的に同じぐらいか、それより下程度の強さだ。

"バインド"だけでも十分に効果は足りる。

 

魔法を唱え終え、鞄からガラス瓶を取りだす。

瓶の中身は黄色の飲み物。パインジュースだ。

蓋を開け、ぐっと飲み干す。

カザムパインがよく絞れた味が喉を通る。

 

クリスタル合成で作られた飲み物は、元素の力を付加されている。

そのためか、大気中の"魔力"を吸収する力を持つ。

魔法を唱え続ければ、そのぶん"魔力"を消費する。

戦闘をしながら回復ができる飲み物は、魔道士には必需品とも言えるのだ。

すでにルーミアとアリスも飲み、"魔力"を回復させながら魔法を唱えている。

 

布をぐるぐると巻いて籠手にしたモンクタイプのオークの"バインド"が解けたのか、後衛の魔理沙とル-ミア目がけて走る。

腕の太さが少女達の胴体よりも大きい。あんなもので殴られたら「痛い」では済まないだろう。

その接近は、文のボルトによって阻まれる。

足に一本、ボルトが刺さった。

その間に妖夢の剣が力を込めて腹に叩きこむ。

ごぼりと口から血を吐きだす。

剣を抜き取るついでに、腹を思いっきり蹴り飛ばした。

石のある場所に吹き飛び、がらがらと石に埋もれるオーク。

 

休む暇がない。

すでに魔道士のオークは全て倒した。

あとに残っているのは剣や斧を持った戦士のオークだ。

それでも足どめである"バインド"の効果時間はさほど長くない。

"連続魔"の効果は切れている。

一斉に効果が切れてしまったら目の当てられない事になってしまう。

 

その前にひたすらオークを倒していく。

"バインド"をしていた魔理沙も攻撃に加わった。

水の塊がオークの頭に留まり、溺水させていく。

地上で水に溺れるというのも変だが、それが"ウォータ"という魔法だ。

オークの顔が歪む。

生き物を構成する八つの元素が、水の元素だけ強められ、調和が狂わされているのだ。

オークの目玉がひっくり返って、白目をむいた。

仰向けに倒れ、大気に還元し切れなかった水がオークの体と地面を濡らしていた。

 

あと数匹までオークの数を減らし、音が聞こえた。

きゅるきゅるとあまり聞いたことがない音。

後ろからだ。

まだ戦闘中だと言うのに、思わず振り返る。

絶句してしまう。

 

「なななな、なんだありゃ?!」

 

奇妙な物体だった。

大きさはオークの数倍はある。

木でできた樽のような胴体に、上下が開く口をもった頭がある。

胴の左右から突き出すように飛び出た腕の先には、回転する爪が取り付けられていた。

金属をこすりあわせるような音を立てて、爪は回っている。

肌に触れれば、たちまち肉の欠片にしてしまうだろう。

 

トカゲのような口が開き、砲弾が飛び出る。

風を引き裂き、それは倒されたオークごと地面を吹き飛ばす。

 

戦闘機械ウォーマシン…」

 

カイの口から洩れる。

それはかつて、ruby》水晶大戦《rt》クリスタルウォー《/rt》《/ruby》で獣人軍が使用していた兵器。

今使われているのは、オークの族長ジャギッドボッドが真似て作った劣化品だ。

だが、劣化と言えども脅威である事には変わりは無い。

本来は機械仕掛けで動くのだが、オークの強靭な超プゥワーで無理矢理内部で動かしている。

 

また砲弾が飛び出た。

次は生きているオークを当てた。

命中率は宜しくないようだが、あんなものが当たれば洒落にならない。

当たったオークの体は一発でズタズタになっている。

 

「逃げろ!あんなのまともに戦えるか!」

 

囲んでいたオークを倒し、残っていたのも戦闘戦車の誤射で倒してくれた。

文はまだ縛られている子供を担ぎ、急いで逃走を開始する。

戦闘戦車はしつこく追ってくる。

時々、別のオークごと踏み潰したり、砲弾を当てているのだが大丈夫なのだろうか。

 

逃げて行く過程で、覚えのある道が見えてきた。

出口までそう遠くない事を知る。

それでも戦闘機械は追ってくる。それに加えて追ってくるオークも大幅に追加されていた。

追いつかれたら最後だろう。

 

「魔理沙!」

 

「な、なん…だ、ぜぇ!」

 

魔理沙の声は切れ切れだ。体力の乏しい魔道士で全力疾走はきつい。

 

「ブリザドはもう使える?!」

 

「使え、るけど!」

 

「じゃあ、私は魔法を撃つから、そこに目がけて撃って!」

 

立ち止まり、アリスは魔法を唱える。

その魔法がなんであるか、そして何をしようかを理解する。

 

「ストーン!」

 

精霊魔法で最初に覚える土の魔法だ。

オークや戦闘機械に当てても効果は薄い。

アリスを狙っていたのはオーク達ではない。頑丈な、平坦な地面である。

"ストーン"によって、地面が崩れて行く。

だが、その程度では足どめにはならない。

 

「ブリザド!」

 

続けて魔理沙の魔法が、崩れた地面を凍らせていく。

走りづらくなったオークは滑って、こける。

戦闘機械は凍った地面を砕くように無理矢理先に進もうとする。

だが、戦闘機械には弱点がある。

それは足の部分である、車輪だ。

強すぎる車輪は平坦で、頑丈な道ではないとまともに動かせない。

平坦では無くなり、凍った地面を無理に進めばどうなるか。

 

戦闘機械は地響きを立てて転倒する。

オーク達も転倒する戦闘戦車に巻き込まれる。

 

人形遣いであるアリスは微細な動きを感じる事ができる。

戦闘戦車の欠陥である、車輪の強力さを見抜いた事での作戦であった。

 

「はっはぁ!ざまぁwwwwww!」

 

魔理沙は巨大な戦車が倒れるのを見て、大笑いしながら逃げ出す。

もうすぐ出口だ。

が、出口にもオークが三匹待ち受けていた。

 

「まただよ(呆)

あんたらに構ってる暇はないのよ!」

 

"気"を溜め、隊長らしき剣を持つオークに突っ込む。

周りのオークは妖夢と、アリスが押さえている。

 

「本日二回目のメガトンパンチ!!」

 

思いっきり体重を乗せる拳で殴りかかる。

オークはそれを盾で防ぎ、剣で反撃してくる。

 

「生意気な!」

 

今までのオークと違って一味違うようだ。

反撃された剣を紙一重に回避し、体を揺らすように動かしていく。

指をくいっと「かかってこい」と挑発する。

それに見事引っかかるオーク。あまり頭は良くないようだ。

 

精神を落ち着かせ、"集中"する。

相手の動きをよく見る。それに合わせて"カウンター"をし、胴体を殴る。

爪の付いた籠手は、革の鎧を切り裂く。血が飛び散った。

怒りの雄叫びをあげるオーク。

それに合わせて無茶苦茶に剣を振り回すが、その程度の攻撃は当たらない。

 

妖夢がオークを倒し終え、参戦する。

"挑発"し、霊夢から妖夢に相手を変えた。

剣と剣で打ち合っていく。

体格と力ではオークのほうが上。

しかし技術は妖夢のほうが上だ。

上段で斬りかかってきた剣を横から薙ぎ払い、隙を晒したオークに武技ウェポンスキルを放つ。

 

剣が二度、オークを切り裂いた。

 

"ファストブレード"で革の鎧を更に切り裂かれ、血を噴き出す。

オークの目に力は失われていない。

腕を力回せに振り回し、風の刃を飛ばしてくる。

オークに伝わる戦闘技法である"バトルダンス"だ。

風の刃は鎧ごと肌を切り裂き、妖夢は傷ついていく。

 

オークはニヤっとする。

傷だらけになる妖夢だが、剣を握る力は失っていない。

血をぽたぽたと流しているが足を踏みしめ、斬りかかる。

まさか反撃する力を持っていると思わなかったオークは驚き、手に持つ剣で防ぐ。

 

突如、雷鳴が響いた。

脳天から雷が落ちたオークは、地面にゆっくりと倒れる。

 

「どうよ?覚えたてのサンダーは?」

 

雷の魔法である"サンダー"を使ったのは魔理沙だったのだ。

アリスの押さえていたオークも、文の撃った何本のボルトが刺さり、倒れている。

出口を遮るモノはいない。

冒険者の少女と子供達はゲルスバを脱出した瞬間であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

サンドリア王国に帰った頃には太陽は沈み、月が出ていた。

門の近くにいるガードに報告し、子供を預けると領事館に報告に行く。

 

「素晴らしい活躍だったそうですね。

子供の救出に加え、数多のオークの討伐と戦闘戦車の破壊。

同じウィンダスの民として、誇らしく思います」

 

《シグネット》に記憶されている、殲滅しながら突き進んだ時に生じたオークの討伐数。

かなりの数になっていたようだった。

 

「情勢とミッションの成功は私たちが本国に伝えます。

特別任務の成功を祝して、あなた達のランクの上昇を認めます。

これであなたは国々の公式冒険者となり、より自由に冒険をする事ができるでしょう。

おめでとうございます」

 

《シグネット》に魔法が掛けられる。

冒険者のランクを1から3に上げられているのだ。

つまり、ミッションの成功を意味している。

 

「そしてこれは報酬のギルです。大事にお使いください」

 

机の中からずっしりとした袋を取り出す。

 

「うわ、おも!」

 

中身は30000ギルという大金だ。

とはいえ、そんな大金を持つ事は中々ないためか顔がニヤついている霊夢。

 

「よーし、飲むわよ!」

 

「うし!収入ktkr!」

 

「ちょっと!また食べ過ぎて使いすぎないでよ!」

 

領事館を出て、さっそく飲みに行こうとする霊夢達。

外に出ると…二人のエルヴァーンがいた。

 

「【えーっと…】どちら様で?」

 

金髪の少年と銀髪の女性だ。

少年のほうが見覚えがある。先ほど救出したばかりの少年だ。

女性のほうが見覚えはない。長い髪を三つ編みにしている。

 

「はい、私はクラエア・K・テザー。弟を救出して頂いた礼を言いに。ほら、あんたも!」

 

「う…あ、ありがとうございます」

 

深々とお辞儀され、ぽかんとする。

今まで色々と依頼をこなしてきたが、ここまで丁寧に礼を言われるのは初めてだった。

 

「それで、もしよろしかったら食事を御馳走いたしたいのですがどうでしょうか?」

 

「【はい。お願いします。】」

 

「判断早いな、おい!」

 

御馳走と聞いて、ほいほいと付いていく霊夢。

 

元手をかけずに御馳走とか最高じゃない by霊夢

 

 

 

サンドリア王都の東には居住区が広がっている。

所謂、上流階級が住まう所だ。平民はもとより、冒険者である霊夢達には縁のない場所である。

 

クラエア・K・テザーの向かう場所は居住区に入ってすぐにある屋敷であった。

大きい家だ。霊夢のボロ神社の何倍はあるだろうか。

入ると文様のある綺麗な絨毯が隙間なく床に敷かれている。

何人ものメイドらしき人が働いていた。

 

「お嬢様!坊ちゃま!お帰りになりましたか!…そちらの方は?」

 

初老のメイドが扉から入った一同に気づき、近付いてくる。

冒険者ではない、ただの人であるはずなのに隙が無かった。

メイドという職業は、特殊な人間ではないとなれないのかと魔理沙は思う。紅魔館で働く瀟洒なメイドも、人で身でありながら時間を操る。

 

「カイを救出してくださった方よ。丁重にしなさい」

 

「そうでしたか…ではこちらへ」

 

メイドに案内され、食堂へと向かっていく。

 

食堂には大きなテーブルに白い絹の布を敷かれている。

その上には、数多の御馳走が置かれていた。

カイが救出され、そのためらしい。

 

「父さんと母さんは?」

 

カイはすでに椅子に座っていた。

隣には姉が座っている。

 

「王立騎士団の仕事でジャグナーに向かったわ。二週間は戻ってこれないでしょうね」

 

トリオンに引き連れられ、王立騎士団はジャグナー森林を戦場にオークとのリアルバリスタ中だ。

戦闘自体は長続きしないだろうが、サンドリアからジャグナー森林まで遠い。

その距離の部分が、帰りまで響いてくる。

 

晩餐が始まった。

さすが騎士の家系に生まれ育てられているためか、カイもクラエアも食事の食べ方は綺麗であった。

 

「ハムッハフハフ、ハフッ!!」

 

アリスはデジャヴを感じた。

前にもこんな事なかったっけ?

 

「うめぇ!なんだこれ、ただひたすらうめぇ!」

 

エルヴァーンは清貧の生活を好むとはいえ、上流階級となれば食事に使われる食材も高級なものばかりだ。

それに今回は御馳走だ。

紅魔館のパーティで食べた事のある料理と同等か、それ以上の料理に箸が進む進む。

霊夢と魔理沙は、それでいて零したり汚さず綺麗に食べて行くのは一種の神秘に見えた。

 

メイドの皆さまに白い目で見られているが、それを無視してただ食べて行く。

神経が図太いというか、何というか。

そんな中でルーミアの頭を撫でられて可愛がられてるのは子供の特権なのだろうか。見た目は子供だけど、実年齢はどうなのかわからないんですけどねぇ。まぁ、妖怪の一般論でね?

 

晩餐が進み、食事の大半は冒険者。霊夢と魔理沙とルーミアが食べ切ってしまった。

特に見た目は小さいルーミアが沢山食べた事に霊夢達以外は驚いていたようだった。

 

「うまかったー。ごっそさんだぜ」

 

食後にコップに注がれた水を飲む。

サンドリアの水は森に囲まれているだけあって、うまい。

土の質がいいのかもしれない。

 

「ふーん、じゃあ、カイはおーりつ騎士団になるんだ」

 

「そうだよ。父さんと母さんの後を継がなきゃならないんだ」

 

子供同士、カイとルーミアは仲はよさそうである。

 

「本当は兄さんが継ぐはずだったんだけどさぁ」

 

「お兄ちゃんがいたんだ」

 

「いたよ。冒険者になって、最近音沙汰無し。今頃何をやってるやら…」

 

「だからカイが頑張って、騎士団を継がなきゃね」

 

振り返るとカイの後ろに姉がいた。

 

「僕より、姉さんのほうが適任だと思うんだけど…」

 

「あら?こんなか弱い女性に騎士団に行けと言うの?」

 

「【えっ!?】」

 

「何?その反応?私がか弱くないと、そう言いたいの?そうならあんたもう死ね!」

 

突然カイとクラエアのリアルファイトが始まる。

クラエアの断然有利状態なのだが。

下段ガードで固める前にフィニッシュ技をフルコンボで食らうカイ。

メイド達も止めようとせず、見て見ぬ振りをしている。

 

「だ、大丈夫なの?」

 

「ええ、いつもの事ですから。ささ、お客様のお部屋にご案内いたします」

 

初老のメイドに連れて行かれ、寝室に案内される。

客部屋と言うが、中は広い。一人に割り当てる部屋としては破格と言えた。

 

「うーん、ブロントさんの家族ってあんな感じなのかなぁ」

 

他にエルヴァーンの家族を見た事ないから何とも言えない。

まさかあの姉弟が、ブロントの家族とは気付かないルーミア。

モグハウスのよりふかふかなベッドで寝静まる。

 

「…会いたいなぁ」

 

この世界に来てからもうすぐで一カ月近く経とうとしている。

ホームシックなのだろうか?

家族というのを見て、それが少しばかり強まった。

幻想郷にいるであろう、謙虚な騎士に甘えたい。

そんな感情を持ちながらも、だんたんと夢の世界へ旅立っていった。

 

 

 

 

 

……To Be Continued?






Hakurei Reimu モンク/- Lv26/-
個別特性:主に空を飛ぶ程度の能力
状態異常を受け付けない。通常より成長は早い。

メイン:義勇兵の爪   サブ:―         レンジウェポン:―     矢弾:―
頭:傭兵の鉢巻     首:ファングネックレス  左耳:―          右耳:―
胴:傭兵の衣      両手:傭兵の手甲     左手の指:―        右手の指:―
背:―         腰:兵児帯        両脚:傭兵の下ばき     両足:傭兵の脚絆


Rumia 白魔道士/- Lv20/-
個別特性:闇を操る程度の能力
一瞬だけ相手を暗闇にする事が可能。耐性無視だが、近付かなければならない。通常より回復(HP)が早い。

メイン:ハーミットワンド サブ:魚鱗の盾      レンジウェポン:―     矢弾:―
頭:―          首:正義バッジ      左耳:―          右耳:―
胴:チュニック      両手:リネンカフス    左手の指:―        右手の指:―
背:―          腰:―          両脚:リネンスロップス   両足:ホリークロッグ


Kirisame Marisa 黒魔道士/- Lv23/-
個別特性:主に魔法を使う程度の能力
八卦炉サポートによる魔法詠唱を短縮化(ファストキャスト)&魔法攻撃力増加。魔力(MP)が平均より少ない。

メイン:義勇兵の戦杖   サブ:―         レンジウェポン:―      矢弾:八卦炉
頭:ウィッチハット    首:―          左耳:―           右耳:―
胴:リネンローブ     両手:リネンカフス     左手の指:クリアリング   右手の指:クリアリング
背:―          腰:―          両脚:リネンスロップス    両足:ホリークロッグ


Konpaku Youmu 戦士/- Lv22/-
個別特性:剣術を扱う程度の能力
戦士には装備できない武器(刀)を装備可能。武器技術(スキル)の成長が早い。武器技術の限界(スキルキャップ)が普通より高め。

メイン:アイアンソード サブ:魚鱗の盾      レンジウェポン:―      矢弾:―
頭:リザードヘルム   首:―          左耳:―           右耳:―
胴:リザードジャーキン  両手:リザードグローブ  左手の指:アンバーリング   右手の指:アンバーリング
背:―          腰:戦士のベルト     両脚:リザードトラウザ    両足:リザードレデルセン


Syameimaru Aya シーフ/- Lv21/-
個別特性:風を操る程度の能力
DEX(器用さ)とAGI(敏捷性)に補正。技能(アビリティ)を通常より早く覚える。通常より回復(HP)が早い。

メイン:ナイフ      サブ:エルムシールド   レンジウェポン:クロスボウ  矢弾:アシッドボルト
頭:ボーンマスク     首:―          左耳:―           右耳:―
胴:ボーンハーネス    両手:ボーンミトン    左手の指:―         右手の指:―
背:―          腰:―          両脚:ボーンサブリガ     両足:ボーンレギンス


Alice Margatroid 赤魔道士/からくり士 Lv19/Lv9
個別特性:人形を操る程度の能力
オートマトンの人形を操る。からくり士の職業(ジョブ)を取っていなくても使用可能。通常より回復(MP)が早い。

メイン:ビルボ     サブ:魚鱗の盾      レンジウェポン:―     矢弾:―
頭:黄銅の髪飾り   首:―          左耳:―          右耳:―
胴:スケイルメイル    両手:スケイルフィンガー 左手の指:―        右手の指:―
背:―          腰:―          両脚:スケイルクウィス   両足:スケイルグリーヴ
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