白髪の彼女が寝ていた俺をここまで連れてきたらしい。
とりあえず俺があそこにいた理由を話した。
そしてここは、【白玉楼】。
【幻想郷】という場所の冥界にあるそうだ。
とある人(?)の気まぐれで俺の世界と幻想郷を繋げたときに迷い込んだらしい。
やっぱり異世界だった…
帰る方法はあるらしいが、気まぐれで来てしまった人間が帰るには色々あるみたいだ。
どうしようか悩んでいるところに桃色の髪をした女性がやって来た。
どうやらこの女性がこの家の主らしい。
「おはよう。いえ、こんにちはかしら。まあいいわぁ。
私はこの白玉楼の主、【西行寺幽々子】よ。よろしくね。
あと、妖夢、自己紹介まだしてないわよね?」
「あ。忘れてました。私は白玉楼の庭師兼剣の指南役として働いております。
【魂魄妖夢】と申します。」
「えっと俺は○○って言います。ただの学生です。」
「敬語なんていいわよ~。
色々面倒な時期にここに来たのだからここでゆっくりしていきなさいな。
妖夢、彼のこと頼むわね?」
「幽々子様…分かりました。とりあえずこの世界のことを教えないとですね。」
それから半日程、幻想郷について、神や妖怪、吸血鬼etc...について案内がてら教えてもらった。
部活で剣道をしていた事を話すと、幽々子にせっかくだから。
と毎日剣を教えてもらうことになった。妖夢から。
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半月くらいたったある夜
「どう?妖夢。彼は。」
「いえ、【異変】とは関係ないようです。巻き込まれただけでしょう。」
「違うわ妖夢。男の子としてよ~?」
せき込んでしまう。
なんて突飛な事を言うのだろうこの人は。
「突然何ですか!剣の筋はいいです。それだけです。」
幽々子様はケラケラ笑っている。別に冗談でも何でもない。
あって話してまだそんな日も経っていない相手にそれ以上も何もない。
「そぉ?いつもより楽しそうだったように見えたもの。まぁいいわ。」
そう言って幽々子様は寝室に戻っていく。
「楽しそう」に見えた?
ここは、冥界。人間なんて別に珍しくもない。
まぁいつもは人魂だが。
私は楽しかったのだろうか。あの人と話をして?
不思議な人だとは思った。
町に行けばいつの間にか色んな人と仲良くなっており、
気づけば妖怪や鬼とすら普通に会話していた。
一応、危険だとは伝えたのだが。
それでも気がついたら外に出て、しれっと知り合いを増やして帰ってくる。
「なんで私はこんなに○○さんのことで悩んでいるのでしょう!」
寝ようと私も自室に戻る。
明日も○○さんの剣の修行をしなければ。
「なんで【悩んでいるのでしょう。】ね。妖夢も可愛いわね。」
まだあの子も気づいていない小さな【理由】。
これからも楽しそうだ。